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高速道路史上初の「二輪車定率割引」 利用前に知っておくと便利なポイント3つ

バイクのニュース / 2022年3月29日 13時0分

高速道路史上初のバイク「定率割引」が、対象日限定で導入されます。普通車通常料金の半額ですが、走るルートで割引の適否が変わる割引です。押さえておくと、さらに利用しやすくなるポイントを解説します。

■その1「申し込みはツーリング途中でもOK!」

 2022年4月2日(土)から開始される「二輪車定率割引」は、専用サイトからオンライン申し込みが必要です。高速道路会社の割引実施方針には、「事前にインターネットで利用日を指定して申し込み」と記載されています。しかし、このわずらわしさを軽く感じさせる方法があります。

軽四輪と同じ扱いのバイクの高速道路利用料金、限定的に定率割引を実施軽四輪と同じ扱いのバイクの高速道路利用料金、限定的に定率割引を実施

「事前という表現ですが、もう少し詳しく言うとIC(インターチェンジ)を降りる前までに申し込みが完了していれば割引は適応されます」(東日本高速道路株式会社:NEXCO東日本)

 高速道路利用を完結して、通常料金が確定した後の割引なので、出口ICを降りる前まで申し込みが可能。SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での休憩時にスマホからも申し込みができます。

 事前の申し込みがバイク限定の割引だけ必要になるのは「料金の車種区分で軽四輪車とバイクを識別するため」というのが、国土交通省高速道路課の説明です。ETC車載機登録時に車種やナンバーを登録しているはずですが、料金システムとリンクしていない現状では、申し込みの手間を省くことはできないそうです。

 初回の申し込みは、利用区間に関係なくNEXCO中日本のウェブサイト「速旅(はやたび)」で会員登録。その後、「二輪車定率割引」を選択して利用日やETCカード番号などを入力して申し込みを完了させます。申し込み開始は2022年3月28日10時からです。

■その2「入口ICまたは出口ICのどちらかが対象日ならOK」

「二輪車定率割引」実施は、料金区分の適正化議論がきっかけでした。割引方針が決まるまでには土曜、日曜、祝日に加えて「大型連休に挟まれた平日も対象にならないか」(自民党オートバイ議連・今村雅弘幹事長)という意見がありました。結果的には大型連休に含まれる平日は対象になりませんでしたが、ここでも使い方にコツがあります。

平日が土・日・祝日に挟まれる場合の割引適用の例平日が土・日・祝日に挟まれる場合の割引適用の例

 土・日・祝日の対象日に、乗降いずれかの利用があれば、割引が適用されることです。

 例えば、定率割引の開始初日は4月2日(土)です。金曜日に入口ICに入り、100km以上走って土曜日にICを降りれば適用されます。また、4月3日(日)に入口ICに入れば、日付がかわって月曜日にICを降りても適用されます。

 大型連休に挟まれた平日、直近では春の大型連休は5月2日(月)が平日ですが、この日だけで高速の利用が完結した場合は定率割引の対象になりませんが、前述のようなスケジュールで高速道路を利用すれば、休日の限られた時間を有効に使うことができるかもしれません。

 また、4月には周遊割引「二輪車ツーリングプラン」2022年版の詳細が発表され、大型連休前には始まる予定です。旅行日程に応じて選びましょう。

■その3「距離条件100km以上の確認は、西日本の距離検索サイトが基本」

 二輪車定率割引は、100km以上連続して高速道路3社と宮城県道路公社が管理する高速道路を利用することが必要です。基本は入口ICから出口ICの1回の走行距離を実走行ではなく、最短距離で決めます。対象外の区間を利用した場合は0kmから積算をやり直すことになります。ただ、そこに特例があります。

「NEXCO」3会社(※一部対象外の道路あり)および宮城県道路公社の管理道路が本割引の対象となる「NEXCO」3会社(※一部対象外の道路あり)および宮城県道路公社の管理道路が本割引の対象となる

 例えば、首都圏の東京湾アクアライン、関西圏の神戸淡路鳴門橋、瀬戸中央道は割引対象道路ではありませんが、前後の走行を連続走行として積算します。

 一方、新直轄方式の区間(税金で建設された高速道路)を通過する場合は、前後の走行を連続走行とするだけでなく、新直轄方式の区間も走行距離に含まれます。こうした特例は全国23区間あります。

 管理する道路会社や、建設費を負担しているのが国民か利用者か、ということが割引に影響するのです。

 当然、これらをすべてを利用者が把握することは困難なので、「二輪車定率割引距離・料金検索」サイトが用意されます。利用区間が定率割引の対象となるかどうかは、このサイトで確認できます。この確認サイトはNEXCO西日本のウェブサイト内で4月1日に開設予定です。西日本だけでなく全国の高速道路が検索できます。

首都圏の東京湾アクアライン、関西圏の神戸淡路鳴門橋、瀬戸中央道は割引対象道路ではないが、前後の走行を連続走行として積算首都圏の東京湾アクアライン、関西圏の神戸淡路鳴門橋、瀬戸中央道は割引対象道路ではないが、前後の走行を連続走行として積算

 二輪車定率割引は、利用の申し込みを完了した時点で、他の割引に優先して適用されます。割引の申し込みなのでキャンセル料は発生しません。賢い割引利用で、お得なツーリングを!

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