原付二種でもMT主義！ MTラインナップ5選

スクーターのイメージが強い原付二種にも、MTモデルが存在します。一体どんなラインナップがあるのでしょうか。

■原付二種のMTモデルを紹介

　ライダー自らがギアやクラッチの操作をおこなうMTモデルは、バイクを運転しているという実感を得たいという人におすすめといえるモデルです。

　そこで、2022年6月現在、原付二種モデルのMT車にはどういったラインナップがあるのでしょうか。まとめてみました。

ホンダ「モンキー125」

●ホンダ「モンキー125」　

　モンキー125は、日本のバイク史上に残る1台であるモンキーの125cc版として発売されたモデルです。

　エンジンの排気量やボディこそひと回り大きくなりましたが、かわいらしさとアクティブなイメージをもつスタイリングなど、豊かな個性は従来のモンキーそのまま。

　その一方で、艶やかにポリッシュしたフューエルタンクをはじめ、アルマイト仕上げのフロントフォークやクロームメッキパーツなど、質感が高められている点は、モンキー125ならではの特徴です。

　発売当初、モンキー125のトランスミッションは4速MTでしたが、2021年のモデルチェンジで5速化。これにより加速性が向上し、MTならではのパワーを維持した走りが楽しめる1台となっています。

カワサキ「Z125PRO」

●カワサキ「Z125PRO」　

　カワサキのストリートファイターであるZシリーズのなかで、もっとも小さなスポーツバイクである「Z125 PRO」は、排気量124cc空冷単気筒SOHCのエンジンが搭載されています。

　軽量コンパクトなボディに、タンデム走行に適した段付きシートをはじめ、街乗りだけでなくツーリングも快適かつ楽しめる装備が多数備えられた1台です。また、搭載されている124cc空冷4ストローク単気筒エンジンは、低回転から高回転域までスムーズに吹け上がり、機敏な走りと優れた燃費性能を高い次元で両立。

　トランスミッションには、通常のハンドクラッチが採用された4速MTが搭載されていますが、自動遠心クラッチを組み合わせたモデルである「Z125」もラインナップされています。

スズキ「GSX-S125 ABS」

●スズキ「GSX-S125 ABS」　

　GSX-S125 ABSは、スポーツバイクである同社の「GSX-R125」をベースに開発された、ネイキッドスタイルのバイクで、モデル名が示すように、ABSが標準装備されています。

　ベースとなったGSX-Rのエンジンとコンポーネントが継承されているため、高回転型のエンジンや、このクラスでは珍しい6速MTの搭載など、走行性能の高さは折り紙付き。

　モデル名の「S」が示すとおり、スポーツライディングをより気軽に楽しめるモデルとなっています。

ホンダ「CT125・ハンターカブ」

●ホンダ「CT125・ハンターカブ」　

　世界でいちばん売れているバイクとして有名なホンダ「カブ」シリーズですが、その原付二種モデルであるスーパーカブ CT125の派生モデルのひとつに、CT125・ハンターカブがあります。

　アップマフラーやアンダーガードが装備されるなどの変更が加えられたハンターカブは、「猟師」の名にふさわしいワイルドなイメージを醸し出しています。

　ハンターカブ最大の特徴は自動遠心クラッチが採用されていること。シーソーペダルでのシフトチェンジをおこないます。クラッチレバーの操作が不要なため、AT限定の二輪免許で運転することができ、ダイレクトな操作感と扱いやすさの両方を楽しむことができます。

●ヤマハ「FAZER125」　

　YS125とも呼ばれるヤマハ「FAZER125」は、ヨーロッパをターゲットとしたモデルです。

　最高出力10.6psを発生する125cc空冷単気筒SOHCエンジンには5速MTが組み合わせられ、スムーズな走りが可能なことから、様々な路面状況や速度域で活躍します。また、取り回しの良さも特徴のひとつ。

　残念ながら日本国内で正規販売されていないため、新車は並行輸入をしているディーラーで購入する必要があります。

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　原付二種というと、ATを採用するスクータータイプのバイクを思い浮かべる人が多いと思いますが、MTモデルも各メーカーから多数販売されています。また、デザインもモデルごとに個性があり、ネイキッドバイクやオフロードをイメージさせるものなど、バリエーションも豊富です。

　原付二種モデルの購入を検討している人は、ぜひ選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。