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東京都・小池知事に駐車場整備拡充の要望 まずは東京国際フォーラムから

バイクのニュース / 2022年4月26日 13時0分

2022年4月13日、小池百合子都知事と東京オートバイ協同組合が面会しました。都内のバイク駐車場の整備拡充を求める野間健児理事長は、都庁舎跡地に建設された『東京国際フォーラム』(千代田区)の利用改善をきっかけに、積極的な取り組み姿勢を示してほしいと要望しました。

■都内の保有台数以上の取締り累積件数

 2022年4月13日、小池百合子都知事と東京オートバイ協同組合が面会しました。都内のバイク駐車場の整備拡充を求める野間健児理事長は、都庁舎跡地に建設された『東京国際フォーラム』(千代田区)の利用改善をきっかけに、積極的な取り組み姿勢を示してほしいと要望しました。

東京都オートバイ協同組合からの要望書を受け取る小池都知事東京都オートバイ協同組合からの要望書を受け取る小池都知事

 東京都内のオートバイショップで組織する「東京オートバイ協同組合」(渋谷区)と小池都知事のとの面談は、新宿区内にある都民ファースト本部で実現しました。

 バイク駐車場の整備は駐車需要に追いつかない反面、駐車監視員による厳しい取締りが続いています。ライダーが直面する現状を、野間理事長はこう訴えました。

「道交法改正で制度が導入された2006年以降、バイクの放置駐車確認標章取り付け件数は累積で約110万件。都内の二輪車保有台数は約97万件ですから、すべての台数以上が違反車両になっている。これは東京以外ではありえない」

 しかし、東京都の姿勢は及び腰です。道路の管理を担当する建設局はこう話します。

「東京都として二輪車駐車場の整備は定めていない。二輪車駐車場の計画もなく、市区町が対策すべき」(計画課)

 交通安全対策としてバイク駐車を考える生活文化スポーツ局も同様です。

「原付・自動二輪の放置実態については区市町に伝えているが、それ以上の対策は市区町に任せている」(都民安全課)

 二輪車ユーザーは東京都の姿勢には厳しい目を向けています。日本自動車工業会の「利用ニーズに関する調査」では、125cc以下のユーザー回答者約60%が、バイク駐車場数について何らかの「不満」を表明しています。126cc以上のバイクではさらに高く、回答者の約50%が「とても不満」、何らかの不満を含めると約70%と高い不満を抱えています。

■せめて『東京国際フォーラム』での二輪車受け入れを

 10年以上続くバイク駐車場の需給アンバランスを打開するため、国は動いています。警察庁交通局は、都道府県警察に対して3回目の通達を出しました。バイク駐車環境の整備に向けた継続的な取り組みを求める内容です。

『東京国際フォーラム』の地下駐車場は、大型バス、トラック、オートバイ、自転車など駐車不可としている『東京国際フォーラム』の地下駐車場は、大型バス、トラック、オートバイ、自転車など駐車不可としている

 東京都を例にとると、東京や23区などの道路管理者に対して、51cc以上のバイクの受け入れや駐車場新設や、条例の制定を働きかけるというものです。

 東京都で交通行政を担当する都民安全推進本部には警視庁からの出向担当者もいます。前出・野間理事長は小池都知事に対して、こう訴え続けました。

「今年、電動バイクのイベントが開催された東京国際フォーラム。東京都主催のバイクイベントなのに止める場所がない。トラックが通行できる広い地下駐車場があるのに、バイクの利用ができない」

 東京国際フォーラムは「駐車場内でほかの車両と交差するのは危険」と、その理由を話します。そこで野間氏は、小池都知事にこんな提案をしました。

「免許を持って混合交通の中を運転してやってくるのに、そんなことはありえない。実証走行をして安全であることを確かめてほしい。そこに我々は協力を惜しまない」

 東京国際フォーラムは、東京都が運営会社の51%の株式と不動産を所有しています。小池氏は国会議員在籍時に、自民党オートバイ議員連盟に所属。阪神淡路大震災では被災地に原付バイクで支援に臨んだ経験を持っています。

「(担当者にどういう状況なのか)聞いてみます」

 小池都知事への面会は2019年に続く2回目。東京都の対応が注目されます。

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