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取り違え注意!! 「電動アシスト自転車」と「電動自転車」は似て非なるもの

バイクのニュース / 2023年3月11日 15時0分

「電動アシスト自転車」と「電動自転車」は同じ乗り物を意味しているように思われがちですが、まったく別の乗り物です。乗れる場所も制限も法律もまったく違うので、混同しないよう注意が必要です。

■「電動自転車」はモペット扱い、「電」動機付自転車です

「電動アシスト自転車」と「電動自転車」という呼び名は、同じ乗り物を意味していると勘違いしている人も多いのではないでしょうか。最近では通販サイトなど「電動アシスト自転車」の略語として「電動自転車」が使われていることも目にします。しかし、この2つはまったく別の乗りものです。乗れる場所も制限も法律も、何もかもが違うのです。

1台で電動バイク(原付2種)、電動アシスト自転車、自転車の3役をこなす、スタイリッシュな乗りもの「COSWHEEL MIRAI」1台で電動バイク(原付2種)、電動アシスト自転車、自転車の3役をこなす、スタイリッシュな乗りもの「COSWHEEL MIRAI」

「電動アシスト自転車」(e-BIKE)は、電気モーターが乗っている人のペダルを漕ぐ力を補助(アシスト)してくれる乗りものです。あくまでも人がペダルを漕がなければ走行できず、ペダルを漕ぐのを止めれば補助機能も停止します。

 日本では法律で時速24キロ以上からはアシストしてはいけないと定められており、クルマやバイクのようなスピードを出せるわけではありません。あくまで「自転車」であり、免許などは必要なく、誰でも乗ることができます。

 一方の「電動自転車」は、「フルアシスト電動自転車」などとも呼ばれ、文字通り「電気で動く自転車」、人が漕がなくても走行可能な2輪車のことです。つまり、自転車とは名ばかりで、実質的には「電動バイク」なのです。

 また、出力によって原付(1種、2種)か自動二輪車かに分けられ、公道を走るにはナンバー登録が必要になり、運転免許やヘルメットの着用、自賠責保険への加入が必須になります。

 ここまで違う乗りものでありながら、なぜ混同されるのか? それは市場に出回っている「電動自転車」と呼ばれる乗りものにはペダルが装備されていて、人力で漕いで走行する「自転車モード」と、漕がずに進む「バイクモード」、それに電動アシスト自転車同様の「ハイブリッドモード」が切り替えられることが原因になっています。そうです、いわゆる「モペット」です。

 つまり「電動自転車」は紛れもなくバイクの仲間です。「原付」(=原動機付自転車)をバイクではなく自転車だと言う人は、もはやいないでしょう。同様に「電動自転車」も自転車ではなくバイクなのです。正確に書くなら「電動機(=電気モーター)付自転車」、つまり「電付」です。

1台3役の電動バイク「FUTURE META」1台3役の電動バイク「FUTURE META」

 知ってか知らずか、自らを自転車だと思い込み、ペダルを漕がずにモーターの力で公道を走行する「電動自転車」は、車体にナンバープレートは無く、運転者はヘルメットも被っていない、免許は携帯していたとしても交通違反なので、その意識も無く自転車と同じ感覚で使っていることでしょう。

 明らかな道路交通法違反であり、ほかの人を巻き込む事故の原因となる可能性があるので、警察にはそういった利用者を取り締まって欲しいものですが、なかなか一筋縄ではいかないようです。

 それは見た目がガソリンエンジンを搭載するモペットと違い、ほぼ「電動アシスト自転車」と変わらないからです。また「自転車モード」と「バイクモード」の違いも見た目では区別できません。

 仮に警察官などが目の前にいたとしても、素知らぬ顔でペダルを漕いでいるフリをすれば、まず気付かれないでしょう。

 ちなみに、もし呼び止められて「自転車モードで走ってました」と言っても、電動で自走できる乗りものは「電動バイク」です。

 現状において「電動自転車」は野放し状態と言えるかもしれません。今後は取り締まりが強化されるかもしれませんが、一方で、利用者のモラルも問われるのではないでしょうか。

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