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「Ninja ZX-25R」の不満点を解決!? カワサキ「Ninja ZX-4RR」は走り好きの全ライダーが楽しめるバランス型モデル! レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

バイクのニュース / 2023年7月19日 8時10分

レーシングライダーの石塚健選手が、カワサキ「Ninja ZX-4RR」に試乗。そのインプレッションをお送りします。

■25Rの物足りなさを補うバランスの良さが魅力

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。

 カワサキが今年のモーターサイクルショーで公開した新型スーパースポーツ、「Ninja ZX-4R」シリーズ。

 その試乗会が、袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されたので、早速乗ってみた感想をレポートしていきたいと思います!

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」の走りを楽しむ石塚健選手カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」の走りを楽しむ石塚健選手

 今回試乗したのは、2023年7月15日に発売となった、「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」(以下ZX-4RR)。ZX-4Rの上級モデルです。

 開発のコンセプトは、APEX PREDATOR(頂点の捕食者)で、399cc並列4気筒エンジンを搭載したフルカウルスーパースポーツとなっています。

 フレームはカワサキ「Ninja ZX-25R」(以下ZX-25R)がベースとなっており、ぱっと見の外観はZX-25Rとほとんど変わらないように見えますが、排気量の増大に合わせて各部に変更が加えられており、ジオメトリはZX-4R専用設計。

 ZX-4Rの最高出力は77馬力で、ラムエア加圧時にはなんと80馬力をも発揮します。

 では、以前ZX-25Rに試乗したことがあるので、その時のフィーリングとも比較しながら、インプレッションしていこうと思います。

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」と石塚健選手カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」と石塚健選手

 まず試乗してのファーストインプレッションは、おっ! 400ccになった! というのが感想。やはりパワー感に、排気量の違いを感じます。

 正直な所、ZX-25Rは低回転域でのトルクの物足りなさを感じていましたが、ZX-4Rはしっかりと下からのトルクもあり、高回転型エンジンとはいえ、中間加速がなかなか力強く、大満足。

 加えて、上まで頭打ちせずに綺麗にパワーが伸び続けるので、開けていく感覚がとても楽しく、ついつい引っ張り過ぎてしまう程でした。

 600ccや1000ccなどの大排気量バイクだと、中々パワーを使い切れない人が多いかと思うのですが、そんな人でも使い切れるか、切れないかの丁度良いところに位置しているバイクだと思います。

 前後のサスペンションも良く動いてくれて、しっかりと路面を追従している感覚があるので、コーナリングでの安心感も高いです。

 ブレーキも排気量や車重が上がった分、ダブルディスクに変更されていて、制動力もアップしているので、フィーリングも良し。

 さらに、アップ・ダウン両方に対応してくれるクイックシフターがかなりスムーズで、バイクをバンクさせた状態でシフトダウンをしても、ほとんど挙動がでなかった事に驚きました。

 スタンダードの状態でも十分にサーキット走行を楽しめましたが、個人的にはサスペンションのセッティングを変更し、ハイグリップタイヤを履かせてゴリゴリに攻めてみたら、更に楽しめそうな気がします。

■250㏄のコンパクトさと400㏄の十分すぎるパワー

 足つきは身長165cmの僕が跨っても、余裕を持って両足で支えることができ、走行中のポジションも全く窮屈さは感じません。

 ZX-25Rには、初心者でも参加できるワンメイクレースが行われていますが、このZX-4Rでも上位クラス的な位置づけのワンメイクレースが開催されたら面白そうだぁと、期待してしまいます。

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」を駆り、袖ケ浦フォレストレースウェイを疾走する石塚健選手カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」を駆り、袖ケ浦フォレストレースウェイを疾走する石塚健選手

 また、トルクがしっかりとある分ZX-4Rは、公道走行も更に走りやすく、振動も少ないので疲れ辛いこと間違い無し。

 サウンドは、相変わらず甲高いエンジン音がカッコ良く、街中だと少し気になってしまうかな? という印象もありますが、サーキットでは存在感抜群で最高の1台です。

 ということで、ここまでインプレしてきたNinja ZX-4RR KRT EDITIONですが、価格(消費税込 以下同様)は115万5000円。Ninja ZX-4R SEは112万2000円です。

 レベルは問わず、サーキット走行やワインディングを楽しみたい方には大いにオススメできるモデル。

 高回転型エンジンのパワー感、そしてシャープで軽快なハンドリングを、是非体感してみてください!

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