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一体何を基準に選べばいい? ブレーキパッド選びのポイントと注意点

バイクのニュース / 2023年8月27日 15時10分

ブレーキのききに不満を感じた際に行うのがブレーキパッドの交換ですが、パッドを選ぶ際に困るのが、種類が多すぎるということ。価格にもかなり幅がありますが、一体なにが異なるのでしょうか?

■ブレーキバッドに求められる性能とは?

 ノーマルの効きに不満はないけど、もう少し効くといいなと思った際などに行なうのが、ブレーキパッドの交換です。

 しかし、パッドには様々な種類がラインナップされており、価格もまちまち。純正に近いものから驚くほど高価なものまでありますが、一体何処が異なるのでしょうか。まずは、ブレーキの簡単な仕組みから解説していきます。

バイクのブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があるバイクのブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキの2種類がある

 ひと言でブレーキと言っても、ディスクブレーキに採用されているのがブレーキパッドで、ドラムブレーキのものはシューと呼ばれます。

 形も違いますが、表面に貼り付けられている摩擦材は基本的に同じもの。摩擦材が金属のローターやドラムに押しつけられ、制動力を発揮します。

 現在では安全装備との関係などからディスクブレーキの採用が進んでいるので、今回はブレーキパッドに限って話しを進めます。

 ブレーキパッドに求められる性能は、そのままブレーキに求められる性能とも言える内容。まず一番大事なのが制動力で、フィーリングにも直結します。

 ブレーキなんて効きさえすればいいと思っている人も多いと思いますが、唐突に効くと違和感があったり、ロックしてしまう危険性すらあるので、一概にそうとも言えないのが難しい所。

ブレーキパッドに求められる性能は制動力だけでなく減りに関係する耐摩耗性や熱に関係する耐フェード性能、ローター攻撃性など多岐に渡るブレーキパッドに求められる性能は制動力だけでなく減りに関係する耐摩耗性や熱に関係する耐フェード性能、ローター攻撃性など多岐に渡る

 さらに制動力と言っても低温時と高温時で違う上に、減りに関係する耐摩耗性や熱に関係する耐フェード性能、ローター攻撃性、細かいところではダストがどれぐらい出るかや、ブレーキをかけたときのフィーリングを問われるなど、こだわればどこまでもこだわれるパーツのひとつ。

 また、コストつまり価格も性能のひとつと言っていいかもしれません。

 求められる性能は多岐に渡るブレーキパッドですが、バランスという点で一番いいのが純正品。

 どんな状態でも不満なく効いてオールマイティなので、普通に走る分にはまったく問題はありません。

 ただ、もう少し効いたほうがいいとか、タッチをしっかりとしたものにしたいと思った際に、社外品への交換を考える人が多いのではないでしょうか。

■パッドの素材は大きく分けて3つ

 そんなブレーキバッドの素材は以前であれば、性能やフィーリングに優れたオールマイティな素材としてアスベストが使われていましたが、環境や健康被害が発生したことから使用が禁止され、現在採用されている素材は大きく分けて3種類。

 製造方法も関係するのですが、オーガニックと呼ばれるのが繊維を樹脂で固めて作ったもので、効きはマイルドですが自然なフィーリングが特徴です。

 ふたつ目がセミメタルで、高性能パッドの定番的な素材。金属粉を樹脂で固めて作られていて、フィーリングもよく、制動力も高め。安価なのも特徴ですが、欠点としては摩耗しやすく、水に濡れると効きが低下することです。

 そして社外品の高性能パッドでよく目にするのが、シンタード。こちらはセミメタルに代わる素材として登場したもので、金属を焼き固めて作られます。

 効きはセミメタルよりも良く、水に濡れても目立った低下はありませんが、ローターへの攻撃性が高め。フィーリングは、セミメタルはダイレクトで、シンタードはかける力に比例して制動力が高まっていく感じです。

 バイクの場合、パッドのサイズが小さいことなどから、オーガニックパッドはあまり使われていませんが、クルマでは一般的な素材。

 バイクの純正ブレーキバッドはセミメタルとシンタードが多く、後者は高性能モデルを中心に採用されています。

バイクの純正ブレーキバッドはセミメタルとシンタードが主流バイクの純正ブレーキバッドはセミメタルとシンタードが主流

 とは言っても、前述した素材による特徴は一般的なもので、メーカーはそれぞれ素材や原材料にこだわって、欠点を克服するなどの工夫を施し製品を開発しています。

 たとえばシンタードの欠点とされるディスクへの攻撃性を低くして、摩耗性も高めたハイパーシンタードと呼ばれるものも登場しています。

 さらに選ぶ際に迷う要因となるのが、価格でしょう。基本的には紹介した素材の順番に高くなりますが、メーカーやブランド、シリーズによって一概に、そうとも言えないのが現実。

 有名ブランドのものであれば品質的には問題ないので、お気に入りのブランドを見つけ、その中で選ぶと良いでしょう。

 複数のブランドを比較すると、基準がよく分からなくなり迷いがちです。また、メーカーのサイトやパッケージには、各性能を純正と比較したマトリックスが載っていることが多いので、それを参考にするのも良いでしょう。

■気になる激安パッドは大丈夫!?

 ブレーキパッドを選ぶ際に気になるのが、激安バッドの存在です。

 ブランドはあまり聞いたことがないけれど、素材はセミメタルなどで、効きは悪くなさそう。何と言っても安さは魅力です。

ブレーキバッドの性能は、素材だけで決まるものではないブレーキバッドの性能は、素材だけで決まるものではない

 そういった、激安パッドを使用しない方がいいと断言はできませんが、注意は必要。

 なぜならブレーキバッドの性能は、素材だけで決まるものではありません。

 摩擦材とベースとなる座金の接着方法も、性能に大きく関わってきます。

 ブレーキング時には大きな力がかかって高温になるだけに、製造ノウハウがないと剥がれてしまうことがあるのです。

 ブレーキは命を預けるものだけに、剥がれてしまう品質ではとても危険。価格も重要ですが、性能をよく確認するのがブレーキパッド選びでは重要と心得ておいたほうが良いでしょう。

 社外品で高性能パッドを選ぶ際は、セミメタルかシンタードがやはりオススメ。

 さらにブランド、そして性能ありきで、そのなかで安いものを探してみると良いでしょう。

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