誰もが憧れたことがある?これが白バイだ!
バイクのニュース / 2022年6月27日 9時0分
颯爽と街を駆け、違反車両を摘発していく白バイの姿に、憧れた経験があるという人も多いかもしれません。最近では、アメリカのバイデン大統領来日の際にも警備車両として活躍していましたが、そもそも、白バイとはどういった車両なのでしょうか。
■白バイの特徴や活躍の場を徹底解説
颯爽と街を駆け、違反車両を摘発していく白バイの姿に、憧れた経験があるという人も多いかもしれません。そもそも白バイとは、どういった車両なのでしょうか。
白バイの正式名称は「交通取締用自動二輪車」と言います
白バイは、正式名称を「交通取締用自動二輪車」といい、警察が所有するバイクの中でも取り締まりをはじめとした交通安全に関する業務を支える車両です。白い車体のため「白バイ」という通称で呼ばれています。
白バイのルーツは1918年までさかのぼり、警視庁が交通取締用のバイクとして導入したのがはじまりといわれています。導入当初の車体は赤だったため、当時は「赤バイ」という呼称でした。
現在のような白バイになったのは1936年で、欧米諸国で交通取締を行うバイクの白い車体にならったものです。
白バイの色は「道路運送車両の保安基準道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第二百三十一条第三号により、正式に白と定められています
現在、白バイの色は「道路運送車両の保安基準道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第二百三十一条第三号により、正式に白と定められています。
では、白バイにはどのような特徴があるのでしょうか。
白バイの規格や装備は警察庁が定めており、主に排気量が400ccを超える大型自動二輪車がベース車両になっています。市販のバイクと異なる特徴としては、車両が白いことに加え、赤色灯やサイレン、スピーカーなどを備えている点が挙げられます。
白バイは道路交通法施行令第十三条第一号の七により、「警察用自動車のうち、犯罪の捜査、交通の取締りその他の警察の責務の遂行のため使用するもの」として緊急自動車に分類されます。
白バイ隊員側の赤色灯にはスモークが施されています
また、同令第十四条で「緊急の用務のため運転するときは、(略)設けられるサイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならない」とされている緊急自動車には、赤色灯やサイレンが必須です。
白バイ隊員側の赤色灯にはスモークが施されており、光が運転を妨げないような工夫が加えられるほか、スピーカーはメガホン用のものとサイレン用の2種類があり、それぞれ左右に装備されています。
速度違反取り締まり用の測定機器も装備
その他にも、白バイは隊員ひとりが乗車するため、後部座席の代わりにボックスが設けられており、中には違反キップや地図、無線機といった交通取り締まりに欠かせない用具が収納されています。
また、速度違反の車両を追尾するときに用いる、速度違反取り締まり用の測定機器も備わっています。白バイに搭載される測定器は精度が高く、違反車両の速度を正確に取り締まることが可能です。
スズキ「GSF1200P」
白バイのベース車両は都道府県警により違いますが、2022年時点では、主にホンダ「VFR800P」と「CB1300P」、ヤマハ「FJR1300P」、スズキ「GSF1200P」の4車種が採用されています。
いずれも、販売されている車種がベースとなっていますが、最後にPoliceの「P」が入った白バイ仕様となっています。
最も代表的な車種であるCB1300Pは、同社の「VFR800P」に代わるモデルとして2009年に導入開始されて以来、10年以上にわたって白バイとして活躍しています。
ホンダ「VFR800P」
全国から選抜された白バイ乗務員らによる、交通事故の防止や殉職者の抑制、安全運転技能の向上などを目的とした、”全国白バイ安全運転競技大会”でも活躍するなど、高いスポーツ性が特徴的な一台です。
他にも、サイドカー仕様のホンダ「Gold Wing」や、生産終了したヤマハ「 セロー」のオフロード仕様といった採用例もあるようです。
ちなみに、白バイを運転できるのは、専門の訓練を受けた白バイ隊員です。白バイ隊員は公道上の安全を確保するという重要な役割を担っています。
そんな白バイの仕事で最も重要なものとして挙げられるのが、交通違反の取り締まりです。
交通機動隊・高速道路交通警察隊に所属する白バイ隊員は、白バイに乗って交通違反の取り締まりをおこないます
各都道府県警察本部に設置される交通機動隊・高速道路交通警察隊に所属する白バイ隊員は、白バイに乗って交通違反の取り締まりをおこないます。内容としてはスピード違反の取り締まりや、無免許運転・飲酒運転などを検挙するというものです。
また、危険を未然に防ぐため警察署と連携をとり、交通監視をはじめとした交通事故防止活動やパトロールもおこなっています。
加えて、事故現場や故障車がある現場などに出動するという重要な役割も持っています。いち早く現場に向かうことができる白バイにより、警察はより迅速な対応を可能にしているのです。
国賓の来日時などは、警備車両として活躍する白バイ
その他にも、マラソンや駅伝といったロードレースにおける先導任務や、二輪運転者に対する技術指導、最近では、アメリカのバイデン大統領来日の際にも警備車両として活躍していたことからも、白バイが非常に幅広い場面で活躍していることがわかります。
※ ※ ※
緊急自動車のひとつである白バイは、交通安全という目的のもと、取り締まりやパトロールといった重要な役割を担っています。また、確実な業務遂行のため、市販バイクにはない専用装備が加えられており、ブラックボックスともいえる装備の数々が、公道の交通安全を支えているのです。
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