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「1」から「3」まで使っていますか? 電動アシスト自転車のギアを上手に使いこなすには

バイクのニュース / 2023年7月21日 8時10分

電動アシスト自転車(e-BIKE)に装備されている「ギア」を使わずに乗っていませんか? ギアには役割があり、適切に使うことで自転車の寿命を延ばすことにも繋がります。使い方のキホンを紹介します。

■e-BIKEの寿命にも関係する、適切なギアチェンジ

 一般的なシティサイクル(いわゆるママチャリ)タイプの電動アシスト自転車(e-BIKE)の多くは、右手のグリップで操作する3段階変速の「ギア」が標準装備されています。しかし操作しなくても走行できるから……と、買った状態のまま、使い方がイマイチ分からず中間の「2」のまま、ギアを変速せずに乗り続けている人は多いのはないでしょうか。

ハンドル右のグリップ(黒い部分)を回転させることでギアを操作するハンドル右のグリップ(黒い部分)を回転させることでギアを操作する

 e-BIKEにはオートモードが搭載されている車種もあり、走行条件によってアシスト力を自動的にコントロールしてくれるので、わざわざギアを変えなくても走行可能です。しかし適正なギアに変速しないまま使い続けると、バッテリーや車体本体の寿命を縮めてしまう可能性が潜んでいるのです。

 そもそも「ギア」は歯車のことを指し、変速機を使って大きさの異なるギアの組み合わせを入れ替えることで、環境に適した走行が可能になります。体感としてはペダルが軽くなったり重くなったりと、坂道の上りや下り、平たん路での加速状況、向かい風など環境の変化に応じて、走行を楽にしてくれる仕組みです。

 一般的なe-BIKEには、後輪の軸にある「ハブ」と呼ばれる部品に組み込まれた「内装3段式」のギアが搭載されており、ハンドル右の変速グリップを回すことで、1→2→3とシフトアップすることができます。ちなみにロードバイクは外装式のギアが一般的で、多いものではフロントのギアとの組み合わせで36段変速もあります。

 ギアの「1」は最もペダルの踏み込みが軽く、簡単に回転します。そのため、最もバランスを崩しやすい発車時では漕ぎ始めがスムーズで安定走行に移りやすく、また坂道の上りでも、少ない力で漕ぎ進むことができます。ただし、一回転で進む距離は短くなります。

 ギアの「2」は通常走行時に向いています。そして「3」が最も重たく感じますが、一回転で進む距離が長くなるので、走り始めて速度に乗り、ペダルが軽くなったら「3」に切り替えると、軽い力で速度を維持したまま走行できます。

 変速(ギアチェンジ)の際に注意すべき点としては、「内装式」の場合はペダルを漕いでいないときに操作することです。漕いでいる最中に変速すると、ガタンという音がしたり、故障を招く可能性があります。逆に先述の外装式のギアの場合は、ペダルを回転させていないと変速できません。

 さて、走行環境や状況に応じて適した変速が必要なギアですが、もし「3」のまま使い続けたらどうなるのでしょうか。

 発車時や上り坂でも高い負荷を掛けたまま漕ぐことになり、チェーンやギアへの負担も大きく、消耗が早くなってしまいます。また、強い力を出し続けなければならいのでモーターにも負担がかかり、バッテリーの消費も早くなってしまいます。

 e-BIKEは電動アシスト機能を搭載していない自転車に比べて重く、おまけに子供を乗せて走ろうものなら走行するために必要なパワーは大きくなります。自転車に余計な負担を掛けることは寿命を縮めることにも繋がるので、適切なギアチェンジによって、軽快でスムーズな走行を心がけましょう。

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