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制限はある? 整備士の資格を持っていない素人のDIY整備

バイクのニュース / 2023年10月21日 9時10分

大手クルマ買い取り・整備メーカーの不祥事が報道されたことをきっかけに、「愛車の整備を店に任せるよりも自分でおこなった方が安全なのではないか…」と考えている人も居ると思います。そこで、整備士の資格を持っていない素人がバイクの整備を行っても良い範囲を解説します。

■無資格の素人は、どこまでならバイクを整備してOK?

 愛車を安全かつ快適に乗り続けるには、定期的な整備が欠かせません。バイクの整備はバイクショップやディーラー、用品店などに依頼すれば、整備士がおこなってくれます。

 バイク整備士は正式名称を二輪自動車整備士と言い、国家資格で2級と3級が設定されています。なお、3級であっても受験資格は2年制の自動車養成施設を卒業するか、1年以上の実務経験が必要。3級整備士は基礎的な整備のみで分解が必要な整備、修理はできません。

 一方で2級整備士は3級ではできなかった分解や大がかりな修理が可能で、バイクに関わる全ての整備や修理を手掛けることができます。

 そのためバイク知識が豊富なので、愛車に長く乗り続けるためには、修理や点検は整備士に依頼すると安心です。

素人のDIY整備は営利目的でなければどこまでやっても良い素人のDIY整備は営利目的でなければどこまでやっても良い

 しかし最近、大手クルマ買い取り・整備メーカーの不祥事が大々的に報道されたことをきっかけに、「整備店に依頼するよりも自分で整備をおこなった方が安全で、安く済むのでは」と考える人が増加しています。

 そこで、整備士の資格を持っていない素人がバイクの整備をおこなう場合、どこまでやっても良いものなのでしょうか。実はバイクの整備は、金銭が発生しない、つまり営利目的でなければ、いくらでも自分でおこなって問題ありません。

 道路運送車両法 第四章にも「道路運送車両の点検及び整備」という欄があり、第四十七条に「自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない」と記載されてはいるものの、誰の手によって整備されるかは指定されていません。

個人的にDIY整備をすることは違反ではないが、費用面や手間を考慮すると、整備士に依頼するのが賢明個人的にDIY整備をすることは違反ではないが、費用面や手間を考慮すると、整備士に依頼するのが賢明

 また第49条2項には、「自動車の使用者は、当該自動車について特定整備(原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、緩衝装置、連結装置又は自動運行装置(第四十一条第二項に規定する自動運行装置をいう。第九十九条の三第一項第一号において同じ。)を取り外して行う自動車の整備又は改造その他のこれらの装置の作動に影響を及ぼすおそれがある整備又は改造(同号に掲げる行為を除く。)であつて国土交通省令で定めるものをいう。以下同じ。)をしたときは、遅滞なく、前項の点検整備記録簿に同項第三号から第五号までに掲げる事項を記載しなければならない」と記載。

 つまり、自身でエンジンやブレーキキャリパーといった部品を外すなどの「分解整備」に該当する作業をおこなった場合でも、使用者自身が記録簿へきちんと記録すれば、問題ないというわけです。

 ただ、自身で整備をおこなった場合は外したタイヤが戻せなかったり、外した部品がどこの部品かわからなくなったりといったトラブルが生じる可能性もゼロではありません。そのため、個人的にDIY整備をすることは違反ではありませんが、費用面や手間を考慮すると、整備士に依頼するのが賢明と言えるでしょう。

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