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正しいやり方を知ってる? 命を預けるタイヤの基本メンテ

バイクのニュース / 2024年9月15日 10時10分

どんな高性能モデルでも、車体を支え地面と接地しているのは2本のタイヤのみ。接地面積もごくわずかで、それだけに日頃からのメンテナンスはとても重要です。

■空気圧管理は基本中の基本

 どんな高性能モデルでも、車体を支えながら地面と接地しているのは2本のタイヤのみで、接地面積もごくわずか。それだけに、日頃からのメンテナンスはとても重要です。

 そんなタイヤのメンテナンスは知識があればできる簡単なものばかりなので、定期的に行なうようにしましょう。

バイクライフを楽しむためにはタイヤのメンテナンスが重要バイクライフを楽しむためにはタイヤのメンテナンスが重要

 各モデルには空気圧が車体メーカーによって決められていて、その数値はチェーンカバーやアームのあたりに明記されています。基本的にはこの数値に合わせるようにしましょう。また、バイクの場合、ひとりで乗っている場合とふたり乗りでは指定空気圧が異なるので、タンデムする場合は変更します。

 タイヤの空気は、ゴムの分子よりも空気の分子のほうが小さいことが原因で、少しずつ抜けていきます。そのため乗らなくても空気圧は減っていくので、1か月に1度のスパンで空気圧をチェックして、減っていたら規定値まで補充するようにしましょう。

 空気は、家庭にある自転車用の空気入れでも入れられますが、肝心の空気圧は専用ゲージで測る必要があるので、家で測るというのは難しいかもしれません。

 しかし、ガソリンスタンドには必ずゲージ付きの空気入れがあるので、給油の際に一緒に行なうのがオススメです。最近ではセルフスタンドが増えているので、自分でやる必要がありますが、やってみると難しくはありません。どうしてもわからない場合は、スタッフにエアゲージの使い方を聞いてみましょう。

 タイヤの空気圧チェックでよく言われるのが、冷間か温間のどちらを基準にするかという事。これは、走り出す前のタイヤが冷えている状態か、走って暖まっている状態かの違いなのですが、バイクメーカーの指定は冷間での数値となっていることがほとんどです。

 ただ、給油のついでだとどうしても温間になってしまい、厳密に言うと既定値がメーカーの規定とは違ってしまいますが、一般道を走る場合は大きく差がつくことはないので、気にする必要はありません。それよりも定期的に測って、キッチリ補充するほうが重要です。

■外観も定期的にチェックする

 道路の管理状況もよくなったことから、昔ほど釘などの異物が刺さってタイヤがパンクするという事は減りましたが、それでもパンクをしてしまう事は度々あると思います。

 チューブレスタイヤが主流になったため、釘が刺さっても一気に空気は抜けないことから、気付かないで走り続けている人もいるでしょう。

 また、タイヤはゴムからできているので、簡単に言ってしまえば生モノであり、自然に劣化は進んでしまいます。

 劣化が進むと表面にヒビなどが発生し、寿命を迎えると、新品への交換が必要です。そのため、異物が刺さっていないか、表面にヒビ割れや亀裂が発生していないかも、定期的にチェックするポイントです。

タイヤのメンテナンスは溝の状態をチェックする事も重要タイヤのメンテナンスは溝の状態をチェックする事も重要

 チェックは3か月から半年毎に行なうのが理想的で、異物が刺さると空気の減りが早くなるので、空気圧点検のときは減り具合も意識しておくと良いでしょう。

 パンクをした場合は、トレッドであれば修理が効きますが、サイドの場合は修理不可。また何かが刺さっているのではなく、切れてしまっている場合も新品に交換するしかありません。

 ちなみに、外観のチェックで重要になるのは溝の状態。溝、つまりトレッドは、排水などの役割を担っており、溝がなくなってくるとグリップ力が落ちるなどして危険なため、溝残量の点検も重要です。

 点検はただ適当に溝の量を見るのではなく、溝の中に1段高くなっているスリップサインが表面に出たら寿命となります。

 具体的には残量0.8mmまでが規定で、これは法律で定められているもの。この残量以上に溝が残っていなければ、車検にも通りません。スリップサインの場所はサイド部分に△などで示されているので、この印を基準にすると探しやすいでしょう。

タイヤの使用期限は見た目や走行フィーリングに変化がなくても5年を目途にする。タイヤの使用期限は見た目や走行フィーリングに変化がなくても5年を目途にする。

 また、見た目による寿命以外に、使用期限も存在します。

 その基準は、タイヤに記載されている製造年月。基本的に、タイヤのサイドにアルファベットと4ケタの数字を組み合わせた表示がありますが、この数字部分の頭2ケタが、タイヤが製造された週で、後ろの2ケタが西暦の下2ケタを表しています。そのため1223とあれば、2023年の12週目に作られたという事。アルファベットは、製造工場などを表しています。

 なお、タイヤメーカーではタイヤの寿命は3年から5年程度とされていますが、ブリヂストンによると「バイク用のタイヤは一概に期間や走行距離などで規定できるものではありません」とのこと。外観や走りのフィーリングに問題がなくても、5年を限度に新品に交換したほうがいいでしょう。

 ゴムは生モノだけに熱によって油分が抜けたり、紫外線の影響を受け、乗らなくても劣化が進むということは覚えておいてください。

 命を預けていると言っても過言ではないだけに、定期的な点検は欠かさず、寿命が来たら迷うことなく交換するのは基本。劣化したタイヤはグリップが落ちたり、乗り心地が悪くなったりするので、楽しく走るためにもタイヤのメンテンスは基本中の基本と言っていいでしょう。

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