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捨てた後の行き先を知ってる? 使い古したバイクの廃タイヤ

バイクのニュース / 2023年6月22日 9時0分

バイクやクルマのタイヤは消耗品であり、定期的な交換が必要です。新しいタイヤに交換する際に何気なくお店に処分してもらっている廃タイヤですが、お店で引き取られた後はどのように処理されているのでしょうか?

■国内のタイヤのほとんどはリサイクルされていた

 バイク用タイヤの寿命は、一般的に長くて5年ほどと言われています。そのため、あまり頻繁にバイクに乗らない人でも最低5年に1度はタイヤ交換をすることがおススメ。頻繁に乗る人であれば、交換の頻度はさらに多くなります。

 その際に、お店でタイヤ交換をするライダーもいれば、自分でおこなうライダーもいると思いますが、どちらの場合も廃タイヤの処分はお店に任せることがほとんどでしょう。なぜなら廃タイヤは、自治体が行うゴミ回収の対象外となっているから。

 加硫ゴムや金属製のワイヤーで作られているタイヤは処理することが難しく、テレビや冷蔵庫と並んで、廃棄物処理法のもとに適正処理困難物に指定されています。そのため自治体のゴミ捨て場に出すことはできません。

廃タイヤは自治体のゴミ捨て場に出すことはできない。廃タイヤは自治体のゴミ捨て場に出すことはできない。

 お店でタイヤを処分する際は、同時にそのお店でタイヤ交換をする場合、タイヤの処分代は交換作業工賃に含まれています。

 一方、自分でタイヤを交換し、廃タイヤの処分だけをお願いする場合は一本につき数百円程度の処分代を支払う必要が出てきます。そんな、「処理困難」と言われるほど捨てることが難しいタイヤは、お店に預けた後、どのように処分されているのでしょうか。

 日本自動車タイヤ協会によると、2019年に国内で回収された9600万本のタイヤのうち94%はリサイクルされているとの事。用途は再生ゴムとしての加工や中古タイヤの輸出などさまざまですが、最も多いのは熱利用で、回収量のうちおよそ3分の2は燃料として熱利用されています。

■タイヤのリサイクルは大変!海外のリサイクル事情

 国内の廃タイヤは、ほとんどがリサイクルされています。では、海外でも同じようにリサイクルされているのでしょうか。

 ブリヂストンの公表する情報によると、世界中の廃タイヤのうちリサイクルされているのは、およそ7割。タイヤをリサイクルするには高度な技術が必要となるため、リサイクルの制度や技術が行き渡っていない地域では、多くのタイヤが埋め立てられているのが現状。これが国内のリサイクル率と比較すると、若干低くなっている要因といえそうです。

 では、タイヤを加工せずにリサイクルすることはできないのでしょうか。

廃タイヤは遊具としてリサイクルされることも多い廃タイヤは遊具としてリサイクルされることも多い

 加工してリサイクルする方法が普及していない地域などでは、タイヤの形を残したまま別の目的で使用する方法が取られることもあります。

 例えば、大きなタイヤは家畜のための貯水槽として使われたり、大きすぎないタイヤは教育施設などの運動場に使われたりと、さまざまな取り組みが行われています。また、こうした取り組みは海外だけでなく、タイヤのリサイクルが普及している日本においても見られ、例えば東京都大田区にある西六郷公園は、およそ三千個のタイヤが使用されており、さまざまな遊具にこれでもかというほどタイヤが採用されています。

 適度な弾力があり、耐久性もいいタイヤは遊具に再利用するにはぴったり。通っていた小学校の運動場に、タイヤを利用した遊具があったという人も多いのではないでしょうか。

※ ※ ※

 国内のバイクやクルマの廃タイヤのほとんどは、リサイクルされていることが分かりました。

 また、海外では技術やコストを必要としないリサイクル方法も導入されており、現在リサイクル率が低い地域でも今後はさらにリサイクル率が上がることが予想されます。

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