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固定ギア自転車に内装3段!? ケルビムの独創的な自転車「city crow」は機能美と乗りこなす楽しさが魅力

バイクのニュース / 2022年2月27日 11時0分

年に一度、国内外の自転車ビルダーの作品が展示される『ハンドメイドバイシクル展』が、2022年も開催されました(1月22日、23日)。そこで見つけた、ユニーク、先進的な自転車をご紹介します。

■乗りこなす楽しさ、趣のある固定ギア自転車

 年に一度、国内外の自転車ビルダーの作品が展示される『ハンドメイドバイシクル展』が、2022年も開催されました(1月22日、23日)。そこで見つけた独創的な自転車を手掛ける、今野製作所『CHERUBIM(ケルビム)』をご紹介します。

機能美を追求したシンプルな造形、フィクスドギアの街道走行用トラックレーサー、CHERUBIM(ケルビム)の「city crow(シティクロウ)」機能美を追求したシンプルな造形、フィクスドギアの街道走行用トラックレーサー、CHERUBIM(ケルビム)の「city crow(シティクロウ)」

 創業は1965年、東京都町田市に拠点を置く「ケルビム」は、競輪レーサーからシティサイクルまで手掛ける自転車製作所です。50年以上の歴史を持ち、現在は2代目の今野真一さんがフレーム製作を手掛けています。

 今回ご紹介するのは、「city crow(シティクロウ)」と命名されたフィクスドギア(固定ギア)の街道走行用トラックレーサーです。いわゆるホイールとエンジンが直結状態で、足を止める=「クラッチを切る」状態にできないダイレクトな機構の自転車のこと。ケイリン競技で使われている自転車と同じ構造です。

シングルギアでホイールとエンジン(ペダル)が直結になっているシングルギアでホイールとエンジン(ペダル)が直結になっている

 この構造だとエネルギーの伝達効率が非常に良く、平坦な道ではより速く走ることが可能です。その反面、坂道はギアを軽くできないので失速してしまう、とてもキツイのが難点ではあります。

 そこで、固定ギアの自転車でありながら、変速できる仕組みを導入してみようと製作したのが「シティクロウ」です。リアハブはイギリスのスターメーアーチャー社製の、遊星歯車機構を採用した内装3段変速式ハブを活用しており、固定ギアのメリットを損なうことなく、ギアチェンジを可能としています。

リアトライアングルの頂点であるシート集合部にシフトレバーを配置リアトライアングルの頂点であるシート集合部にシフトレバーを配置

 また、シフターは黎明期のロッド式変速機をオマージュし、リアトライアングルに配置しています。変速をする際は手を伸ばして操作する必要がありますが、古から伝わる自転車としては珍しいことではありません。しかし固定ギアで足が止められない状態で片手を離して変速を行うのは、なかなかテクニカル。しかしそこに、乗り方をマスターする楽しさがあると今野さんはいいます。

「今野製作所 ケルビム」の2代目であり製作者の今野真一さん「今野製作所 ケルビム」の2代目であり製作者の今野真一さん

 シンプルで昔ながらのスタイルに伝統的な機構のメリットを活用したワザアリの1台なのでした。価格(消費税10%込み)はフレームセットで40万円からを予定しているそうです。

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