スクーターのイメージが覆る!ホンダの大型クロスオーバーモデル「X-ADV」の魅力に迫る 〜小野木里奈の○○○○○日和〜
バイクのニュース / 2023年9月18日 13時10分
『小野木里奈の○○○○○日和』は、ホンダの大型クロスオーバーモデル「X-ADV」に試乗します。岩石を削り出したようなゴツゴツした外観デザインは、車体の力強さが前面に押し出されている。オンロード、オフロード問わず走行を楽しめる設計は、乗り手をワクワクさせてくれます。
■イメージを一変させるデザインを採用した車体!
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。スクーターって、基本的に移動目的のイメージがありませんか?今回は、そのイメージを一気に変えさせるホンダ『X-ADV』の試乗記です。それでは、いってみましょう!
ロボットのようなデザインの大型スクーター「X-ADV」に試乗します
まずこの見た目!「これは…スクーターなのか…?」と、ぱっと見わからないほどのロボットがスクーターに変身したような外見。岩石を削り出したようなゴツゴツした形状は力強さが前面に出ています。「X-ADV」は3色展開で、私が試乗したカラーは「パールディープマットグレー」です。黒×グレーの組み合わせの車体は、さらに岩っぽさを増しています。
「X-ADV」は排気量745ccの大型バイクです。形が似ているスクーターとは異なり、クラッチ操作とシフト操作を自動化したトランスミッション「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」を搭載し、大型二輪AT限定免許で運転することができます。
同じAT限定免許で運転できるスクーターと比べると、これまで125ccクラスを多く試乗してきた私がまず最初に「X-ADV」見て思ったのは、「デカっ!」の一言。(笑) ただでさえ凸凹したボディなのに車体のサイズが大きいのでさらに迫力満点なのです!
車体との一体感が面白いタンデムステップ
デザインで面白いなと感じたのは、タンデムステップ。はじめは閉じたままだと全く気づかなくて、まるでタイルを車体にはめ込んだようなデザイン。マフラーは上に向かってニュニュッと伸びていて、なんだかクラリネットの先っぽと似た形で楽器みたいですよね。
タイヤの表面はモザイクタイルのような模様にパターンが刻まれていて、「もしや不安定な路面もお任せということ?」なんて期待が込み上げます。
オフロード走行の走行も想定したナックルガードやスキッドプレートも装備
走行中に飛び石などから守ってくれるナックルガードやスキッドプレートも装備されています。まるで鎧を纏ったバイクですね!これならちょっとしたダートでも活躍してくれそうです。
また、4つのライディングモード「SPORT・GRAVEL・STANDARD・RAIN・USER」を切り替えて楽しめるので、この1台でどんどん可能性を広げてしまうのだから驚きです!
■恒例の足つきチェックでございます!
私(=身長160cm)が跨ると両足つま先立ち。車幅が少し広く感じて足がやや開いて立つ状態になるので、シート高は790mmですが両足はつま先立ちになってしまいました。
シート高は790mm、身長160cmの私が跨ると両足つま先立ちに
座った時に、シートが広いのでゆとりがある座り心地は個人的に好きです。車両は236kgで重めなので、取り回しをするには練習が必要だと思います。
■いよいよ、エンジンスタートです!
まずは「STANDARD」。アクセルを回すと意外にもなめらか発進。いかつい外見から、てっきり「ギュインッ!」と走り出すのかと警戒していましたが、とっても優しいスタートダッシュでした!
とっても優しいスタートダッシュを体感させてくれるSTANDARDモード
走り出してからの加速は、クイックかつ伸びやかにスピードが出てくれます。加速したいポイントまでの到達に時差があまりないので煩わしさを感じないのも大きいパワーの持ち主ならではなんだと思います。さらに、DCTのおかげでクラッチ操作をする必要なく、自動的にギアチェンジをしてくれるので楽々です。
「RAIN」は、雨の日に試すべきなのでしょうが、「STANDARD」を基準とすると、アクセルを回した時に車体への反応がちょっと穏やかになる感じと加速の上がり方もよりゆったりな気がします。
「SPORT」は「STANDARD」よりも加速に豪快さが増す感じ
「SPORT」は「STANDARD」よりも加速に豪快さが増す感じです。「SPORT」の走り心地なら、アグレッシブに走りたい時や峠道もこのモードならライダーの欲を満たしてくれそうです。
「GRAVEL」はオフロードを主に対象としているそうです。今回はオンロードのみで走行ということもあり、試すことができなかったのでいつかオフロードでもガツガツ走り込んでみたいです!
走っていると不思議と車体の重さと大きさをあまり感じずにスイスイっとコーナリングできる
コーナリングは、「このゴツくて大きく重い車体で大丈夫かな?」と少し不安はあったのですが、全く問題なしでした。走っていると不思議と車体の重さと大きさをあまり感じずにスイスイっとコーナリングを走ることができます。
ニーグリップはできませんが、フロアボードの間が盛り上がった形になっているので、足首でその部分を挟み下半身で操作する感覚を味わうことができます。スクーターの場合は、自分の体が乗せられているように感じることが多いですが、「X-ADV」は自分の体で操ることができます。
「ゴツくて大きいバイクだけどライディングバリエーションが豊富じゃないの!」と色んなシーンでも楽しめそうな「X-ADV」。これまでATのバイクでオフロードを走るイメージがなかったけどこれで新境地も開けそう!(笑)
X-ADVは、普通のスクーターとは一味違う楽しみ方を教えてくれるバイクです
クラッチ操作がないバイクは運転が手軽になるからこそ、主に移動を目的として活躍することばかりがイメージにありました。しかし、『X-ADV』はそれだけに収まらないのです。
今度砂利道などもいつか挑戦してみたい気分にさせてくれます!気になる方は是非試乗してみてはいかがでしょうか。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
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