アメリカで日本風ファストフード的存在の「スパムおにぎり」　まさかアジフライを挟むとは!?

バイクのニュース / 2023年9月18日 11時10分

アジと言えばアジフライ！　というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。日本を離れ、米国ラスベガスの「スパムおにぎり」専門店『OKINAWA ONIGIRI』を訪れました。

■国が違えば食べ方も違う、「スパムおにぎり」に挟まれたアジフライ

　アメリカのラスベガスに着いたものの、ボンネビルで開催される予定だったレースが中止になり、ラスベガスでネタを探して撮影や取材をしている筆者（増井貴光）です。

アメリカで人気のハンバーガーチェーン店「IN-N-OUT BURGER」。新鮮な材料を使った美味しいハンバーガーで筆者（増井貴光）のお気に入り

　2週間ほどの滞在ですが、ランチは、やはりハンバーガーやメキシカンに行くことが多く、カリフォルニア州やネバダ州にいる時は、アメリカで人気のハンバーガーチェーン店「IN-N-OUT BURGER」が個人的には一番好きです。

　たまには日本的なランチも良いよね、とこの日は、レースに出る予定だったヒロ・コイソさんと、日本からメカニックとして同行する予定でラスベガスに来ているMさんと「Shanghai Plaza（上海廣場）」を訪ねました。ここはアジア系の飲食店などが軒を連ねる人気のショッピングモールです。

　正面から入るとまず見えるのが、日本でもお馴染みの「くら寿司」、その隣には「ペッパーランチ」があります。他にもアイスクリームの入った鯛焼きの店などもあります。

　筆者たちが目指すのは「OKINAWA ONIGIRI」という名前の店です。コイソさんは料理も得意ですが、最近凝っているのが沖縄発祥の「スパムおにぎり」です。メカニックの仕事の一環で工具のデザインや制作もしていますが、最新作は「スパムにぎりメーカー」です。誰でも簡単に綺麗な「スパムおにぎり」を作れてしまうという画期的ツールなのです。

「OKINAWA ONIGIRI」の「Aji (Fried Fish)」を実食。スパムの塩加減とYuzu Mayoe（柚子マヨネーズ）、そしてアジフライがマッチしている

　ちなみに、「スパムおにぎり」はカリフォルニアやラスベガスなどではポピュラーな日本風ファストフードで、日系の店だけでなくコンビニやスーパーでも売っていることがあります。今回訪れた「OKINAWA ONIGIRI」は、アメリカ風にアレンジした「スパムおにぎり」の専門店です。

　店内のメニューを見ると、スタンダードにスパムと卵焼きをご飯で挟んだ「Classic」を筆頭に、いろいろな具を足したアレンジメニューが並んでいます。沖縄発祥らしく「Grilled Pineapple」や「Purple Yam」、おにぎりっぽく「Spicy Tuna」、「Mentaiko Mayo」、「Tuna Mayo」などもあり、選ぶのが楽しいです。

　さらにメニューの下の方を見ていくと、「Aji (Fried Fish)」があるではないですか！　まさかここでアジフライに巡り会えるとは思っていなかったのでビックリ、迷わずチョイスです。コイソさんとMさんは「Pork Katsu」を選びました。

　待つこと5分ほどで出来上がりました。紙でラップされ、紙袋に入って出てくるのがアメリカっぽいです。違う中身でも見た目は変わりません。

挟まれたアジフライは小さめ、厚みは普通。この食べ方はなかなか新鮮だった

　さて、「Aji (Fried Fish)」のOKINAWA ONIGIRIをいただきます。アジフライ、キューカンバ（キュウリ）、卵焼き、スパムがご飯で挟まれ、周りを海苔で巻いてあります。日本で食べる「スパムおにぎり」に比べてひと回りほど大きい印象で、具が多く厚みもあります。

　挟まれたアジフライはかなり小ぶりで、尻尾まで隠れています。身の厚みは普通でしょうか。既にご飯と卵などに挟まれているのでサクサク感はあまりありません。柚子マヨネーズがなかなか合っています。

　アジフライを卵焼きやスパムと一緒に食べるというのも新鮮です。ご飯は日本米を使っていて、おにぎりとしては違和感ありません。「Pork Katsu」のOKINAWA ONIGIRIは、トンカツとキャベツにトンカツソース、そして卵焼きとスパムが挟んであります。どちらもランチとして食べるには、十分なボリュームでした。

「OKINAWA ONIGIRI」を後にして、ラスベガスの北側にあるレッドロックマウンテンを目指します。

ラスベガス中心部から1時間ほどの場所にある「レッドロック州立公園」は、広大な土地で大自然が広がっている。この日はここでトライクに乗る日本人女性の撮影だった