1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

名前を知ってる?道路でたまに見かけるカラフルなドラム…その正体とは

バイクのニュース / 2023年9月12日 9時10分

バイクでの走行時、道路上にカラフルなドラムのようなものが設置されているのを目にしたことがあるライダーも多いはず。しかし普段から当たり前に目にしてはいるものの、役割や正式名称などを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。ではこのカラフルなドラムのような設置物には、いったいどのような役割があるのでしょうか。

■ドラムのような謎の設置物…一体何のために設置されている?

 道路には標識やポールといったさまざまな設置物がありますが、それらの正式名称や役割を知り尽くしている…といった人は意外と少ないのではないでしょうか。

 例えば道路の分岐点などでよく目にする、赤と白の市松模様が特徴的なドラムのような設置物。非常にカラフルで走行中に目に入りやすいことから、印象に残っているライダーも多いでしょう。

カラフルなドラムは正式名称を「衝突衝撃緩衝具」といい、一般的には「クッションドラム」や「クッションバンパー」と呼ばれているカラフルなドラムは正式名称を「衝突衝撃緩衝具」といい、一般的には「クッションドラム」や「クッションバンパー」と呼ばれている

 このカラフルなドラムは正式名称を「衝突衝撃緩衝具」といい、一般的には「クッションドラム」や「クッションバンパー」と呼ばれています。その名の通り衝突・接触事故が発生した際の衝撃を緩和するためにの役割があり、主に道路の分岐点や交通量の多い分流部といった事故が多発しやすい場所に設置されることが多いです。

 また衝撃を緩和する役割だけでなく、駐車禁止区域や道路上の施設の前などに設置することで簡易的な閉鎖具としても活用されているようです。

 ちなみに赤と白の市松模様のデザインのほか、白黒のゼブラ柄のクッションドラムも存在します。こういった柄は反射シートになっていて、夜間でもヘッドライトを強烈に反射し、ライダーやドライバーへ注意喚起を促す効果があります。

 クッションドラムは基本的にポリエチレン性で、中には水の入った袋が詰まっています。クルマやバイクが衝突したとき、ドラムの変形と内部の液体(水)によって衝撃を緩和・吸収してくれるというわけです。なお寒冷地では冬に内部の水が凍ってしまわないよう、不凍液を混ぜて凍らないように対策が講じられていると言います。

 またクッションドラムと言っても2種類存在します。まず目にする機会の多い、樽のような形をした「丸型クッションドラム」。そしてブロックのような形の「角型クッションドラム」があり、これらは設置場所によって使い分けられているようです。

丸型クッションドラムは道路の急カーブや駐車場への設置など、幅広い利用が可能です丸型クッションドラムは道路の急カーブや駐車場への設置など、幅広い利用が可能です

 丸型クッションドラムは道路の急カーブや駐車場への設置など、幅広い利用が可能です。そして角型クッションドラムは主に道路分流部の設置を目的に開発されたもので、専有面積に対してエネルギー吸収率を増大させます。また設置場所の状況に応じ、組み合わせが容易という特徴も持ち合わせています。

 いずれも軽いもので100kgを超えるため移動させるのは困難なのでは…と思う人もいるかもしれません。しかし水を入れるためのパックは20Lずついくつかに分かれているので、水を抜いてしまえば本体の質量が5〜8kgほどになります。

 つまり本体はそれほど重くないため設置したい場所に移動しやすいだけでなく、万が一衝突事故で破損しても内部の水は時間が経てば蒸発するので、事故後の処理もしやすいのです。

バイクでクッションドラムに衝突して破損させた場合、怪我をしなかったとしても事故として警察に連絡する必要があるバイクでクッションドラムに衝突して破損させた場合、怪我をしなかったとしても事故として警察に連絡する必要がある

 ちなみにバイクでクッションドラムに衝突して破損させた場合、怪我をしなかったとしても事故として警察に連絡する必要があります。また車両が破損した場合にも備えて、あわせて保険会社への連絡もおこなっておくとよいでしょう。

※ ※ ※

 普段から当たり前のように目にしている道路への設置物ですが、それらはすべて意味のあるものです。今後クッションドラムが設置されているのを見かけたら、「この場所は事故が多発しているんだ」とより一層気を引き締めて走行することを心がけるとよさそうです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください