2022年のMotoGPは全12チーム24名が参戦 エントリーライダーを一挙紹介!!
バイクのニュース / 2022年2月27日 15時0分
2022年シーズンのMotoGPに参戦する24名のライダーを、普段、ヘルメットの下に隠れる彼らの素顔とともにご紹介します。
■24名のライダーが競い合うMotoGPクラス、5名のルーキーも
2022年シーズンのMotoGPクラスは、24名のライダーによって争われます。うち4名はMoto2クラスから、1名はMoto3クラスからステップアップしたルーキーです。
ファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)
2021年シーズンのチャンピオン、ファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)は今季も引き続き、ヤマハのバイクを走らせます。昨年は全18戦中5勝を含む10度の表彰台を獲得し、22歳にしてフランス人として初めて最高峰クラスでタイトルを獲得する快挙を成し遂げました。
2019年のデビューイヤーから、当時、最高峰クラスですでに5度のタイトルを獲得していたマルク・マルケス選手(ホンダ)をおびやかす速さを見せていたクアルタラロ選手。2020年は安定感に欠けていたところ、2021年はメンタル面の安定を図り、シーズン後半戦のドゥカティ勢の巻き返しの際にもリズムを大きく崩すことはありませんでした。速さの点で、タイトル争いの筆頭格であることは間違いないでしょう。
そのクアルタラロ選手と並ぶ注目ライダーは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイア選手でしょう。
フランチェスコ・バニャイア選手(ドゥカティ)
“Pecco”のニックネームを持つ24歳のイタリア人ライダーであるバニャイア選手は、バレンティーノ・ロッシ(2021年シーズンでMotoGPから現役を引退)が主宰するVR46ライダーズ・アカデミーの出身です。昨シーズンはシーズン後半戦にめきめきと調子を上げ、後半戦だけで最高峰クラス自身初優勝を含む4勝を飾りました。
シーズンの終盤ではクアルタラロ選手とタイトル争いを演じ、最終的にランキング2位を獲得しています。バニャイア選手は落ち着いた姿勢を失わないライダーで、ときに感情を表すクアルタラロ選手とは、また違ったキャラクターの持ち主とも言えます。速さとともに強さを増してきたドゥカティとバニャイア選手とのコンビネーションは、クアルタラロ選手の強敵となることでしょう。
そして、チャンピオンシップの行方を左右する存在と言っても過言ではない、マルク・マルケス選手。2013年のMotoGPクラスデビュー以来、通算6度のチャンピオンを獲得してきたライダーです。ただ、2020年、2021年は怪我が大きく響きました。
マルク・マルケス選手(ホンダ)
2020年初戦スペインGPでの転倒により右上腕骨を骨折し、このシーズンはスペインGP以降を欠場。2021年シーズンの第3戦から復帰しましたが、万全の状態ではありませんでした。それでも昨年は3勝しているのですから、マルケス選手の規格外ぶりがうかがえるのではないでしょうか。
しかし2021年シーズンの終盤、オフロードでのトレーニング中に転倒し、これが原因で物が二重に見えてしまう複視を発症。状態が懸念されていましたが、2月に行なわれた公式テストには全て参加しています。右腕やその影響を受ける右肩を含め、いまだ100パーセントの状態とは言い難いようですが、マルケス選手の完全復活には注目せざるをえません。
また、これまでに幾多の優勝を挙げ、そしてチャンピオンを獲得してきた経験を持つ29歳となったマルケス選手が、ベテランライダーとして、クアルタラロ選手やバニャイア選手など若く勢いのあるライダーたちとどう戦うのか、その点も気になるところです。
そして日本人として唯一、最高峰クラスに参戦する中上貴晶選手(ホンダ)は、参戦5シーズン目を迎えます。2021年は思うような結果を残すことができず、非常に苦しいシーズンとなりました。
中上貴晶選手(ホンダ)
しかし中上選手は厳しい昨年があったからこそ、2022年シーズンのためにいくつかのチャレンジを決意したのです。そのひとつが、メンタルトレーナーとの取り組みでした。2年前の2020年には、最高峰クラスで自身初のポールポジションを獲得し、表彰台にあと一歩というところまで迫るレースを展開していました。昨年を礎として、中上選手は表彰台、優勝争い、そしてチャンピオンシップの戦いに挑みます。
■MotoGPクラスを戦うライダー、全24名を紹介
ここからは、2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する全24名のライダーの顔を、12のチームごとに羅列していきます。
■モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
左:ファビオ・クアルタラロ選手(1999年4月.20日生まれ。フランス。2021年チャンピオン)/右:フランコ・モルビデリ選手(1994年12月4日生まれ。イタリア。昨年、ヤマハのファクトリーチームに加入)
■ドゥカティ・レノボ・チーム
左:フランチェスコ・バニャイア選手(1997年1月14日生まれ。イタリア。2021年ランキング2位)/右:ジャック・ミラー選手(1995年1月18日生まれ。オーストラリア。2021年は2勝を挙げてランキング4位を獲得)
■チーム・スズキ・エクスター
右:ジョアン・ミル選手(1997年9月1日生まれ。スペイン。2020年チャンピオン。2021年ランキング3位)/左:アレックス・リンス選手(1995年12月8日生まれ。スペイン。2017年MotoGP昇格当時からスズキライダーとして戦う)
■レプソル・ホンダ・チーム
左:マルク・マルケス選手(1993年2月17日生まれ。スペイン。最高峰クラスで6度のチャンピオンを獲得)/右:ポル・エスパルガロ選手(1991年6月10日生まれ。スペイン。2021年にKTMからホンダへ移籍)
■レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング
左:ブラッド・ビンダー選手(1995年8月11日生まれ。南アフリカ。2020年チェコGPで南アフリカ人初の最高峰クラス優勝を果たす)/右:ミゲール・オリベイラ選手(1995年1月4日生まれ。ポルトガル。2021年シーズンは1勝と2度の2位表彰台を獲得)
■アプリリア・レーシング
左:アレイシ・エスパルガロ選手(1989年7月30日生まれ。スペイン。MotoGPクラス参戦通算12年目のベテラン)/右:マーベリック・ビニャーレス選手(1995.1.12生まれ/スペイン。2017年、2019年にはヤマハでランキング3位を獲得)
■WithU・ヤマハ・RNF・MotoGPチーム
左:アンドレア・ドビツィオーゾ選手(1986年3月23生まれ。イタリア。MotoGP最年長ライダーであり、高い分析力を持つ)/右:ダーリン・ビンダー選手(1998年1月21日生まれ。南アフリカ。2022年シーズン、Moto3からダイレクトにMotoGPへ昇格)
■プラマック・レーシング
左:ヨハン・ザルコ選手(1990年7月16日生まれ。フランス。2021年シーズンは4度の2位表彰台を獲得)/右:ホルヘ・マルティン選手(1998年1月29日生まれ。スペイン。2021年のルーキー・オブ・ザ・イヤー)
■グレシーニ・レーシングMotoGP
左:エネア・バスティアニーニ選手(1997年12月30日生まれ。イタリア。ルーキーイヤーの昨年、2度表彰台に立った)/右:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手(1998年10月10日生まれ。イタリア。2021年Moto2ランキング7位のルーキー)
■ムーニー・VR46・レーシングチーム
左:ルカ・マリーニ選手(1997年8月10日生まれ。イタリア。ロッシの異父兄弟)/右:マルコ・ベッツェッキ選手(1998年11月12日生まれ。イタリア。2021年Moto2ランキング3位のルーキー)
■LCR・ホンダ
左:中上貴晶選手(1992年2月9日生まれ。日本。最高峰クラス参戦5年目を迎える唯一の日本人ライダー)/右:アレックス・マルケス選手(1996年4月23日生まれ。スペイン。2021年シーズンから中上選手のチームメイトに。M.マルケス選手の弟)
■テック3・KTM・ファクトリーレーシング
左:レミー・ガードナー選手(1998年2月24日生まれ。オーストラリア。2021年Moto2チャンピオンのルーキー。父は1987年500cc王者ワイン・ガードナー氏)/右:ラウル・フェルナンデス選手(2000年10月23日生まれ。スペイン。2021年Moto2ランキング2位のルーキー)
MotoGPの2022年シーズン開幕戦カタールGPは、3月4日から走行が始まり、6日に決勝レースが行なわれます。24名のライダーがシーズン幕開けでどのような活躍を見せてくれるのか、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
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