身長153cmのライダーから見た、カワサキ「Ninja ZX-25R」の足着きと取り回しは!?
バイクのニュース / 2021年12月30日 11時0分
身長153cmで筋力少なめのライダー(筆者:伊藤英里)から見て、人気のカワサキ「Ninja ZX-25R」の足着きや取り回しはどうなのか? 確かめてみました。
■シート形状が足着きに影響? 走ればその意味がわかる
カワサキの人気モデル、「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」(2022年型)(以下、25R)を走らせる機会をいただき、街乗りやツーリングで乗ってきましたが、こちらの記事では走りはひとまず横に置いて、足着きや取り回しを中心にお伝えしたいと思います。
カワサキ「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」(2022年型)
まずは、筆者(伊藤英里)の体格について。身長153cm、体重43kgです。筋力はあまりありません。普段、250ccクラスのスポーツバイクに乗っていますが、慣れているバイクの取り回しでも道路の状況次第では苦労することがあります。
さて、25Rにまたがってライディングポジションをとると、そのアグレッシブな見た目とは裏腹に、非常にフレンドリーな印象です。ハンドルの位置は思ったよりも高く、筆者のような小柄な体格であっても、ハンドルが低過ぎたり遠過ぎたりもせず、前傾過ぎることもありません。このタイプのバイクとしてはハンドル位置が高めですが、適度な垂れ角があり、これがスポーツライディングの際に、ライディングポジションがピタリとはまるようになっています。この垂れ角は、街乗りのような少し体を起こして乗りがちなシチュエーションであっても無理を強いない、絶妙なポジションです。またライダーの動きに自由度があり、シーンによってポジションを変えることができました。
シート形状は平坦でタンクに向かって細く絞られていないため停車時の足着きに影響するが、その分スポーツライディングに貢献する
足着き具合は、両足を下ろしてつま先が接地し、ある程度力を入れられます。ここでひとつ気になったのは、シートの形状です。筆者が過去に乗ったことがある、同じくカワサキの「Ninja 250」では、タンクに向かってシートが細く絞り込まれ、この形状が足着きの良さに貢献している印象がありました。一方、25Rの場合は比較的平坦な形状をしているため、足を下ろしたときに太ももの内側にシートの角部分が当たってしまい、その分、足が横に向いてしまうことが影響しているようでした。
シートについて付け加えれば、少し硬めです。乗車姿勢というよりも、このシートの硬さによって、長時間乗っていると腰に痛みが出てしまいました。ただ、ワインディングを走れば、このシートには意味があるのだと分かるのです。
平らな形状は腰を移動しやすく、また硬めのシートからは車体の動きが伝わってきます。街乗りでの走りやすさは決して犠牲にしていませんが、このシートを見れば、やはり軸足を置くのはスポーツライディングなのだろうとも感じられました。シートの硬さは個人的にツーリングではややつらいものの、それはライダーがカスタムできる範囲です。そう思えば、このシートにも納得できます。
■取り回しにほぼ苦労なし。ストレスなく動かせる
続いて取り回しはどうでしょう。25Rの車両重量は183kg、SEモデルでは184kgとなっています。
一見するとそこまでサイドスタンドの傾きが大きいようには見えないが……小柄体型の筆者はそういう部分に過敏になるので、おそらく少しだけ傾きが大きいか、あるいは車両重量が影響してそのように感じるのかもしれない
250ccクラスにしては、やはり4気筒エンジンを搭載するため重さを感じますが、取りまわしで苦労することはほとんどありませんでした。
セパレートタイプのハンドルバーの位置は下過ぎず、力を入れ辛いこともなく、ツーリング先で傾斜のある路面状況では、多少の上り坂でも「うおおお~~!」という気合いなしに動かすことができました。
取り回しで気になったのは、少しだけサイドスタンドの傾きが大きいように感じたことです。車体を起こすときに思ったよりも重さを感じます。ただ、これは「取り回しの軽さに比べて引き起こしが少し大変かも」という程度で、取り回しが楽だからこそ気になった部分とも言えます。
筆者のように小柄なライダーにとって、自分でバイクを動かす際に苦労を感じることも、バイクから受けるプレッシャーになります。もちろん自分のバイクならばサクサク動かさなければならないのですが、体格的、状況的に、どうしても難しいこともあるわけです。そういうストレスがひとつ減るならば、それはバイクを気兼ねなく楽しむ要素になると思うのです。
シート高785mm。身長153cmの筆者は街乗りでは腰をずらして片足をしっかり着くことが多かったが、両足を下ろしてもある程度力を込められるくらいには地面に足が届く
あらためて触れた「Ninja ZX-25R」は、足着きや取り回しという部分を見ても、小柄なライダーにとてもフレンドリーなバイクだと感じました。いやはや、鋭さを感じる外見と、なんというギャップでしょう。ついつい、このバイクの虜になってしまいそうです。
※ ※ ※
カワサキ「Ninja ZX-25R」の価格(消費税10%込み)は84万7000円、「SE」モデルは93万5000円となっています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
カッコ良くて乗りやすいちょうど良さが魅力のスーパースポーツ!ホンダ「CBR400R」に試乗 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
バイクのニュース / 2024年9月6日 12時10分
-
ロングツーリングからタウンライドまで! 親しみやすいマシンキャラクター!? 650ccの「Ninja650」何が変わった?
くるまのニュース / 2024年9月5日 5時50分
-
軽快でスポーティな「Ninjaシリーズ」のDNAを継承! カワサキがNinja650シリーズの新型モデルを発売
バイクのニュース / 2024年8月29日 8時10分
-
スーパースポーツの血統、カワサキ『Ninja ZX-6R』2025年モデル発売へ 価格は158万4000円から
レスポンス / 2024年8月25日 12時30分
-
全長2mで「4気筒エンジン」搭載! 6速MTの“軽量スポーツ”モデル発表! 新たな「精悍グレー」が超カッコイイ! 新カラーの「Ninja」9月発売に大反響
くるまのニュース / 2024年8月24日 8時25分
ランキング
-
1認知症や急激な老化を呼ぶ免疫暴走が起こる真因 免疫が処理できないほど体内にゴミが溜まる恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 7時0分
-
2政府は夕張市の「限界医療」から何も学んでいない…増え続ける「コロナワクチン健康被害」に医師が訴えたいこと
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 10時15分
-
3マザー・テレサもスティーブ・ジョブズも実は「サイコパス」って本当…? 人口の1%しかいない“反社会的人格者”の知られざる正体
文春オンライン / 2024年9月20日 6時10分
-
4夜中のジュースやアイスクリームが「夜型幼児」をつくる…日本人の母親6000人調査で判明
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月20日 9時26分
-
5のどの不調は「体から発せられた悲鳴」 乱れた自律神経の整え方
PHPオンライン衆知 / 2024年9月20日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください