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これってホント? 沖縄でバイクが走れるのは一番左端の車線のみという噂

バイクのニュース / 2023年4月9日 9時0分

ツーリングの目的地としても人気の高い沖縄には、「二輪車は第一通行帯を走行しなければならない」という、ほかの都道府県にはない通行規制が存在します。どういった区間なのでしょうか。

■バイクは左の車線限定!沖縄にある「独自ルール」とは?

 日本有数の観光地である沖縄には、一年を通じて多くの観光客が訪れます。ツーリングを目的とした観光客も多く、現地でレンタルバイクを借りる人や、本土から愛車とともにフェリーで上陸する人など、さまざまです。

 しかし沖縄には、ほかの都道府県にはないバイク独自のルールが存在します。

沖縄の異国感溢れる街並み(国道58号線)沖縄の異国感溢れる街並み(国道58号線)

 それは一部の区間において「二輪車は第一通行帯(第一車線)を走行しなければならない」というもの。もちろん、これは単なるマナーや習慣ではなく、沖縄県警および交換委員会によって定められている正式な交通規則です。

 そのため、違反をすると道路交通法第20条第2項における「車両通行帯違反」となり、1点の違反点および6000円もしくは5000円の反則金が科されます。この交通規則は、沖縄本島を走る国道58号、国道329号、国道330号、国道507号の一部区間でおこなわれており、南は那覇市中心部から北は嘉手納町や沖縄市まで、断続的に続いています。

 通常、バイクやクルマが右折をする場合には、ある程度前から右側レーンを走行しておくなどの準備が必要ですが、沖縄県ではこの交通規則によって、同区間では第一車線つまり一番左側の車線を走行しなければなりません。

 沖縄県警では、この区間を走行中のバイクが右折するためには、「あらかじめその前から、できる限り道路の中央に寄って右折・横断するようにしてください」と注意を促していますが、場合によっては複数車線をまたぐかたちとならざるを得ないため、慣れないライダーは特に注意してください。

■なぜ沖縄だけ独自ルール?近年では規制緩和の傾向も

 なぜ沖縄県では、このような独自の交通規制をおこなっているのでしょうか。

 沖縄県でこうした交通規制が導入されたのは、1983年のことでした。当時、バイクブームによって多くの人がバイクに乗るようになった一方で、相次ぐ事故や暴走行為が社会問題となり、「三ない運動」など、バイク排除の動きが全国的に強まりました。

 沖縄県でもそうしたバイクによる事故が問題視されるなかで、特に観光客による事故が多いという点が大きな問題となります。

沖縄旅行でツーリングを楽しむ様子沖縄旅行でツーリングを楽しむ様子

 1972年の本土復帰以降、沖縄県は観光客が順調に増え続け、1984年には国内外から200万人が訪れるほどになりました。

 日本国内でありながら、どこか異国の雰囲気がただよう街並みや南国らしい温暖な気候は、ツーリングスポットとして人気を博した一方で、非日常感を求めた観光客による交通事故も多く見られるようになりました。そうした状況を受け、沖縄県警と公安委員会では、バイクを通行帯によって区分する交通規則を制定。ほかのクルマとの走行車線の区別が図られました。

 一方、近年はライダーの意識変化や、バイクやクルマの安全技術が進歩したことなどの理由から、沖縄県内でのバイクによる事故は減少傾向。そのため、一部区間では規制緩和が実施されており、2021年3月には国道329号比屋根交差点から東恩納(南)交差点までの約11kmで、2022年3月には国道58号勢理客北交差点から城間交差点までの約2.3kmおよび、国道329号兼城交差点から比屋根交差点までの約20kmで、バイクの通行帯区分が解除されました。

 これにより国道329号では、ほぼすべての区間で規制が撤廃されることになりましたが、全面的な規制解除にはまだまだ時間を要するため、当面は「沖縄ルール」が継続されるようです。

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