京都鉄博初のバイク×列車展示 スズキ「隼」ラッピング列車と「隼」が夢の共演
バイクのニュース / 2022年7月2日 17時0分
鳥取県八頭郡若桜町に本社を置く若桜鉄道は、2022年7月1日からスズキ製の大型バイク「隼(ハヤブサ)」をイメージした「隼ラッピング列車」を京都鉄道博物館に展示開始しました。展示初日にはオープニングセレモニーとともに、隼ラッピング列車の入線シーンも公開されました。
■「隼」と「隼ラッピング列車」が京都鉄博に集結
鳥取県八頭郡若桜町に本社を置く若桜鉄道は、2022年7月1日からスズキ製の大型バイク「隼(ハヤブサ)」をイメージした「隼ラッピング列車」を京都鉄道博物館に展示開始しました。
スズキ「隼」にまたがるスズキ二輪 濱本英信社長と若桜鉄道の「隼ラッピング列車」
若桜鉄道の「隼」駅がスズキの大型バイク「隼」と同名であることから隼駅がライダーの聖地として慕われていることに対して、その熱い想いに応えようとしたメーカー、鉄道、地元の熱意が結晶し誕生した隼ラッピング列車は、2016年より運行を開始した特別な車両です。
2021年4月からはスズキ「隼」のモデルチェンジに伴い、最新車両のデザインを採用したあたらしいラッピングが施されていますが、7月1日から開始された展示では列車と共に3世代のスズキ「隼」を展示。
18日までの間に様々なイベントが用意されています。
左から京都鉄道博物館館長 前田昌裕氏、若桜鉄道株式会社代表取締役社長/鳥取県若桜町長 上川元張氏、株式会社スズキ二輪代表取締役 濱本英信、若桜鉄道株式会社代表取締役会長/鳥取県八頭町長 吉田英人氏、若桜鉄道株式会社代表取締役専務 矢部雅彦氏
今回の展示に際し、若桜鉄道株式会社代表取締役社長/鳥取県若桜町長 上川元張氏、若桜鉄道株式会社代表取締役会長/鳥取県八頭町長 吉田英人氏、株式会社スズキ二輪代表取締役 濱本英信氏、京都鉄道博物館株式会社 前田昌裕氏はオープニングセレモニーで次のように話しました。
■若桜鉄道株式会社代表取締役社長/鳥取県若桜町長 上川元張氏
「この度は京都鉄道博物館様のご厚意によりまして7月1日から18日まで、この立派な施設の中で隼号の展示と各種PRイベントをさせていただきますこと、また本日、スズキ二輪の濱本社長様と京都鉄道博物館の前田館長様をお招きしましてこのように盛大にオープニングを迎えますことをまずもって心より御礼申し上げます。
若桜鉄道は鳥取県の南東部にございまして、郡家駅から若桜駅まで19.2km、時間にして30分くらいの鉄道でございます。昭和5 年に国鉄若桜線ということで開通しまして昭和62年、国鉄の廃止とともに第3セクター若桜鉄道ということで再スタートを切りましてし、今年が35年目ということになります。
開通当初からあります駅舎6棟と、プラットフォーム、鉄橋、それから転車台など、全部で23の施設が平成20年に国の登録有形文化財に指定されました。
若桜鉄道まるごと文化財ということでお墨付きを頂いたということで、沿線ののどかな田園風景と併せまして昭和レトロな雰囲気が色濃く残っている、そんな鉄道でございます。
終点の若桜駅構内には蒸気機関車(SL)のC12、ディーゼル機関車のDT16、12系の客車ブルートレインと、鉄道ファンのみなさんに大変人気のある車両が停車をしてありまして、愛好家のみなさんが数多く撮影に訪れて頂いております。
また、SLはコンプレッサーで構内を体験乗車することもできますし転車台がきれいに保存してありまして、Slを載せて転車作業の体験をしていただくこともできます。
また若狭駅周辺では旧家の蔵通りやお寺がたくさんある寺通りですとか、歴史的な町並みが残ってありまして、昨年の夏に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定をされまして、町並みの散策を楽しむかたも増えてきております。
ぜひ、若桜鉄道を利用してお越しいただきまして若桜の町並みを楽しんでいただければと思っております。
最後になりますが本日から18日間、たくさんの皆さんにおいでお頂きまして隼号、そして若桜鉄道の魅力を感じて頂き一人でも多くの方に地元鳥取のほうに足を運んでいただくとともに、この事業に関わってくださったすべての皆さんのご健勝とご活躍をお祈りしましてご挨拶とさせていただきます」。
■若桜鉄道株式会社代表取締役会長/鳥取県八頭町長 吉田英人氏
「いよいよ今日から私共の町を走っている隼ラッピング列車がここ京都の鉄道博物館で展示をされることになりました。本当にありがとうございます。
これもひとえにJR西日本様、京都鉄道博物館様、スズキ二輪の皆様方のご支援の賜物と心から感謝している次第であります。改めて御礼を申し上げます。
若桜町長からもありましたが、若桜鉄道は昭和62年10月に新たなスタートを切ったわけでありますが19.2kmということでありますし、9つのすべての駅があるわけですがその中に隼という駅があります。
そしてスズキ二輪の大型バイクにも“隼”というモデルがありますが、いつの頃からかライダーの皆さんが全国から若桜鉄道の隼駅に結集するようになりました。
平成20年の4月だったと思いますが7名のライダーが隼駅に集まられました。そしてそのことが雑誌に掲載され全国的に広がったということであります。
翌年の平成21年から第1回の隼駅まつりが開催され、現在11回ということになっております。当初は160台、200人ぐらいだったと思いますが令和元年の8月に全国から約2300台のバイク、さらには2700人の皆様にお集まり頂いたということで、大変にぎやかなイベントになったと思っています。ただ、コロナ禍に伴い、昨年、一昨年と中止になっているのが現状であります。
スズキ二輪様とのラッピング列車は初代が平成28年の3月、2代目は令和元年の3月、そして昨年の4月に3代目となっていますが、多くの方にご覧頂きたいと思いますし、改めて若桜鉄道のほうにおいでをいただけるのではないかなというふう思ってもおります。
また、隼駅まつりに関して申し上げますと今年は8月の28日に開催することが決定しました。是非、多くの皆さんにご参加頂きたいと思います。
■株式会社スズキ二輪代表取締役 濱本英信氏
「本日、お招き頂きまして誠にありがとうございます。京都鉄道博物館に隼ラッピング列車が展示されますこと、本当におめでとうございます。
スズキと隼ラッピング列車の馴れ初めは隼駅まつりがきっかけでございます。今思い返しますと2015年の隼駅まつりの時にご提案を頂きまして、その時はラッピング列車というのはどうなのかなと思いましたけど、面白いことだなと思いまして今日に至っているわけでございます。
弊社の隼についてですが1998年にインターモト(ドイツ・ケルンで開催されているバイク見本市)で発表し、1999年より日本国内で販売させて頂いております。
現在、2万7000名以上の隼ライダーの方に乗って頂きました。現在、隼は3代目でございます。最高出力138kW、最大トルクが148N・mと非常に力強く、しなやかなオートバイでございます。
若桜鉄道の隼ラッピング列車も3代目でございます。若桜の隼ラッピング列車は日本一地域の方に愛されていると私は思っております。
一人でも多くの方に来ていただいて、見ていただき、楽しんでいただければと思います」。
■京都鉄道博物館館長 前田昌裕氏
「今回の企画ですが当館の担当者から最初に聞いた時は鉄道とバイクという他にあまり例の無い企画でしたのではっきり言って驚きました。
私共も今までにJRに西日本様以外にJR貨物様やJR四国様、京都丹後鉄道様など、様々な鉄道車両やラッピングバスなどを展示させて頂いたことはありますけど、バイクをというのは初めてでした。
隼オーナーの方々にどのように楽しんでいただけるイベントができるのかということを手探りの状態で進めさせて頂きました。
車両の回送にしても機関車にけん引されてきたということではあるんですが、普段走行したい線路を走るということで確認事項が多岐に渡りました。
関係の方々のご協力がなければできないものですし、ダイヤ調整や実際の運行等ではJRの関係者の皆様に大変お世話になりました。
18日までには多くのイベントを用意させて頂きましたが、とくに16日、17日には車両を転車台に載せてラッピング列車とオーナーご自身の車両を2ショットで撮影していただけるという企画も用意しております。実はこちらはネットで販売をしたところ30時間ほどですべて売り切れました。
鉄道ファンの方にも、バイクファンの方にも、またどちらもファンで無い方にも楽しんでいただけるよう取り組んでまいりますので、ぜひ楽しんで痛いただければと思います。
本日はおめでとうございます。そしてありがとうございました」。
■若桜鉄道WT3300形「隼ラッピング列車」特別展示
【展示期間】
7月1日(金)~18日(月・祝)
【展示場所】
本館1F「車両のしくみ/車両工場」(7月1日(金)~15日(金))
扇形車庫エリア(7月16日(土)~18日(月・祝))
「隼ラッピング列車」車内公開
【開催日】
7月2日(土)・3(日)・9日(土)・10(日)
【開催時間】
10:00~16:00
【開催場所】
本館1F「車両のしくみ/車両工場」
【内 容】
座席シート等にスズキの大型バイク「隼」デザインを配した内装を閲覧可能。
若桜鉄道・バイク「隼」PRコーナー
【開催日】
7月1日(金)~15日(金)
【開催時間】
1日(金)のみ15:00~、以降は10:00~
【開催場所】
本館1F「車両のしくみ/車両工場」
【内 容】
パネル展示等による若桜鉄道のPR、大型バイク「隼」3世代車両の展示。。
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