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環境に優しく、騒音も気にせずに乗り回せる!ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」に試乗 〜高梨はづきのきおくきろく。〜

バイクのニュース / 2023年9月18日 12時10分

毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』。ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」を紐解いていくよ。スタイリッシュなデザインの車体は、軽量で全体的に重心が下にありコーナーでも速度を緩めることなくアクティブに走行できる。

■環境に優しも優しい原付一種電動スクーターの魅力とは

 皆さんこんにちは、高梨はづきです。

 本日は8月24日に発売された、環境に優しくてちょうどいい電動バイク…ホンダ『EM1 e:』をお届けするよ!

ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」に試乗するよホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」に試乗するよ

 EM1 e:(読み方はイー エム ワン イー)が発売されるにあたって、メディア関係者向けに説明&試乗会が行われたから足を運んできたの。

 電動バイクと言われて思い浮かぶのは、「静音」「メンテナンス不要」とか。そんなイメージをなんとなく持っているんだけど、それ以外に航行距離はどれくらい保つのか、速度はどうなのかetc…普段乗り慣れているガソリン車と比べて遜色がないのか気になるところではあるよね。

 そこで今回は、わたしがビギナー目線で実車に触れてチェックしていこうと思うので、よかったら読んでみてね!

 さて、EM1 e:は原付一種の区分になっているよ。原付一種は、普通自動車免許を持っていれば運転できることもあって、日々の足代わりとして多くの人に愛されてきた排気量帯だよね。

ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」開発チームの方々ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」開発チームの方々

 このEM1 e:を開発するにあたって、ホンダの開発チームは「これまでのガソリンスクーター同様に日々の生活の中に取り入れてもらえるようなバイクになってほしい」と、切なる願いを込めて作られたんだとか。今や、わたしたちにとって、”電動バイク”は耳馴染みも良くて、すっかり日常の一部に溶け込んできた気がするけどどうかな?

 街を見渡せば、わたしたちがいつもお世話になっている郵便局の配達バイクも実は電動バイクに変わっていたり、社会的には電動化が進んでいる気がするね。

 でも今回は企業向けではなく、私たち一般消費者向けに作られた電動スクーターということで、ホンダの電動バイクがわたしたちの生活にどう寄り添ってくれるのか、試乗してみるのがとっても楽しみだった!

試乗会場は、電動バイクの課題となっている坂道や、交通量がそこそこある設定のコースが用意されていた試乗会場は、電動バイクの課題となっている坂道や、交通量がそこそこある設定のコースが用意されていた

 試乗会場として用意してもらったのは、電動バイクの課題となっている坂道や、交通量がそこそこある設定のコース。一周すれば、バイクの良さがおおよそわかるくらいの距離を組んでくれていたのだけど、時間が足りなくて、コース全部をくまなく試乗することはできなかったよ。でも少し乗っただけでも、EM1 e:の快適さだったり、ちょうどよさを実感することができたので、素直に良いバイクだと思った。なんというか、素直でわかりやすいバイクだったんだ。

シート高は740mm、私の身長158cmでも問題なく地面に両足が接地しますシート高は740mm、私の身長158cmでも問題なく地面に両足が接地します

 わたしの身長(158cm)で、足付きは画像の通り。スクーターは、実際にまたがったときに思っていたよりも高さを感じることがあるけど、しっかり接地ができて安心できたよ。

 車重92kgは、人によっては重いと感じる人もいると思うけど、またがった時の感覚は電動バイクだからといって、これまでのガソリンで動く原付スクーターと特段変わることもなく、すぐに体に馴染むような親しみやすさ。これは良い意味で、感覚が変わらないのはこのバイクの良さだと思った。

 110ccクラス同等のホイールベースなので、足元が広い!これはエンジンが搭載されてない分、スペースが空いたことによる恩恵かも。フットエリアに窮屈さを感じることがなかったから、人を選ばない設計だなと感じたよ。

■早速、走行してみよう!

 右スイッチボックスからONを操作し、スターターボタンを押すとメーターに表示が浮かび上がって起動される。だけど音が全くしない…!

 いわゆる、エンジンが掛かっている状態なのに、それを疑うレベルの”無”な空間に戸惑いつつ、静か〜にアクセルを捻って作動確認。久しぶりに電動バイクを始動させたわたしは、その静寂性に改めて驚いた。

クイッと勢いよくアクセルを捻ってみれば、反応超良好なままスッスーーと前に進んでくれるクイッと勢いよくアクセルを捻ってみれば、反応超良好なままスッスーーと前に進んでくれる

 好奇心に火がついて、試しにクイッと勢いよく捻ってみれば、反応超良好なままスッスーーと前に進んでくれる。ホイールベースと同じく、110ccクラスに匹敵する12インチのタイヤが装備されていて、ハンドリングにも遊びがあって、神経質にならずに済むのが良かったな〜。

 EM1 e:のインジケーターはフルデジタルのメーターが採用されていて、ECON(イーコン)とSTD(スタンダード)のモードを切り替えながら走行を楽しむことができるよ。充電残量もわかるんだけど、それがパーセントで表示されるのがロボットみたい。ワクワクするね!

ECON(イーコン)とSTD(スタンダード)のモードを切り替えながら走行を楽しむことができるECON(イーコン)とSTD(スタンダード)のモードを切り替えながら走行を楽しむことができる

 ちなみに、ECONモードでは初めてバイクを乗る方向けに出力を抑えたマイルドな乗り心地になっているんだって。STDモードより電池の減りは穏やかになるから長い距離を走る時には活躍してくれるし、原付一種の法定速度を考えたら、ECONモードで十分かもなぁ。STDモードよりマイルドになるとはいえ、ECONモードで走ってもそれなりに満足するパワーはあったので、わたしはおすすめかな。

バッテリーは着脱可能なリチウムイオンバッテリーを採用しているバッテリーは着脱可能なリチウムイオンバッテリーを採用している

 動力源にはリチウムイオンバッテリーが採用されているんだけど、満充電まではおよそ6時間。満充電からの航続可能距離は53km(国土交通省届け値)走ることができるよ。体重55kgの人が乗車したときに、時速30km/hを一定で走行し続けられた距離を数値化しているんだって。

 53kmは遠出するのは少し気になる距離だけど、やっぱり日頃の足としては十分すぎる航続性能なんじゃないかなぁ。

 充電は、自宅に設置したHondaモバイルパワーパックチャージャーにカチャッとはめるタイプのカセット式になっているんだけど、できればモバイルパワーパックをもう一つ買い足して(別売りで8万円ほど)、満充電のバッテリーを予備として持ち歩けば、航続距離が倍の106kmも行けちゃうんじゃない?

 ちなみにバッテリー予備を持ち歩くとしてもメットインには入らないので、バックで持ち運ぶことになるけどね。笑

原付一種のEM1e:は30km/hの速度制限がかかる原付一種のEM1e:は30km/hの速度制限がかかる

 気になるのは、ECONモードで走行した時の最高速度。実は30km/hの制限がかかってしまうんだよね。カタログ値では53kg乗員の航続距離だったけど、仮に体重75kgの人が乗った場合の航続距離は48kmほどまで落ちるとのこと。

 そして、同じ体重75kgの人がもうひとつのSTDモードで乗車して、最高速度まで加速減速を繰り返し、信号などでのストップ&ゴーをした時の実質航続距離は30kmほどになるみたいだね。

 この時点でのバッテリー残量は20%で、20%になると自動的に出力制限がかかるようになるんだって。そこから0%になるまでに航続距離が41.3kmと、それでもまぁ通勤通学や買い物用途なんかには十分な距離かなと思った。

 自動的に出力制限がかかるってことは、ガソリン車でいうヒューエルコックを回していてガス欠予防をしながら…みたいな感覚かな?

反転液晶表示のフルデジタルメーターには、バッテリーの残量も表示される反転液晶表示のフルデジタルメーターには、バッテリーの残量も表示される

 バッテリー残量を見ずに走行してしまううっかりさん(わたしみたいな…)にはありがた〜い機能!こういう機能が備えられてることによって、実際に日常使いとして使っても、安心して乗り回せるってことがわかるよね!

 50ccクラスで気になるのは、そもそもガソリン車でも不安があった”坂道走行”の力強さについて。やっぱり電動バイクにも課題アリといったところなんだけど、このEM1 e:には、原付一種の特性を活かした力強さがあって、坂道や交通量の多い場所でも活躍してくれるSTDモードが搭載されているんだよね。

コーナーに差し掛かっても速度を緩めることなくアクティブに倒すことができたコーナーに差し掛かっても速度を緩めることなくアクティブに倒すことができた

 そこで、実際にSTDモードに設定した状態で乗ってみると、長い距離の坂道だとやはり失速してしまうものの、想像していたよりもパワーがある。もっとヘナヘナになってしまうんじゃないかと思ったけど、意外と頑張ってくれている感じ。

 ただ、坂道走行は随分パワーを消費してしまうようで、充電の減りはより早くなってしまいそうなので、わたしが乗るなら、なるべく坂道を避けたルートを選択したいかな。

 ハンドルの可動域は、スッキリとしたお顔立ちのおかげもあってか、サクサクと動かせて、全体的に重心が下にあることでバランスが安定しているから、コーナーに差し掛かっても速度を緩めることなくアクティブに倒すことができた。

 急なブレーキで「おっとっと….」と足をついても、余裕で片足で支えることができるし、ギュッと停止してくれるブレーキも安心。軽快に取り回しが出来てしまうこの手軽さは、まるで自転車にも似たような感覚だった!

■さて、装備周りを簡単に紹介していこうかな。

 シート下のいわゆるメットイン部には、女性が無理なく持ち運べる重さである、10kg程のバッテリーがセットできるようになっているよ。その後方部にグローブやレインウェアを収納できる程度の区分けされたボックスがあって小物類なら持ち運ぶことができそう。

ハンドル下には500mlのペットボトルが入るインナーラックに、袋をかけたりする用のフック、USB Type-Aソケットも付いているハンドル下には500mlのペットボトルが入るインナーラックに、袋をかけたりする用のフック、USB Type-Aソケットも付いている

 ハンドル下には500mlのペットボトルが入るインナーラックに、袋をかけたりする用のフック、USB Type-Aソケットも付いているよ。EM1 e:は純正アクセサリーがほんとに豊富で、グリップヒーターを装備すれば、寒い季節でも通勤通学の味方になるのが嬉しいなぁ。

 最後に、EM1 e:のバッテリーシステムはカセット式のチャージャーに差すことによって充電ができるタイプなんだけど、出先で充電しようと思ったらチャージャーも持ち運ばねばならないのであまり現実的ではないんだよね。チャージャー本体を、たとえば会社に置くとかすれば拠点ごとに充電ステーションを作れるけどね。

 なので、EM1 e:は良い意味で「ご家庭用」って感じの使い方に適しているバイクだなってイメージが、わたしには印象深く映ったよ!

 バイクを所有している人ならわかる、近隣の目や時間を問わず乗れるこの静粛性は電動バイクの良さだよね。

EM1 e:は良い意味で「ご家庭用」って感じの使い方に適しているバイクEM1 e:は良い意味で「ご家庭用」って感じの使い方に適しているバイク

 足は欲しいんだけど、電動自転車は結局こがなきゃいけないし…かといって大きなバイクを出すのもめんどくさい…そんな方にはピッタリな”下駄バイク”なんじゃないかと思ったわたしでした。排気ガスを出さないクリーンな環境性能はもちろんだけど、騒音も気にせず好きに乗り回せるのは最高!

 …ということで本日はここまで!

 また8の付く日にお会いしましょう〜♪

ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」の価格(税込)は、29万9200円です。

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