ホンダのクルマはヤンチャ、バイクは優等生? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.138~
バイクのニュース / 2022年4月20日 17時0分
レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、同じホンダが作る乗り物でもクルマとバイクはキャラクターがまったく違うと言います。どういうことなのでしょうか?
■クルマはヤンチャ、バイクは優等生、どっちもホンダ?
新型ホンダ・シビックが熱い。2021年デビューの新型に搭載される直列4気筒1.5リッターターボは、本体の骨格から徹底的に見直され、内燃機関として素晴らしい完成度に達した。6速マニュアルとの組み合わせもあり受注は好調だ。
追加となったハイブリッドは、まるでガソリン車と疑いたくなるほど刺激的な走りを披露する。電気モーターの出力状態を表示するパワーメーターは、まるでタコメーターであるかのように激しく弾ける。サウンドもアグレッシブにチューニングされている。獰猛に吠えるのである。しかも、まだ真打「タイプR」が控えている。ホンダはヤンチャで熱い。良い意味で想像を裏切って見せる。ライバルと同じことはやらない。それがホンダのDNAである。
ホンダ「CB1300 SUPER FOUR SP」カラー:パールホークスアイブルー
一方、同じホンダでもバイクは正統派である。期待を裏切るよりも、きっちり期待に応える道を選んでいるように思う。品揃えも充実しており、排気量50ccの原付バイクからリッタークラスのスーパースポーツまで、どのユーザーも取りこぼさないという安定した姿勢を感じることができるのだ。
いま、僕(筆者:木下隆之)は「CB1300 SUPER FOUR(スーパーフォア)」にまたがっちゃう日々を過ごしているのだが、搭載される排気量1300ccの直列4気筒エンジンは、低回転域から高回転域まで、どの回転域からも力強いトルクが溢れる。
コーナーリングも上質で、確かな直進性が確保されているのに、体重移動すれば素直に旋回を始める。どこにも乗り辛さがない。優等生的な完成度なのだ。
いやはや、同じホンダが作る乗り物でも、クルマかバイクかでこれほどまでキャラクターが異なる例も珍しい。BMWもスズキも、どこかでDNAに共通項ができるというのに、これが同じ本田宗一郎を祖とするメーカーとは思えないのだ。
四輪界でのホンダを二輪界に置き換えれば、それはカワサキのような存在である。ヤンチャの塊なのだ。でも二輪界のホンダは……成績優秀な生徒会長のよう。
四輪界に身を置き、バイクも好きな僕のアタマの中で、本田宗一郎イズムが分からなくなってきた……。
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