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電動バイク「ゼロモーターサイクルズ」のニューモデル「FXE」で評価すべき純粋な走りの性能

バイクのニュース / 2021年12月26日 11時0分

日本においては「XEAM」が取り扱う米国の電動バイクブランド「ゼロモーターサイクルズ」は現在、様々なモデルを発売していますが、今回は普通自動二輪免許で乗れる「FXE」の実力を検証していきます。

■課題はあれど、現在でも十分に通用する走行性能

 MSソリューションズが展開する電動バイクブランド『XEAM(ジーム)』によって日本へと本格的に上陸を果たし、ニューモデルを次々と発表している電動バイク、「Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ)」ですが、今回、発表された『FXE(エフエックスイー)』はその進化のスピードの早さを象徴するモデルかもしれません。

ゼロモーターサイクルズ「FXE」に乗る筆者(渡辺まこと)ゼロモーターサイクルズ「FXE」に乗る筆者(渡辺まこと)

 携帯電話の世界では2007年にアップルコンピューターの『iPhone』が登場して以来、スマートフォンが年々と進化し、2013年くらいから物凄いスピードで普及していったことを、雑誌を発行していた筆者(渡辺まこと)自身が肌で感じているのですが、ともすれば電動バイクもこの先、物凄いスピードで進化を果たすことが予想されます。それほどまでに今回、試乗した『FXE』は製品としてのクオリティアップを感じさせるものとなっています。

 聞けば車体のシャーシ自体は以前に試乗した『FXS(エフエックスエス)』と同じ。最高出力で34kW(46hp)/4300rpm、最大トルク106Nm(約10.8kgf・m)のピークトルクを誇るZ-ForceR75-5モーターにしても以前に乗った『FXS』と一緒とのことですが、サンフランシスコのHUGE(ヒュージ)デザインによって生み出された乗車時にニーグリップがしやすいボディワークや、おそらくはリセッティングがなされたであろう前後のSHOWA製サスペンションなどが功を奏してか、走らせてネガティブな印象を抱かなかったのが正直なところです。

ホイールベース1,422mmにして車重135kgの『FXE』はパワーも34kW(46hp)にしてトルク106Nm(約10.8kgm)というスペックを誇るゆえ、かなり鋭い加速を誇ります。ちなみにバッテリー容量は7.2kWhとのことで充電時間は110V-120Vのレベル1で約9.7時間。ホイールベース1,422mmにして車重135kgの『FXE』はパワーも34kW(46hp)にしてトルク106Nm(約10.8kgm)というスペックを誇るゆえ、かなり鋭い加速を誇ります。ちなみにバッテリー容量は7.2kWhとのことで充電時間は110V-120Vのレベル1で約9.7時間。

 ちなみに車体のトレール量も71mmとなっており、「ハンドリングがクイックすぎるかなぁ」とも感じましたが、この『FXE』に関しては以前、『FXS』に乗って受けた「前後サスの動きのバラバラ感」もさほど感じさせないものとなっており、走らせての不満はズバリ言って皆無。

 これから来るであろう「電動バイク」の時代をネガティブに受け止めている人が未だ多いと感じるのも正直なところですが、実際に走らせてみると何も“全否定”するような類ものでもありません。コレはコレでアリなのではないか感じさせられます。

ゼロモーターサイクルズ「FXE」に乗る筆者(渡辺まこと)ゼロモーターサイクルズ「FXE」に乗る筆者(渡辺まこと)

 今回はその『FXE』を箱根のワインディングに持ち込み、少しばかり走らせてみたのですが、最大トルク106Nmのモーターが約135kgの車体を無音でスルスルと引っ張ります。

 現在では2ストロークエンジンのバイクに接する機会も少ないかと思いますが、やはりゼロモーターサイクルズのバイクから感じる加速の鋭さは90年代当時のレーサーレプリカに匹敵するもの。ワインディングではキビキビと走り、ウデのある人ならリッターバイクもカモに出来そうなポテンシャルを秘めています。
 
 また、ボタンひとつで切り替わる走行モード「ECOモード」と「スポーツモード」での走りを試してみたのですが、特に「スポーツモード」の加速は強烈。これまた昭和のオヤジ的な表現になってしまいますが、まさに「シン・750キラー」と呼べるものとなっています。
 
ちなみに冒頭でスマートフォンの進化について書かせて頂きましたが、この『FXE』は専用アプリをインストールすることで任意にトラクションコントロールの特性が設定可能な「CUSTOMモード」も備えているとのこと(米国仕様)。こうした部分はかなり未来的です。

 たとえばこの先の未来、この『FXE』のような車両が普及するには充電ステーションの設置などのインフラ整備や航続距離の長距離化、そして生産台数の増加による低価格化など問題が山積となっているのが現実でしょうが、こと走行性能のみに関していえば今回の試乗では現時点でも十分に使える、と思ったのも率直な感想です。

 こうした「電動バイク」を紹介するにあたって必ず「2030年までに温室効果ガスをゼロ」にする「カーボンニュートラル構想」や「地球温暖化対策」などの話題が上げられますが、それよりも純粋に「乗り物としてコレはコレで面白いもの」と評価出来ます。「ZEROモーターサイクルズ」の『FXE』、まったく悪くありません。

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