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孤高の作曲家? ロック界の変人? フランク・ザッパの集大成的ドキュメンタリー『ZAPPA』

バイクのニュース / 2022年4月21日 15時0分

アメリカの作曲家、編曲家、ギタリスト、そして奇抜なロック・ミュージシャンとして知られたザッパの、音楽キャリアとその背後にある私生活を探求したドキュメンタリー『ZAPPA』が、2022年4月22日(金)より公開されます。

■自らの音楽を追い求めた孤高の人

 名前とルックスには見覚えがあるけれど、ちゃんと聴いたことはない……フランク・ザッパ(1993年没)は多くの音楽ファンにとって、長らくそんな存在だったように思います。むしろインターネットで気軽に音楽を聴けるようになった若い世代の音楽ファンのほうが、ザッパのことを知っているのかも? そんな“厄介な”ミュージシャンの素顔に迫るドキュメンタリーが、タイトルもズバリ『ザッパ』です。

音楽ドキュメンタリー『ZAPPA』(c)2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.音楽ドキュメンタリー『ZAPPA』(c)2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.

 60年代から30年以上にわたり、音楽史上最大規模のディスコグラフィを築き上げたアメリカの作曲家、編曲家、ギタリスト、そして奇抜なロック・ミュージシャンとして知られたザッパ。ザッパ自身が保管していた膨大なアーカイブ音源/映像にアクセスすることを許された本作は、彼の音楽キャリアとその背後にある私生活を探求したドキュメンタリーとなっています。なお、これらのアーカイブ素材が公になるのは初めてとのことで、幼少期から晩年まで貴重な映像が満載です。

 話題先行・売上優先の音楽業界に違和感を覚えてきた人ならば、「音楽業界のほとんどが、<音楽>ではない」「芸術的な判断は、損益に左右されない」といったザッパの至言の数々に深くうなずくことでしょう。キャリア後期にはセールスを度外視して芸術性を探究したザッパだけに、単なるミュージシャンのドキュメンタリー映画とは一線を画す、前衛的な音楽映画のような趣きすら感じさせます。

 ネット普及前の80〜90年代に後追いでザッパの音楽を聴いた世代にとっては、「こんな音楽があったんだ! でも、すんなり理解できない、悔しい!!」という記憶、そして“ザッパの良さ”が少しずつ分かってきた頃には、すでに彼はこの世を去っていた……という、まだ無限ディグができなかった時代ならではの、ほろ苦い思い出も蘇ることでしょう。

ホンダ「XL250(1975)」ホンダ「XL250(1975)」

 なお本作の監督は、『ビルとテッドの大冒険』シリーズ(1989年ほか)でキアヌ・リーブスとコンビを組んでいることでもおなじみの、俳優/監督のアレックス・ウィンター。彼はティーンエイジャー吸血鬼映画『ロストボーイ』(1987年)にも出演していて、同作はホンダのXLR250やXL250が何台も登場するバイカー映画。ザッパ自身はバイクを乗り回すタイプではなかったようですが、『イージー★ライダー』(1969年)世代だけあって、チョッパーに跨る姿が写真に収められています。これは余談ですが、カワサキのZ650の通称は“ザッパー”ですね。

音楽ドキュメンタリー『ZAPPA』(c)2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.音楽ドキュメンタリー『ZAPPA』(c)2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.

 ザッパ入門としては少し難解かもしれませんが、観たら必ずやザッパが聴きたくなる音楽ドキュメンタリー『ZAPPA』は、2022年4月22日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかで公開です。

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