ヤマハが植物由来の新素材を採用 いずれバイクの外装にも!?
バイクのニュース / 2023年9月6日 17時0分
レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、木材カウルのバイクが誕生するのでは? と言います。どういうことなのでしょうか?
■木材カウルのバイクが誕生する?
「木材カウルのバイクが誕生する」……僕(筆者:木下隆之)がこんな見出しにすると「なんじゃそりゃ!?」と不思議に思うことでしょう。子供用のおもちゃなのかと想像するかもしれません。速度に比例して凄まじい風圧にさらされるバイクのカウルを、木材で成形するなど夢物語のような気もします。ですが、あながち夢ではなさそうなのです。
植物由来の強化樹脂部品をエンジンカバーに採用したヤマハの水上オートバイ「ウェーブランナー」
ヤマハは水上オートバイのエンジンカバーに、木質資源を活用した強化樹脂を採用すると発表したのです。日本製紙との協業によって開発が進められ、木材から抽出したパルプをほぐし、少量のプラスチックやゴムに混ぜ込むと、強度に優れた樹脂が出来上がります。それをエンジン部品の一部として、ヤマハの水上オートバイ「ウェーブランナー」に組み込んだのです。
となれば、バイクのカウルに転用されても不思議ではありません。実際にヤマハでは、近い将来にバイクなどの製品群へ展開する計画のようです。
この強化樹脂は、これまでの樹脂素材より25%以上も軽いようです。ベースは植物由来ですから、二酸化炭素を減らす効果も期待できます。CO2削減が叫ばれている時代に最適な素材と言えるでしょう。また再生資源としても有効のようです。
欠点があるとすれば、現状ではコスト面でしょう。元々高価でコストを吸収しやすい、つまり価格アップがそれほど目立たない水上バイクから採用したのはそれが理由です。
今後、量産効果が見込まれればコストも下がるでしょうから、まずは大型バイクから採用されていくに違いありません。
丸太を削って成形したわけではないので、過酷なバイクの走行にも耐えられます。軽量素材であるということは走行性能にも貢献します。それでいて環境にも優しいのですから、理想的な素材と言えるでしょう。
早く「木から生まれた部品を採用したバイク」に乗りたいものです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
時代を先取りしすぎた斬新なスタイリング! アメリカ生まれのホンダ「エレメント」とは
バイクのニュース / 2024年6月30日 17時10分
-
一度は乗ってみたい! 多種多様なバイクの種類
バイクのニュース / 2024年6月29日 9時10分
-
【ニュースレター】植物由来FRPから見出す、次世代循環型複合材の可能性
Digital PR Platform / 2024年6月28日 15時0分
-
元々の意味を知ってる? ヘッドライトのバツ印
バイクのニュース / 2024年6月22日 10時10分
-
遊び心満載RV!トヨタ「スターレッド リミックス」とは
バイクのニュース / 2024年6月16日 17時10分
ランキング
-
1【ダイソー】人気爆発で品薄だけど…「スイカバー」が作れるシロップはコスパ最高! 作って食べてみた
オールアバウト / 2024年7月4日 21時15分
-
2寝るときにエアコンが欠かせません。電気代が安いのは「冷房」と「ドライ」どちらでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 2時0分
-
3なぜ免許証とマイナカード「24年度末」までに一体化? 紛失したら運転できない? 国民にメリットあるのか
くるまのニュース / 2024年7月4日 9時10分
-
4ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
-
5定年後に、見落とすと厄介な出費「3選」とは?
オールアバウト / 2024年7月3日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)