渋滞などのノロノロ運転ではかなりの負担!? 重たいクラッチレバーを少しでも軽くする方法とは
バイクのニュース / 2023年9月3日 11時10分
バイクには様々な操作系がありますが、左手で操作するのがクラッチレバーです。そんなクラッチレバーの重たさが悩みという人も多いのではないでしょうか。そこで、少しでも軽くする方法をまとめてみました。
■クラッチレバーは何本指で握るのが正解?
バイクには様々な操作系がありますが、左手で操作するのがクラッチレバー。
指先を使って、ブレーキ以上に握ったり離したりを行なうこともあり、特に大型モデルではその重さが悩みという人も多いはず。
そこで、少しでもクラッチレバーを軽くする方法をご紹介します。
近年クラッチレバーの操作は2本指で操作するのが一般的
クラッチレバーを操作していると、その重さに、だんだん握力がなくなってくることがあります。ロングツーリングや渋滞にハマった際などはクラッチ操作が増えるためなおさらで、腕がパンパンになることもあるでしょう。もちろん車種や排気量などによりますが、多かれ少なかれ負担です。
そこでまずは軽くする方法を紹介する前に、クラッチレバーの正しい握り方を確認。
教習所では4本すべての指で握るのが正しいと教えていますが、これはオンオフをはっきりさせた正確な操作を覚えるためと、レバーがとても重かった時代の名残などが理由のよう。実際は2本の指で半分ぐらいまで引くという人が多く、これでもキチンと操作はできるので問題はありません。
ただ、半分ぐらいの位置でしっかりと切れ、戻したときに完全にクラッチが繋がっているようにするための調整は必要。握った際に切れていないと、ギクシャクした走りになったりするなど、車体やエンジンへの負担も増えてしまいます。
また、握るのを半分ぐらいまでにするとかなり楽になりますが、2本指なので4本の時よりも、ある意味負担は増えていると言えるでしょう。
■まずは基本メンテを行なう
クラッチレバーが重いと感じる理由として、レバー自体の動きが渋くなっている事で大きな握力が必要になる場合があります。軽くする対策を行なう前にまずは基本メンテを行なって、本来の動きを取り戻したり、維持することは大切です。
クラッチレバーは注油などの定期メンテナンスをおこなう事でスムーズに操作する事ができる
日常的に行なえるメンテナンスとしては、ワイヤーとレバーへの注油があります。
メンテナンスを怠って放置していた場合、クラッチレバーの動きは渋くなっているので、注油するだけでも動きはかなりスムーズになるはずです。またワイヤーの取り回しがなにかの拍子で変わってしまい、ワイヤーにストレスが掛かっていることもあるので、動きが悪い場合はチェックしておくと良いでしょう。
また、大型バイクを中心に、油圧式を採用している車種もありますが、クラッチフルード(ブレーキフルードと同じもの)が劣化していたり、レバーやエンジンに付いているシリンダー内部が劣化していると重たくなってしまうので、定期的なフルード交換やオーバーホールが必要です。
■対策はレバー部分で行なうのがメイン
クラッチレバーの重さを軽減するためには、レバー部分でテコの原理を発生させることが鍵。レバーが動く支点と握る位置が重要になるわけです。
テコの原理を発生させるには、社外品のクラッチレバーにすることで簡単にできます。寸法を測って、純正よりも長い汎用品を探すか、他車のものを流用することも可能。その際に同時に行なうのが、クラッチの取り付け位置をズラすことで、クラッチレバーのステー部分を見るとハンドルにネジ止めされていて、横にはすき間が空いていることが多くあります。
つまりボルトを緩めてレバーが長くなった分、内側方向にズラすことで支点が変わり、テコの原理がより効くようになるという訳。
社外品には、さらに軽くできる事を売りにしたクラッチレバーもラインナップされています。これはステー部分も込みとなっていて、レバーとワイヤーが繋がっている部分の位置を変更することで、テコの原理をさらに効かせることができる仕組み。そうなると、クラッチレバーをさらに軽い力で握ることができるようになるという事です。
クラッチレバーをさらに軽くするためにはテコの原理を利かせる事が有効
構造的な部分での変更は前述した通りですが、そのほかにも細かい対策はあります。
ワイヤーに注油するオイルを高性能なものにしたり、ワイヤーの取り回しを見直して、よりストレスのかからない部分を通すなども、モデルによっては有効。純正よりも長いクラッチワイヤーが売られているので、それを使うと余裕をもった取り回しが可能です。
そのほか、ワイヤー自体も内部にテフロン樹脂のチューブを使った低抵抗なタイプもあるので、これを試してみるのも良いでしょう。素材も鉄よりもステンレスのほうがスムーズに動きやすく、ほつれにくいという特徴があります。
このように、いろいろと試してみるポイントと価値があるのが、クラッチの重さ対策です。
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