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ジャスティン・チョンが脚本・監督・主演を務めカンヌで喝采!『ブルー・バイユー』

バイクのニュース / 2022年2月14日 16時0分

ジャスティン・チョンが脚本・監督・主演を務め、国際養子縁組と移民政策の問題点を浮き彫りにした話題作『ブルー・バイユー』が、2022年2月11日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー中です。

■国際養子縁組の実際を描く

『トワイライト』シリーズ(2008~2012年)などへの出演で知られるジャスティン・チョンが、ついに映画作家として世界に認められた話題作『ブルー・バイユー』が日本公開を迎えます。カンヌ映画祭で喝采を浴びた本作は、チョンと同じく韓国にルーツを持つアメリカ人とその家族に降りかかる不条理な出来事を描くと同時に、国際養子縁組と移民政策の問題点を突きつけます。

『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC

 脚本・監督を務めたチョン自身が演じる主人公アントニオは韓国で生まれ、わずか3歳でアメリカに養子に出された青年。妻キャシー(アリシア・ヴィキャンデル)と連れ子である7歳の娘ジェシーと貧しいながらも幸せに暮らしていましたが、警官であるキャシーの元夫が二人の関係に嫉妬し、アントニオに難癖をつけて逮捕します。さらに市民権を得るための書類に不備があったことが判明し、国外追放命令を受けることになってしまいます。

 30年もアメリカ人として生きてきたアントニオはいまさら何のツテもない祖国に戻れるわけはなく、しかもキャシーは自分との子どもを身ごもっています。永住権を得るための裁判費用を工面しようと試行錯誤しますが、前科者のアントニオには再び裏道に足を踏み入れる以外の選択肢はなく……。

『ブルー・バイユー』のベースには、つい最近まで韓国が盛んに行っていた国際養子縁組があります(もちろん日本でも行われていました)。そして全ての養子が優しい両親のもとで幸せに成長したわけではなく、親から虐待を受けて犯罪に走ってしまう例も少なくなかったそうで、そういった人々の壮絶な半生が物語の参考になっていることが伺えます。

 不完全な政策のせいで右も左も分からない“祖国”に送り返されたり、家族と引き離されてしまう恐怖、絶望。チョン監督によるドラマチックな演出も見どころですが、ある意味ドキュメンタリー的な要素も兼ね備えています。

『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC

 本作はつらく不条理な物語に慰めを与えるかのように、とても美しい夕日や夜景、木漏れ日のシーンがたびたび挿入され、16ミリフィルムの暖かくザラついた質感は演技や物語に没入させてくれます。『リリーのすべて』(2015年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルや、フランス映画『真夜中のピアニスト』(2005年)でセザール賞を受賞したリン・ダン・ファンの熱演も涙を誘います。アントニオは雑にカスタムされたバイク(モデル不明)を普段の足として乗っていて、多くのシーンで印象的にフィーチャーされているので要注目です。

『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC『ブルー・バイユー』 (c)2021 Focus Features, LLC

 アントニオの“ある決断”からのエモーショナルな展開に感涙必死の『ブルー・バイユー』は、2022年2月11日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー中です。

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