『小野木里奈の○○○○○日和』 ホンダの「GB350S」と「GB350」どちらが好み!?
バイクのニュース / 2021年11月22日 13時0分
『小野木里奈の○○○○○日和』は、ホンダの「GB350S」と「GB350」を乗り比べると様々な点に違いがあります。2台の違いを紐解きます。
■『GB350S』と『GB350』の違いに注目
皆さん、こんにちは!小野木里奈です。今日は、『GB350S』と『GB350』の高速道路での乗り味について、お話ししたいと思います。前回は、GB350Sで首都高速道路をソロデビューしたこと、ホンダの「GB350S」の試乗記を書かせていただきました。今回は、高速道路で運転した時に感じた、この2台の違いに注目しながらお話ししていきたいと思います。
まず、初めに、GB350SとGB350はシルエットに大きな差はありません。この2台は、ライダーの運転姿勢に少し違いが出るような設計にそれぞれなっています。どちらもクラシカルな見た目である一方、GB350Sの方が、わずかにライダーが前傾姿勢になるようです。シートの高さはどちらも800mmと同じなのですが、ステップの位置と前後のタイヤの距離やハンドルの位置、シートの細さなどに微妙な差があります。
その結果、GB350Sは少し前傾姿勢になりアクティブな走りを、GB350は上半身が起きた状態になり、リラックスした体勢での走りを実現させてくれます。高速道路をどちらも走っていると、短い急カーブなどスポーティーに走りたい場面では前傾姿勢で走れるGB350S、長い真っ直ぐな道や長時間のライディングでは無理のない姿勢で走れるGB350と、個々の強みが出てくるのかなぁと感じます。
コーナーでのハンドリングや扱いやすさは「GB350Sの方が良いな」と思えました
高速道路を走ってみると、加速した時の反応は「GB350Sの方が良いな」と思えます。ポジションや足回りなどが違うGB350は、アクセルを回したときGB350Sよりもちょっとゆったりした加速感覚がり、反対に初心者ライダーの方にとっては、アクセルを回して急にスピードが上がるわけではないので、慌てることがないという一面もあります。あとは、高速道路を利用して長距離ツーリングする時は、私だったらゆったりマイペースに運転したいと思っています。なので、そんな時のGB350は、リラックスな姿勢だけでなく、高速道路で気持ちに余裕が持てる運転ができるかなと。
一方で、GB350Sは、先ほどもお話ししたように加速の反応がGB350に比べると良い気がします。だからといって、アクセルを回すとビュンっとスピードが出るわけでもなく、あくまでもGB350と比べてみた結果です。それ以外のバイクと比べてみると、正直目立った速度の上がり方をしているわけではないですね。ですが、その加速に派手さが見当たらない点が、初心者ライダーにとっても扱いやすいバイクかなと感じます。
あとは、車体の重さでもわずかな違いが高速道路のようなスピードを出す場面でも、差を感じました。GB350Sは車両重量180kg、GB350は車両重量178kgと約2kgの差があります。このようなサイズの階級になると、あまりピンときませんが、私たち人間に例えると2kgの体重の差は見た目にもある程度の変化は生まれますよね。それぞれ取り回しする時には、私も正直2kgの差はあまりわからなかったのですが、走っているときのクイックな反応の差はこの重さも関係しているのかなと思いました。
「左:GB350」と「右:GB350S」は、リアタイヤの太さやホイールサイズに違いがあります
そして、リアタイヤの太さやホイールサイズに違いがあります。私も、最初見た時は全く気づきませんでした(笑) 実は、GB350Sは150/70R17M/C 69H、GB350は130/70-18M/C 63Hを装備しています。観察すればするほど、細かく微妙な差が乗り味に色んな違いを表現しているんでしょうね。
首都高速道路を走った時、短い急カーブの場面がたくさんありましたが、そんな時はGB350Sの方が運転しやすかったのです。私自身も、首都高速道路がまだ慣れていないため、いきなり出てくるカーブなどに対応できるように反応が早いと助かります。なので、GB350Sの方が好みでした。さらに、個人的にですが、ニーグリップのフィット感覚はGB350Sがハマった感じがしました。シートの細さの違いと運転姿勢の組み合わせにも関係しているようでした。
上半身が起き上がるGB350は、長時間運転する時に疲れにくいライディングを実現してくれます
ただ、より上体が起き上がった姿勢で運転できるGB350は、長時間運転する時に疲れにくいライディングを実現してくれそうです。初心者の方など、慣れていないとちょっとの運転ですぐに疲れてしまいますよね。私もまだまだ慣れていないので、周りのベテランライダーの方が体力へっちゃらでも、ドッと疲れてしまうことがありました。そんな時、運転姿勢が楽でリラックスした状態をキープできて、少しでも疲れにくく設計されている点がありがたいです。
海ほたるからの木更津方面へアクアラインを走った時、海風も強く気が張っている中でもGB350のリラックスな運転姿勢には随分と助けられました。高速道路では、どうしても自然と体が緊張してしまいますもんね(笑)
高速道路を走った時には、それぞれの強みを感じる走りを体感することができました。ただ、どちらも安定感があるバイクなので、違いがありますが共通することは癖がなく初心者の方でも扱いやすいバイクです。高速道路デビューする際にもこの2つのどちらかのバイクを選べば、無理のない姿勢で運転ができるのでオススメです。
ネオクラシックモデルの「GB350S」と「GB350」は、癖がなく初心者の方でも扱いやすいバイクです
見た目のデザインでも大きな変化はなく、クラシカルなデザインがお好きなら、この2台を乗り比べてみて、自分の好みの乗り味のバイクを選ぶことができるのも魅力だなぁと思います。
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