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知ってる?バイクを急な坂に停める際の注意点

バイクのニュース / 2023年9月17日 11時10分

まだまだ暑い日が続きますが、バイクを急な坂に止める際に注意すべきポイントとして、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

■知っておいて損はない!急坂に停めるときのポイントとは

 バイクを駐車する際の手順について、教習所ではギアをニュートラルにして停めるように教わります。しかしこれは平らな場所を想定した駐車方法であり、坂道など傾斜がある場所は含まれていません。

 坂道にバイクを停めると傾斜によってタイヤが回り、バイクが勝手に動き出してしまうおそれがあるため非常に危険です。そうなると、サイドスタンドが外れてバイクが転倒してしまい、大切な愛車にキズが付いてしまいます。

 ニュートラルでも平らな場所であれば、サイドスタンドで車体をしっかりと支えれば、通常はバイクが勝手に動き出すことはありません。

 しかし、傾斜がある場所では、何らかの衝撃が車体に加わった場合にタイヤが回ってバイクが動き出す可能性が高まります。なぜなら、ニュートラルの場合はギアが噛み合っておらず、手でバイクを押すだけでタイヤが前後に動いてしまう状態であるためです。

 ではバイクを坂道に停める際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

坂道にバイクを停める際は、ギアは1速に入れておくのがおススメ坂道にバイクを停める際は、ギアは1速に入れておくのがおススメ

 坂道などで停める際にバイクが勝手に動くのを防ぐには、まず必ずギアを1速に入れて駐車することが大切です。1速に入れた状態であればギアがかみ合っているため、エンジンの動力がかからない限りタイヤが回転することはありません。

 クルマの場合でも、サイドブレーキの引きが甘かったりすると、坂道では動いてしまう可能性があります。そのため上り坂では1速を入れ、下り坂ではバックギアに入れるのが一般的。

 しかしバイクの場合は、一部の車種を除いてバックギアがついていないので、ギアは1速を入れるようにしましょう。このひと手間で、タイヤが勝手に回るのを防ぐことができ、大切な愛車を転倒から守ることができます。

 また、バイクの頭を坂道の上側に向けて駐車するとより効果的。坂道の下側に向けて駐車した場合は、何かの拍子にタイヤが動いてしまったりするとサイドスタンドが外れ、バイクが倒れてしまうおそれがあります。緩やかな坂であれば「動くことはないだろう」と油断してしまいがちですが、さまざまな要因が重なることでタイヤが動き出してしまう可能性はゼロではありません。

 しかし上側に向けていれば、もしタイヤが動いても構造上サイドスタンドは外れることはないため転倒のリスクを最小限に抑えることが可能。少しでも傾斜を感じる場所にバイクを駐車する際は、坂道の上側にバイクの頭を向けて駐車するほうが安全です。

■坂道駐車とセットで必須となる坂道発進のコツとは

 では坂道でバイクを停める際は、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。

坂道にバイクを停める際は、ギアは1速に入れておくのがおススメ坂道にバイクを停める際は、ギアは1速に入れておくのがおススメ

 まずエンジンを切りギアを1速に入れます。この時に1速の状態でクラッチを握ったまま、エンジンを切る方法でも問題ありません。

 エンジンを切ったあとクラッチを離すと車体が少しだけ動くので、タイヤが動かなくなるところまでバイクを後退させます。そうするとギアがカチッとみ合わさるので、タイヤがしっかりとロックされたらサイドスタンドを出して駐車します。駐車する際はハンドルを左に目いっぱいに切っておくとタイヤに抵抗がかかり、さらに動きにくくなるのでさらに安心です。

 ちなみに、このギアを入れて駐車する方法は、平らな場所でバイクを停める際も転倒を防止するのにとても有効です。例えば歩行者がぶつかったり地震が起きたりしてバイクに衝撃が加わっても、タイヤがロックされているので倒れてしまうリスクを大幅に軽減することができます。

平地でもバイクを駐車する際は1速で停める癖を付けておくとよい平地でもバイクを駐車する際は1速で停める癖を付けておくとよい

 なお、少しだけバイクを動かしたいときは、クラッチを握ればギアを入れた状態でも取り回しをすることが可能。駐車するときの手間も、ニュートラルで停める場合とほとんど変わりません。

 そのため傾斜の有無にかかわらず常にギアを1速にして駐車すれば、ほとんど手間をかけずにバイクの転倒を防止することができます。

 しかし、せっかく坂道で安全にバイクを停めても、坂道発進が苦手というライダーも少なくありません。坂道発進が上手くできないと、エンストしたり後続車がいる場合は衝突したりしてしまう危険性も高まります。

 そのため坂道発進は、いつでも確実におこなえるようにしておきたいバイクのテクニックのひとつです。

坂道にバイクを停めると坂道発進で走り出す事になる点にも要注意坂道にバイクを停めると坂道発進で走り出す事になる点にも要注意

 坂道発進をおこなう際は、まず左足を地面につけて右足でリアブレーキをかけます。このとき、ギア操作で足を入れ替えた際などにバイクが後ろに下がってしまうおそれがあるので、右手でフロントブレーキも握っておくと安心です。

 そして、ギアが1速になっていることを確認。1速以上のギアで発進するとエンストのリスクが高くなるので注意してください。ちなみに坂道での発進は平坦な道よりもパワーが必要となるため、エンジンの回転数を通常より少し高めに回すのがコツとなっています。

 次に、回転数を一定にキープしながら握っていたクラッチレバーを徐々に戻し、半クラッチ状態にします。そしてエンジンに動力が伝わってきたら、徐々にブレーキを離しましょう。このとき、勢いよくクラッチを繋いでしまうとエンストしてしまうので、ゆっくりと操作するのがポイントです。

 また、エンジンに動力が伝わっていない状態でブレーキを離してしまうと、後ろに下がってしまうので注意してください。

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