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天守閣風の展望台 スーパーカブで千葉県いすみ市の「万木城跡公園」を訪れた

バイクのニュース / 2023年9月17日 12時0分

千葉県いすみ市のシンボル的なスポットとも言える「万木城跡公園」は、房総を代表する山城のひとつです。NHK大河ドラマ『どうする家康』で存在感を放つ本田忠勝も、一時「万木城(まんぎじょう)」に居城していたと言われています。スーパーカブで訪れました。

■周囲を見渡す、いかにも山城

 千葉県いすみ市のシンボル的なスポットとも言える「万木城跡公園」は、房総を代表する山城のひとつです。NHK大河ドラマ『どうする家康』で存在感を放つ本田忠勝も、一時この「万木城(まんぎじょう)」に居城していたと言われています。スーパーカブで訪れました。

スーパーカブで「万木城跡公園」を訪れた。駐車場として機能している郭からも景観を楽しむことができるスーパーカブで「万木城跡公園」を訪れた。駐車場として機能している郭からも景観を楽しむことができる

 現在は城跡公園として整備され、丘の上には天守閣を模した展望台があります。5月にはツツジが咲き誇り、300本の鯉のぼりが壮観な「万木城まつり」が開催されます。アクセスしやすく駐車場も備わっていますが、いかにも山城が建つ立地らしく、急勾配の道が待ち構えています。

 三の郭(かく・くるわ)に設けられた駐車場まで行くと、模擬天守の下段までアクセスできますが、スーパーカブにはなかなか厳しい登り坂でした。さらに道も狭く、すれ違いが困難なため専用の信号機が設置されています。青信号を確認してから登りました。

本丸跡に建つ展望台は天守閣を模している本丸跡に建つ展望台は天守閣を模している

 現地に設置された解説板によると、15世紀の中頃からは上総地域(現在の千葉県中部)を支配した武田氏によって築かれた城だそうです。武田氏の没落後は美濃国(現在の岐阜県南部)から来た土岐氏が城や城下を整備したとのこと。一族の中でも特に戦上手として知られる土岐為頼(ときためより)が最盛期の当主であったようです。

 戦国末期には関東で勢力を拡大した小田原北条氏の配下となって、対立する安房里見氏(あわさとみし)らから度々攻められたそうです。北条氏から兵糧米が運び入れられた記録もあり、この「万木城」が房総における北条方の最前線基地となっていたと考えられています。

展望台からは360度の景観を楽しむことができる。この日は残念ながら富士山は望めなかった展望台からは360度の景観を楽しむことができる。この日は残念ながら富士山は望めなかった

 土岐氏は1590年の豊臣秀吉による小田原攻めで滅亡します。徳川家康の家臣、房総では「大多喜城」城主として名高い本多忠勝(ほんだただかつ)が率いる徳川軍により落とされ、一時は本多も「万木城」に入っていたと言われていますが、その後「大多喜城」に移ったため「万木城」は廃城となりました。

 本丸跡にある展望台へ上がる前に、もうひとつ解説板を見つけました。そこには小野派一刀流剣術の流祖、小野次郎右衛門忠明(おのじろうえもんただあき)のことが記されていました。

 元の名前は御子神典膳(みこがみてんぜん)で、土岐為頼に仕えていた典膳が、のちに一刀流の後継者になるまでのあらすじを知ることができます。「関ヶ原の戦い」に向かう途中、信州上田の城攻めでも活躍したことから、徳川政権でも重用されたそうです。

山城らしい堀や、堀を切って敵の侵入を防いだ「堀切(ほりきり)」の跡なども見ることができた山城らしい堀や、堀を切って敵の侵入を防いだ「堀切(ほりきり)」の跡なども見ることができた

 今回訪れた時期は真夏でしたが、5月の「万木城まつり」の季節に再訪したくなる山城でした。

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