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村田町の発酵グルメが食べられる!? スポーツランドSUGOに全国のモータースポーツファンやライダーの集いの場を目指したカフェがオープン

バイクのニュース / 2023年4月29日 17時0分

宮城県にあるスポーツランドSUGOに、全国のモータースポーツファンやライダーの集いの場として「SUGO CAFÉ」がオープンしました。

■地域に寄り添い、共存共栄を目指すカフェ

 宮城県柴田郡村田町にあるサーキット「スポーツランドSUGO」に、全国のモータースポーツファンやライダーの集いの場として「SUGO CAFÉ」がオープンしました。

スポーツランドSUGOにオープンしたSUGO CAFEスポーツランドSUGOにオープンしたSUGO CAFE

 同カフェを手掛けたのは、ヤマハ発動機グループのひとつ、スポーツランドSUGOのカフェ営業部 本田義幸さん。前職はホテルマンで、その経験と知見を生かしモータースポーツを意識させながら、誰もがくつろげるスペースを構築し、スポーツランドSUGOに新風を吹き込みました。

 モータースポーツ施設にカフェを作ったのにはさまざまな理由がありますと、本田さんは話します。

「私たちは、モータースポーツに関わる方々からは必要とされていると感じていますが、村田町、仙台市、宮城県の人々に愛されるブランドであるかは疑問でした。そこで、地域と当社を結びつける接点としてSUGO CAFÉプロジェクトを立ち上げ、4月7日にオープンしました。

 その主な特徴のひとつがカフェで提供するメニュー。村田町の発酵文化に着目し、味噌や酒粕を使った85(発酵)カレーや710(納豆)ボロネーゼを開発。今後はカフェが起点の企画を展開し、日常的に人々が集う機会を提供しつつ、モータースポーツやモーターサイクルへの興味を高める仕組みを作りたいと考えています。

 そんな同カフェはオープンして最初の週末には約500人のお客さまに来店いただきました。SUGOの施設利用者が3割、村田町や仙台市など県内外からのお客さまが7割。客層もお子様からご年配の方まで幅広く狙い通りです」

ヤマハモーターパワープロダクツから引き継いだレーシングカート事業ヤマハモーターパワープロダクツから引き継いだレーシングカート事業

 そんな本田さんが地域貢献を意識した取り組みをスタートさせたのは、SUGO CAFÉが最初ではありません。

 2021年から村田町の教育委員会と協力し、小学生への交通安全教室とモーターサイクル乗り方教室を開始。またプロのライダーを招聘し、夢や目標を持つ大切さを伝える「夢教室」を実施するなど村田町の未来に貢献しつつ、子どもたちが義務教育を終えるまでにモータースポーツやモーターサイクルに触れる機会を作っています。
 
 そして2022年には新コンテンツとしてアジアロードレース選手権という2輪レースを招致。多くのファンに加え、海外からも約500人の関係者が来日し、地域を潤すことにもなりました。さらに今年の4月1日、東北におけるモータースポーツの聖地としての価値を高めるべく、ヤマハモーターパワープロダクツからレーシングカート事業を引き継ぎました。
 
 遠藤渉社長は、「私たちは二・四輪の全日本格式のレースをすべて開催している日本で唯一の施設であり、モータースポーツ関係者からSUGOのレース運営は高い評価を集め、全社員が誇りに感じています。

 一方、モータースポーツは敷居が高いと感じられており、女性や子どもなど新規ファンの獲得が必要です。カート事業もカフェもそのための一手ですが、各部門がカフェを中心に連携し、その効果を最大化する社内活性にも期待しています」。

 2025年に50周年を迎えるスポーツランドSUGOの、幅広い人々から愛されるブランド確立に向けた挑戦は続きます。

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