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原付免許で二種も乗れるようになる!?各省庁の声明は?

バイクのニュース / 2023年1月7日 9時0分

近年、その利便性から需要を高めている原付二種ですが、原付の免許でも125ccクラスに乗れるようにする動きがあります。では、その動きとはどのようなものなのでしょうか。

■原付免許でも原付二種に乗れる?この動きが起きた背景とは

 近年、その利便性から需要を高めている原付二種。実際に、通勤通学、街乗りなどに使用している人は多いでしょう。原付二種を運転するには、小型限定普通二輪免許、もしくは普通自動二輪免許や大型二輪免許原付などが必要です。

 しかし昨今では、原付免許しか所持していなくても、125ccクラス、つまり原付二種に乗れるようにする動きがあるといいます。では、その動きとはどのようなものなのでしょうか。

原付免許で乗れる50ccバイクの生産が、排ガス規制の影響によって難しくなる原付免許で乗れる50ccバイクの生産が、排ガス規制の影響によって難しくなる

 原付免許で原付二種が乗れる動きが起きた背景としては、原付免許で乗れる50ccバイクの生産が、排ガス規制の影響によって難しくなることが挙げられます。

 排ガス規定とは、バイクやクルマなどの排気ガスに含まれる有毒ガスの上限が決められた規制であり、排ガス規制は改正されるたびに厳しくなっています。この規制に対応するために各メーカーはエンジンを改良していますが、エンジン改良のためには費用も必要です。しかし、費用に関してはメーカー負担になっている一方、比較的安価なモデルが多いだけでなく、全体的な人気も落ちてきているといわれています。

 50ccバイクは、道路交通法上多くの制限を受けているのが現状であり、二段階右折義務や最大速度30km/hなど、不便さを感じるシーンも少なくありません。また、近年では電動自転車が普及してきたため、わざわざ50ccバイクを購入するなら、気軽に乗れる電動自転車を選択する人も多くなりました。

 結果として、各メーカーでは費用に対して回収できる売上が見合っていないと考え、50ccバイクに力を入れない方向性を取る可能性が高いというわけです。

スズキの原付二種スクーター「アドレス125」スズキの原付二種スクーター「アドレス125」

 それに伴い、各メーカーは比較的エンジン改良にかかる費用が少なく、最近では人々からの人気が高まっている、51cc〜125ccまでの原付二種の開発に力を入れています。

 こういった背景を加味した結果、メーカーからも現実的な解決策として、原付免許でも原付二種に乗れるようにする方向で話が進められているのです。

■本当に原付免許で原付二種が乗れるようになる?

 原付免許を所持しているだけで原付二種に乗れるようにする動きは、人々のバイク離れなどを抑えることも目的として含まれています。これを実現するためには、さまざまな法律の改正も必要になるため、経産省・国交省・警察庁などの間で協議を重ね、具体的にどうやって実現していくかを決めていく段階といえるでしょう。

原付二種を運転するには、小型限定普通二輪免許、もしくは普通自動二輪免許や大型二輪免許原付などが必要原付二種を運転するには、小型限定普通二輪免許、もしくは普通自動二輪免許や大型二輪免許原付などが必要

 現在、各関係省庁から具体的な声明については出されていませんが、2025年10月末に猶予が解消されるので、2023年中には声明が出されると予想されています。遠くない未来、原付二種がさらに乗りやすくなることによって、バイク業界も大きな盛り上がりを見せることがあるかもしれません。

※ ※ ※

 排ガス規制や原付一種の人気の低迷などさまざまな要因により、原付免許でも原付二種に乗れるようにする動きがあります。もしも実現されれば、各メーカーは125ccバイクの開発に注力すると予想されているので、新しい原付開発の時代が訪れそうです。

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