1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

日本とスペイン、教習所の大きな違い! 現地の教習所を見学して分かったこととは?

バイクのニュース / 2022年6月17日 11時0分

バイクタレントとして活躍する岸田彩美さんがスペインのバイク教習所を見学。日本とはどのような違いがあったのでしょうか。

■教官はバイクに乗って指導しない!?

 こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回は、スペインでバイクの免許を取得する際の日本との大きな違いについてご紹介していきます。実際に教習所に行って練習の様子や試験の様子も見学してきました。

スペインの教習所で使用されている教習車。日本でも多く使われているホンダ「CB」シリーズも用いられていますスペインの教習所で使用されている教習車。日本でも多く使われているホンダ「CB」シリーズも用いられています

 初めて教習所にお邪魔して驚いたことは、教官はバイクに乗って指導していなかったことです。近くにいた生徒に聞いてみると、やはり教官がバイク乗って教える事はないそうです。スラローム走行や急制動、一本橋など、教習内容は日本と似ています。

スペインの教習所で使用されているBMW Miotorrad「F700GS」の教習車スペインの教習所で使用されているBMW Miotorrad「F700GS」の教習車

 日本の教習所では、教官がバイクに乗り、その後ろを生徒がアヒルの親子のように追従する走行練習や、走り方を見せてもらって練習することが多いので、すごく親近感も湧きますし、イメージもしやすかったです。ありがたい環境で練習できていたんだなと感じました。

 教習所によって異なると思いますが、教習車としてBMW Motorrad「F700GS」も使用されており、もし私が教習受けたら、足つき問題で苦労しそうです……。

スペインの教習所では路上教習・試験時に教官が車で追走。生徒とはインカムで会話しますスペインの教習所では路上教習・試験時に教官が車で追走。生徒とはインカムで会話します

 そしてもう一つ大きな違いは、路上教習と試験があることです。

 この時も教官はバイクではなく、生徒の後ろから車に乗って追従して指示・アドバイスをします。生徒のヘルメットにはインカム(無線)をつけて、聞きとれるようにしています。

 過去にバルセロナオリンピックを開催した場所の付近モンジュイックの周辺道路で教習や試験が行われています。

 様々な教習所の生徒・教官が練習や試験を行い、使用する教習バイクも多種多様。日によって変わるそうですが、基本的に午前中は試験で、午後は練習だそうです。

スペインの教習所で使用されいる教習車。ボディにはダカールラリーでも活躍するライア・サンツ選手を起用した広告がスペインの教習所で使用されいる教習車。ボディにはダカールラリーでも活躍するライア・サンツ選手を起用した広告が

 たまたま見かけたのが、教習車に広告塔としてモータースポーツ選手を起用しており、ダカールラリーでも活躍するライア・サンツ選手でした。これもスペインではモータースポーツ選手がリスペクトされている事が伺えますし、この教習所に入れば、より運転がうまくなるかも!?(笑)なんて期待も出来ますね。

 スペインも昔はバイクの免許を取得するときに路上教習は必要なかったそうですが、近年で必須になったんだとか。

 免許の取得は公道を走る際に必須条件なので、それこそ路上教習こそ必要だよな……と思います。実際私がバイクの免許を取って、初めて公道に出る時は自信もなく怖かったです。数をこなして慣れるしかありませんが交通事故を減らすならば、路上教習を必須にするのも一つの手かもしれません。

■スペインの免許制度

 続いてスペインの免許制度をお伝えしていきます。

 金額は、私が見学した教習所の表示金額ベースです。税金や試験の練習、再試験料金は含んでいません。企業によって異なります

■AM免許 モペットやスクーターなど、50ccまでの車両に乗る事ができる。最高時速45kmまで。筆記と実技試験(クローズドコースのみ)が必要。15歳から取得可能で200ユーロ~。日本より一年早いですね

■A1免許 排気量125ccかつ馬力が11kW/15CVまで 16歳から取得可能で、筆記試験と実技試験(クローズドコースと公道)が必要です。400ユーロ~
また車の免許(B)を取得して3年以上経過した方には、A1免許が付いてきます。

■A2免許 排気量制限なし、馬力は35kW/47.6CV 18歳から取得可能で400ユーロ~
もしA1免許を取得していれば公道テストのみ合格すれば免許取得ができます。(この対象者向けのレッスンもあり)

■A免許 すべてのバイクに乗る事が出来ます。320ユーロ~ しかしA2免許を取得後、二年間の経験が必須となるので、いきなりこの免許を取ることは不可能です。試験も省略される部分が多く、9時間の座学(理論等)や実技で良いそうです。

 ちなみに、車の免許を取得するには450ユーロくらいから。全体的に比較的安く取得できますが、バイク・車共に実技試験に合格するのは難しいそうで、規定以上の練習費用に試験代も必要です。

 馬力であるkWはCV表記されることがあるのですが、イタリア語のCaballero(馬)Vapore(蒸気)が由来だそうです。

 免許センターで受ける一発試験というのは存在しないとのこと。教習所に通って試験に合格しないと免許は取得不可とのことでした。

 また、日本でいう大型二輪車運転免許を取得するには、かならずA2の免許を取得する必要があることです。この順を追って免許を取得する点も、よい制度だと思いました。

 大きなバイクに憧れや夢を抱くことはいいことです。しかし自分を過信しすぎないことが大切だと私は思います。やっぱりバイクは楽しく乗りたいですからね♪

 今回は、私がバルセロナで見て、調べてきたバイクの免許制度の違いについてお伝えしました。日本以外の免許制度を見てみるのも面白いですね! 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください