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実燃費ってどうやって計算するの?燃費の良い走り方とは?

バイクのニュース / 2022年5月24日 9時0分

実燃費を計算すれば、給油のタイミングを大まかに予測したり、燃費の更なる向上を考えるきっかけになったりと、さまざまなメリットがあります。実燃費はどうやって計算するのでしょうか。また、燃費を良くするためには、どんな走り方が良いのでしょうか。

■実際のバイクの燃費を計算する方法とは

 バイクは燃料タンクが小さいモデルが多く、モデルによっては燃料計がない場合があります。そのため、給油のタイミングを間違えるとガス欠になってしまうかもしれません。しかし、あらかじめバイクの実燃費がわかれば、給油のタイミングや1ヶ月のガソリン代を適切に予測しやすくなります。では、実燃費はどんな手順で計算するのでしょうか。

給油でバイクの燃料タンクを満タンにしたら、トリップメーターをリセットし燃費を測りましょう給油でバイクの燃料タンクを満タンにしたら、トリップメーターをリセットし燃費を測りましょう

 実燃費の計算は、走行距離をガソリン量で割るだけです。しかし、計算する前に必要な数値を以下の手順で割り出しておく必要があります。

 まず、給油でバイクの燃料タンクを満タンにしたら、トリップメーターをリセットします。そして、普段通りバイクを運転して、タンク内のガソリンを減らします。また、トリップメーターの距離が計算で必要になるため、次に給油する際に記録しておくことが重要です。

 そして、入れたガソリン量をチェックして、トリップメーターの走行距離を給油量で割ると、実際に1L当たりどれくらい走行できたのかが計算できます。

 実際の走行距離と、給油量で計算した実燃費の数値を見ると、メーカーのWebサイトに公開されているカタログデータの燃費にはならないことに気づくかもしれません。モデルによっては、メーカーのスペック内のカタログデータで表記される数値と実燃費には、大きな違いがあります。

 しかし、実燃費とカタログデータの燃費に違いが出るのは当然です。これは、スペック表の燃費に関する2つの項目である「定地燃費値」と「WMTCモード値」の計測の仕方が前述した方法とは異なるためです。

 まず、「定地燃費値」は平坦な直線の舗装道路を時速60km/h(エンジン排気量50cc以下は時速30km/h)で走行して、燃費を計測する方法です。

 それに対してWMTCモード値は、設置されたシャーシダイナモ(ローラー)の上でバイクのリヤタイヤを回転させて、発進・加速・停止などを繰り返しながら走行し、排気ガスを計測します。

 定地燃費値よりも、一般公道での使用環境に近い方法で燃費を計算するのが特徴のため、多少実燃費とはズレがあるものの、より参考になるのはWMTCモード値といえるかもしれません。

原付二種のホンダ「Monkey125」の実燃費は約58km/Lと記載されています原付二種のホンダ「Monkey125」の実燃費は約58km/Lと記載されています

 例えば、原付二種のホンダ「Monkey125」の定地燃費値は、70.5km/L(1名乗車時)とされていますが、WMTCモード値は70.0km/L(1名乗車時)です。ところが実燃費は約58km/Lと記載されています。また、ホンダ「LEAD125」の場合は、ホンダのWebサイトで公開されている定地燃費値は52.5km/L(2名乗車時)、WMTCモード値は49.0km/L(1名乗車)ですが、実燃費はおよそ41km/Lという数値が出ています。

 実燃費を計算しようとしても、バイクの運転の仕方や走る道の状態、ライダーの体重、天候・季節などで条件は変わります。また、同じ道、距離を走行したとしても、体重60kgのライダーと体重85kgのライダーの場合では実燃費は異なります。

 つまり、実際の燃費を正確に計算するのは困難であるため、カタログデータ上の数値と実燃費が異なるのは仕方ないことだといえます。

■日頃のアクセルとブレーキをうまく使うと燃費は伸ばせる

 では、燃費を良くするにはどうすればよいでしょうか。

 まずひとつ目は、長時間のアイドリングを避けることです。エンジンを動かしている間でもガソリンは消費されます。もちろん、エンジン内部のエンジンオイルを潤滑させるためには、ある程度のアイドリングが必要ですが、燃費を良くするためには、過度なアイドリングは避けた方が無難といえます。

燃費を良くするためには、急加速を避けて緩やかに加速していくようにアクセル操作します燃費を良くするためには、急加速を避けて緩やかに加速していくようにアクセル操作します

 ふたつ目のコツは、急加速を避けて緩やかに加速していくようにアクセル操作することです。

 エンジンがガソリンを最も消費するのは、加速するときだといわれます。そのため、アクセルを一気に開けるような運転をしないだけでも、いくらかの燃費の改善は期待できそうです。また、同様に急停止も避けることが重要です。マニュアルミッションのバイクであれば、ギアのシフトダウンをするとエンジンブレーキが掛かり、一時的ではあるものの回転数が上がってしまいます。

 この瞬間にもガソリンを消費しているため、一気にブレーキを掛けるのではなく、穏やかに速度を落として止まれるような運転をすると、減速の際にも無駄な燃料を消費せずに済みます。

適正なギアにして走行し、燃費をよくしましょう適正なギアにして走行し、燃費をよくしましょう

 そして4つ目のコツは、適正なギアにして走行することです。速度に対してギアが低いままだと、エンジンの回転数を無用に上げたまま走ることになり、その分だけ燃料を消費します。

 例えば、各ギアを3000rpmぐらいでシフトアップしていくと、エンジン回転数を低く、エンジンに負荷をむやみにかけるのを避けやすくなります。また、速度を一定に保ったまま巡航して走ると燃費が良くなるとされるため、低いギアで引っ張ったり、シフトチェンジを頻繁にすることも重要なコツです。

※ ※ ※

 実燃費は、実際の走行距離を給油したガソリン量で割れば計算できます。しかし、その数値は運転の仕方や道路環境などで変わり、一定ではありません。

 また、メーカーのカタログデータとは計測方法が異なり、実燃費はスペック表の燃費とは異なる場合が多いです。ガソリンの値段が高騰しているため、燃費が良くなる運転を心がけたいものです。

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