1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

山田杏奈の熱演に注目! 閉鎖的な寒村を追われた少女の生き様を力強く描く『山女』

バイクのニュース / 2023年7月1日 18時0分

大飢饉に襲われた18世紀末の東北を舞台に、自らの意思で人生を選び取る少女の姿を山田杏奈が熱演する映画『山女』が、2023年6月30日(金)より全国順次公開中です。

■どん底にいるからこその強さ

 映画『山女』の舞台は、大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、人々から蔑まれながらも逞しく生きていました。ところがある日、飢えに耐えかねた父の伊兵衛が盗みを働いてしまいます。父の罪を被った凛は、自ら村を去り、禁じられた山へと足を踏み入れますが、そこで伝説の存在として恐れられる“山男”と出会い、凛の運命は大きく動き出します。

:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE

 柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得た本作は、自然を前にしてあまりに無力な人間の脆さ、村社会の持つ閉鎖性と同調圧力、身分や性別における差別、信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、一人の女性が自らの意思で人生を選び取るまでを描いたオリジナルストーリー。

 監督・脚本は、『リベリアの白い血』『アイヌモシリ』で民族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。共同脚本に劇作家で、放映中のNHK連続ドラマ「らんまん」を手がける長田育恵を迎え、現代につながる社会の歪みとそこに生きる人々の物語を作り上げました。

:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE

 主人公・凛を演じるのは、『ミスミソウ』や『小さな恋のうた』などで芯のある演技力に定評のある山田杏奈。過酷な運命に翻弄されながらも逞しく生きる凛を等身大で熱演した山田さんは、「私が凛に感じたのは、諦めの精神みたいなものです。どん底にいるから、そもそも人間に期待をしていない。その感覚は現代の若い世代にもつながる気がします」と言及。

「私も“さとり世代”と呼ばれる世代で、わりとそういうところがあるんですよ。何かを諦めているからこその強さもあると思うんです」と、凛との共通点を明かしています。また、そんな凛と出会う“山男”に森山未來、父・伊兵衛に永瀬正敏、そして『ドライブ・マイ・カー』で類稀な存在感を見せつけた三浦透子らの実力派が脇を固めます。

ヤマハ「SR400」ヤマハ「SR400」

 時代設定からしてバイクとは無縁の本作ですが、キャストの永瀬正敏さんはバイクと縁の深いアーティスト。山本直樹の短編漫画を映画化した『ファンシー』では郵便局仕様のスーパーカブに乗り、タイ・シンガポール・中国・日本のアジア4カ国共同製作オムニバス映画『5TO9』では、ヤマハのSR400に乗っていました。また、漫画雑誌「ガロ」がプロデュースした1994年の出演作『オートバイ少女』では、主人公の少女の愛車としてヤマハのYG1を大フィーチャー。そして写真家としても活躍する永瀬さんだけに、海外ロケで訪れた街では個性豊かな異国のバイクが被写体になることも少なくないようです。

:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE:『山女』(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE

『山女』は2023年6月30日(金)よりユーロスペース、シネスイッチ銀座、7月1日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開中です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください