16歳で二輪免許を取得！ 未成年でもバイクは購入できる？

普通二輪免許は16歳から取得可能です。では、免許を取得すれば、未成年でもバイクを購入することはできるのでしょうか。

■未成年でもバイクを購入できるのか

　16歳になれば、教習所に通って普通二輪免許を取得できるようになるため、「高校生になったら免許を取って、憧れのバイクでツーリングに行きたい」と考えている人も多いと思います。

　しかし、16歳は免許を取得できる年齢ではあるものの、未成年です。未成年でも、バイクを購入することはできるのでしょうか。

バイクを契約する様子

　実際にバイクショップで、購入の意思と未成年であることを伝えれば、ほとんどの場合「親の承諾があれば大丈夫です」といわれるはずです。つまり、未成年者がバイクを購入することは、法律上はまったく問題はありません。一方で、未成年者がバイクを購入する場合は「親の同意」が必要になるのが一般的です。

　その理由は、民法5条で定められている「未成年者の法律行為」のなかで、「未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない」と定められているため。

　ここでの法律行為とは「バイクを購入する契約」を示しており、法定代理人は「未成年者の親」にあたります。さらに、同条項で「前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる」とされています。つまり、もし親の同意なしに未成年者にバイクを販売した場合、販売側は購入の取り消しや返金を要求されても断ることができません。

　そのため、未成年者がバイクを購入する際は、たとえ現金一括の購入であっても、親の同意が必要となります。なお、未成年者でも結婚していれば民法753条のもと、成人としてみなされるため、親の同意がなくてもバイクを購入することが可能です。

　親の同意を確認する方法は、電話などで確認する場合もありますが、ほとんどがバイクショップで用意されている同意書に親が記入し、提出する形が一般的。また、親にバイクショップまで同行してもらい、その場で同意書にサインすれば、販売側もその場で確認が取れるので、安心してバイクを売ることができるでしょう。

■お店で買わなくても親の同意は必要？

　バイクを手に入れる方法は、バイクショップで購入する以外にも、友人から譲り受けたり、ネットオークションを利用するなど、様々な方法があります。

　これらの場合は個人間の取り引きになるため、未成年でも親の同意なしに購入することが可能です。しかし、購入後に金銭トラブルに発展することもあり得るため、個人売買でバイクを購入する場合も、親に迷惑をかけないよう、購入の同意を取っておくようにしましょう。

未成年がバイクを購入する際は親の同意が必要

　親の同意が必要なのは、バイクをローンで購入する場合も同じです。

　未成年でも、就職をしていて一定の収入があれば本人名義でもローンを通すことは可能ですが、学生の場合は収入がアルバイトだけという人が多いはず。その場合はローンの審査も通りにくいため、親の名義でローンの契約をすることになります。また、毎年かかる税金やガソリン代、オイルやタイヤなどの交換にかかるメンテナンス費、ヘルメットやグローブなどの必需品など、バイクを維持するには、ある程度の費用も必要です。

　そのため、毎月のローンや維持費をしっかりと支払っていけるかどうかも親とよく話し合い、理解を得た上で購入することが大切。

　さらに重要なのが、バイクを運転するのに欠かせない保険への加入です。バイクを購入すれば、加入が義務となっている自賠責保険は未成年者でも契約可能。一方で、任意保険は未成年者だけで加入することは認められていません。

　自賠責保険だけでは、万が一の際に備えるには補償が十分とはいえないため、親にバイク保険の契約者となってもらい、運転する本人が被保険者となって契約することが一般的。

　未成年者本人が保険の契約する場合は、親の同意が必要になりますが、保険会社によっては、この契約方法を認めていなかったり、18歳以上の年齢制限を設けている場合もあるので加入する際は事前に調べることをオススメします。

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　バイクは高額な買い物であり、ローン契約や保険の加入などの手続きがあります。そのため、未成年者がバイクを購入する際は、さまざまな場面で「親の同意」が必要です。

　欲しいバイクが見つかったら、未成年の人は親とよく相談して、双方が納得した上で購入するようにしましょう。