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日本では誰でもどこかでヤマハ製品に触れている? まさかプールまで作っていたとは

バイクのニュース / 2023年9月20日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、ヤマハの多岐にわたる業態に驚いたと言います。どういうことなのでしょうか?

■誰でもどこかでヤマハに触れている?

「ヤマハが学校用プールの製造販売から撤退する」

 このニュースを耳にして僕(筆者:木下隆之)が驚かされたのは、ヤマハは2輪や水上バイクだけでなく、プールまで製造販売していたのか……です。いやはや、その業態は多岐に渡っていたのですね。

ヤマハはボート製造で実績のあるFRP加工技術を生かし、1974年に日本初のオールFRP製プールを製品化して以来、用途に合わせたプールを日本全国に納入してきたヤマハはボート製造で実績のあるFRP加工技術を生かし、1974年に日本初のオールFRP製プールを製品化して以来、用途に合わせたプールを日本全国に納入してきた

 ヤマハは楽器や半導体、電動アシスト自転車や除雪機などの製品を展開し、どれほど日本国民の生活を支えていたのかと感心します。感謝の気持ちさえ芽生えてきます。ヤマハの製品に触れてこなかった日本人は、きっと1人もいないのではないでしょうか。

 ヤマハが軽量なFRP製のプール事業を開始したのが1974年だそうです。2022年時点での累計では、国内のFRP製プールの94.3%のシェアを誇っていたそうです。金属製を含めても約50%に達するといいますから、僕らは知らず知らずのうちに、ヤマハ製のプールで泳いでいたに違いありません。

 プール事業撤退の理由は、少子化と無関係ではありません。学校の統廃合が進んでいることで、需要が低迷しています。水泳の授業を民間の施設に依頼するケースも増えていると言います。

 文部科学省では、学校にプールを設置しなければならないという規定はないそうで、プールでの実践的な授業が困難な場合には、座学でも良いらしいのです。となれば、学校向けのプールが減っていくのも道理ですよね。

 ですが、ちょっと残念な気もします。水泳の授業は、本格的な競技スイマーを増やすだけではなく、水難事故を減らすという狙いも含まれます。昔は近所にひとりや2人はカナヅチがいましたが、最近ではあまり耳にすることはありません。学校に設置されているヤマハのプールにお世話になっているからでしょう。

 ヤマハは水上バイクも製造販売しています。ヨットやボートでも高い評価を得ています。ホンダもマリンエンジンを開発していますが、船体や水上バイクには未参入です。スズキの水上バイクも存在していましたが、ボートやヨットには手を出していません。カワサキも同様に、水上バイクだけの展開です。ですがヤマハは、バイクやクルーザー、ヨットだけではなく、プールまで製造しているのです。文字通り、マリン業界を牽引してきたのはヤマハというわけです。

 ヤマハは2024年の3月末をもってプール事業から撤退することを発表しましたが、これからもマリン業界を支えて欲しいと思います。

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