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ナビの過信は禁物!ナビ通りに走ったら違反になることも?

バイクのニュース / 2023年9月1日 9時10分

ツーリングのお供にナビを利用しているライダーも多いはず。しかし過去には「ナビ通りに走行していたら違反が適用された」「違反切符が切られた」などの事例が発生したとの声もあります。一体どういうことなのでしょうか。

■ナビ通りに走っているのに違反!?いったいどういうこと?

 今やツーリングなどで知らない土地に行くときに、無くてはならないアイテムとなっているバイク用ナビ。目的地までのルートを画面に表示してくれるだけでなく、インカムなどの機器を使えば音声による案内もおこなってくれます。また最近では、手軽に使えるスマートフォンなどのナビアプリを利用するライダーも少なくありません。

ツーリングなどで知らない土地に行くときに、必須アイテムとなっているバイク用ナビツーリングなどで知らない土地に行くときに、必須アイテムとなっているバイク用ナビ

しかし、ナビの案内だからといって安心しきったまま走行していると思いがけないところで違反が適用されてしまう可能性があるといいます。一体どういうことなのでしょうか。

現在のナビは渋滞情報や、工事や事故などの車線規制や通行止めの情報を、ルート案内に反映してくれる場合がほとんどです。近年の道路交通システムの進歩のおかげで、刻々と変化する道路の状況をリアルタイムでナビが受信できるようになっています。

しかしその一方で、ナビ自体が古かったり、地図情報の更新がされていなかったりすると、間違ったルートを案内をすることも珍しくありません。とくに時間帯によって進入禁止や右折禁止となる道路などでは、ほとんどのナビで情報が反映されていないのが現状です。

スクールゾーンは、朝と午後の登下校の時間帯にあわせて通行を規制している地域は全国に数多く存在スクールゾーンは、朝と午後の登下校の時間帯にあわせて通行を規制している地域は全国に数多く存在

 たとえば子供たちの通学路となっている道路、いわゆるスクールゾーンでは、朝と午後の登下校の時間帯にあわせて通行を規制している地域は全国に数多く存在します。こうした道路で、ナビが案内するからといって迷いなく入った先で警察官が待ち構えており違反キップを切られた…という事例も少なくありません。

 また時間帯で限定的に通行が規制される道路では、標識に「7〜9時」などの時間や「土・日曜、休日を除く」といった曜日で規制している道路などさまざま。道路標識が変更されたり新設されたりする場合もあるため、ナビの案内をすべて鵜呑みにせずに、自分の目で標識をしっかり確かめて通行できるかどうか判断することが大切です。

 また、バイクでの走行中にとくに注意したいのが、二輪車通行禁止の標識がある道路です。

さまざまな理由でバイクの通行が規制されている道路が全国にはありますさまざまな理由でバイクの通行が規制されている道路が全国にはあります

 現在、さまざまな理由でバイクの通行が規制されている道路が、全国で約500か所ほどあります。基本的にナビは、クルマでの走行を想定してルート案内をしているので、二輪車通行禁止の標識がある道路でも容赦なく案内してきます。

 またバイパスによっては125cc以下のバイクの通行を禁止したり、アンダーパスや高架橋などでは原付の通行を禁止するなど、排気量によって規制しているケースも少なくありません。

 こういった規制区間の手前には、必ず二輪車通行禁止の標識が掲げてあります。たとえナビの案内どおりに侵入してしまっても、責任は標識を見落としたライダーにあるため、警察に捕まれば違反キップを切られることになります。

 このような、時間帯や二輪車だけを通行禁止にしている規制の道路情報は、通常のナビでは完全に網羅されているわけではありません。ナビを利用しているからといって過信せず、常に標識を確認しながら運転する必要があるといえるでしょう。

 つまり、ナビは道案内をサポートするだけであって、最終的な判断はバイクを運転しているライダーに委ねられています。たとえ、ナビの道案内で違反や事故があっても、すべての責任はライダー自身が負わなければならないことになるのです。

二輪車通行禁止区間への侵入などをすると、ナビ通りであっても「通行禁止違反」が適用される二輪車通行禁止区間への侵入などをすると、ナビ通りであっても「通行禁止違反」が適用される

 なお、右折禁止の場所での右折や一方通行の逆走、二輪車通行禁止区間への侵入などをすると、たとえナビ通りであっても「通行禁止違反」が適用されます。そうなった場合、違反点数2点と反則金が二輪車で6000円、原付で5000円が科せられます。ナビを設定したからといって安心せず、標識をよく見ながら運転することが大切です。

 とはいっても、ナビによる運転に慣れてしまうと、どうしても注意力が散漫になりがちです。ついうっかり標識を見落として進入禁止区間を走行してしまわないように、まえもって対策をしておくと安心感が違います。

一般道のバイパスなどでも125cc以下のバイクの通行を禁止している区間がある一般道のバイパスなどでも125cc以下のバイクの通行を禁止している区間がある

 そもそも原付二種は高速道路を走ることができませんが、一般道のバイパスなどでも125cc以下のバイクの通行を禁止している区間はあります。さらに規制の看板がわかりづらい場合も多く、ナビで案内されて気づかず侵入してしまうケースも珍しくありません。

 そんな誤侵入のリスクを軽減するためには、バイク用ナビアプリを利用するのもひとつの手です。中には排気量に応じてルート検索ができる機能を備えたものもあり、出発前に設定すれば、原付二種の通行禁止区間もしっかり避けて誘導してくれます。

 また、日本二輪車普及安全協会のサイトでは「二輪車通行規制区間情報」を掲載しています。これは、二輪車に限って規制されている区間を都道府県別に情報提供しているものです。ツーリングのルートを作成する際は、あらかじめ規制区間をチェックしておくとうっかりミスを防止できるかもしれません。

※ ※ ※

 ツーリングなどで必須アイテムとなりつつあるナビゲーションシステムですが、信頼しすぎると思わぬ違反になることがあります。あくまでもナビは参考程度にとどめ、実際の道規制に従って運転することが大切です。

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