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バイク転倒死亡事故 通過車両少なく捜査は長期化か 奈良県「助人トンネル」内ケーブル垂れ下がりとの因果関係は?

バイクのニュース / 2022年5月22日 12時0分

奈良県内の国道168号線「助人トンネル」で2022年5月2日に発生したバイク転倒死亡事故の捜査が続いています。交通量が限られているため発生事故当時の情報が少なく、奈良県警五條署はドライブレコーダー映像など情報の提供を求めています。

■事故発生当日正午頃、トンネル内は?

 奈良県内の国道168号線「助人トンネル」で2022年5月2日に発生したバイク転倒死亡事故の捜査が続いています。交通量が限られているため発生事故当時の情報が少なく、奈良県警五條署はドライブレコーダー映像など情報の提供を求めています。

奈良県内の国道168号「助人トンネル」の位置奈良県内の国道168号「助人トンネル」の位置

 この転倒事故が注目されたのは、本来天井からつり下がっているはずのない電源ケーブルが、天井から中吊りの状態だったからです。

 救急への第一報は「トンネル内にケーブルが垂れ下がっていた模様。バイクが接触して転倒した。男性ライダー1人の意識がない」ということから、残されたケーブルが何らかの事故原因になっている可能性が指摘されました。

 国道168号線の「助人トンネル」(奈良県十津川村川津)は補修工事中でしたが、大型連休で工事は中断していました。ケーブルは本来、トンネル内で側壁に沿って固定されているはずでした。通常は天井に取り付けられた照明に沿って、天井部分に電源ケーブルが配線されていました。事故当時はアーチ型の側壁に照明が仮設されていたため、その電源供給のためにケーブルも天井から側壁へと取り回されていました。

 考えられるケースは2つです。

・転倒したバイクが電源ケーブルを引きちぎるように衝突し、事故後に垂れ下がった

・何らかの原因でケーブルが垂れ下がったトンネルをバイクが通過して転倒した

 さらに、事故発生前にケーブルが垂れ下がっていたとすると、その原因は何だったのか。これも2つのケースが考えられます。

・施工不良

・事故当事者以外の車両や人が、固定したケーブルを外した

 こうした事故原因の特定と平行して、過失か故意かが明確になっていきます。

■募る!! 目撃情報を五條署へ

 この捜査に立ちはだかるのが、事故現場の環境です。国道168号線が貫く十津川村は奈良県南端に位置し、県の面積の約5分の1を占める、ほとんどが山林です。交通量は通常はわずかで、大型連休中に増える通行も、ほとんどが地元以外からの観光目的の通過車両です。捜査を担当する五條署は、こう話します。

「通過車両の抽出を急ぎ、事故直前直後の目撃情報を集めている段階。通過車両も広く県外に及ぶ中で、ドライブレコーダーの映像など手がかりを捜している。事故現場は生活道路と言っても人の往来はほとんどなく、目撃者を見つけるのも簡単ではない」

ねこライダーさんがYoutubeに公表した、事故後2日経った「助人トンネル」の様子。高所作業を行なっている様子がわかる(※奈良県は点検についてノーコメント)ねこライダーさんがYoutubeに公表した、事故後2日経った「助人トンネル」の様子。高所作業を行なっている様子がわかる(※奈良県は点検についてノーコメント)

 現場の状況から事故の概況は推測されても、事故現場に残された垂れ下がったケーブルがどう関係するのか、決め手がなければ結論にはたどり着きません。警察による捜査は長引きそうな様子です。

 事故発生は2022年5月2日12時45分頃。五條署は、この事故に関する映像や目撃情報の提供を求めています。

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