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2023 FIM世界耐久選手権 ヤマハのトップチーム「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」が年間チャンピオンを獲得

バイクのニュース / 2023年9月20日 15時10分

2023年9月16-17日に世界耐久選手権(EWC)第4戦ボルドール24時間耐久レースが開催され、「#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(YART)」が4位を獲得し、チームにとって2009年以来、ヤマハ発動機株式会社にとっては2017年以来(GMT94 Yamaha Official EWC Team)となるチャンピオンを獲得しました。

■ヤマハとして2017年以来のチャンピオン獲得

 2023年9月16-17日に世界耐久選手権(EWC)第4戦ボルドール24時間耐久レースが開催され、「#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(YART)」が4位を獲得し、チームにとって2009年以来、ヤマハ発動機株式会社にとっては2017年以来(GMT94 Yamaha Official EWC Team)となるチャンピオンを獲得しました。

2023 FIM世界耐久選手権で年間チャンピオンを獲得したマハのトップチーム「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」2023 FIM世界耐久選手権で年間チャンピオンを獲得したマハのトップチーム「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」

 YARTは今シーズン、フランスでの開幕戦のル・マン24時間耐久レースで2位、続くベルギーでのスパ24時間耐久レースでは2020年のエストリル12時間耐久レース以来、また24時間耐久レースでは14年ぶりとなる勝利を手にして1ポイント差ながらランキングトップに浮上。

 日本での鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、レース序盤にトラブルが発生し43番手まで後退したものの、最後は総合23位でチェッカー(後日上位チームに失格があり総合22位に変更)を受け、トップの「F.C.C. TSR Honda France」に13ポイント差のランキング2位で最終戦を迎えました。

 最終戦となる第4戦ボルドール24時間耐久レースでは、中盤までにはチャンピオンシップのおもなライバルたちがリタイアし、実質的には「YOSHIMURA SERT MOTUL」との一騎打ちとなりました。さらにSERTとはポイント上、十分なアドバンテージがあったためYARTはペースをコントロール。この戦略が功を奏して残り8時間まで2番手をキープしました。

 その後、オーバーヒートが発生するもチームが的確に対処したほか、ピットストップのたびにマシンのチェックを行う徹底したリスク回避を行いながら周回を重ね、最終的には705周を走り切って4位でフィニッシュ。この結果、合計181ポイントを獲得し、ランキング2位に20ポイント差をつけてチャンピオンを獲得しました。

 2023 FIM世界耐久選手権チャンピオン獲得に際し、参戦ライダーならびにチーム監督は次のようにコメントしています。

2023 FIM世界耐久選手権で年間チャンピオンを獲得したマハのトップチーム「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」のライダーとマンディ・カインツ監督2023 FIM世界耐久選手権で年間チャンピオンを獲得したマハのトップチーム「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」のライダーとマンディ・カインツ監督

■K・ハニカ選手
「世界耐久選手権のチャンピオンになり、素晴らしい気分です。2020年に私をYARTに導いてくれたマンディ監督に心から感謝しています。彼のほかにもブリヂストンをはじめとする、私をチームの一員にしてくれた全ヤマハ・ファミリーに感謝の気持ちでいっぱいです。また冬のテストのたびに、マシンの改良を目指してハードワークに取り組んだ素晴らしいチームメイトにも本当に感謝しています。彼らは常に、すべてのスティントで100%の力を出し切っていました。

 過去2年間はチャンピオンの可能性が十分にありながら、結果的に逃すこととなってしまいました。そして今年ついに、そのときがやって来たのです。この素晴らしいチームの一員でいられることを最上の喜びに感じています。レースは本当に厳しいものでした。SERTとはいいバトルができましたが、彼らはミストラル・ストレートで本当に強かったので、しばらくは2位キープに集中していました。そのうちにオーバーヒートが発生してしまったのです。でもチームがトラブルを解決してくれて、ゴールまでたどり着くことができたことを誇りに思います」。

■N・カネパ選手
「素晴らしい気分です。私たちが一緒にレースをするようになってからずっと、世界チャンピオンを目標にしてきました。ですからレースのたびに、スティントのたびに、ヘルメットを被ってマシンに跨ればすぐに、頭のなかではそのことばかりを考えていました。この夢の達成のために、いつも限界までプッシュしてきたのです。耐久レースではコーナーの先に何が待っているかわかりませんが、その場所で安定することよりも常にプッシュし続け、常にベストポジションを維持して勝利を目指してきました。

 こうした姿勢が、今回の素晴らしい結果につながったのだと思います。レースはハードでした。序盤は順調でしたが、セーフティ・カーにアドバンテージを奪われてしまいました。そのあとはまた毎ラップで懸命に戦い続けました。オーバーヒートに見舞われたときは、かなり心配しましたが、チームが見事な仕事で解決してくれました。チームのみんなの努力に感謝します。私たちは世界耐久選手権のチャンピオンになりました。本当に素晴らしい気分です」。

■M・フリッツ選手
「何をかけた戦いなのかがわかっていたので、シーズン中、最もタフなレースだと感じました。世界チャンピオンになるという夢がついにかなったのです。今回も何度も困難にぶつかりました。スタートではスリックタイヤで行く決断をして、ニッコロが素晴らしい走りをしてくれましたが、そのリードをセーフティ・カーに奪われてしまいました。また残り7時間でオーバーヒートが発生したときはとても長く感じましたが、チームの見事な判断で解決し、最後の2時間半は、また完璧な状態に戻りました。

 私を、そして私たち全員を信じてくれたマンディ監督感謝しています。チームメンバーのひとりひとりが、このタイトル獲得に貢献しました。みんなが1年中、非常にハードな仕事を続けてきたのです。これ以上に素晴らしいチームメイトは想像することができません。また、これまでに非常に近いところまで行きながらたどり着けなかったこの場所に立てたことは特別の感慨です」。

■R・ムルハウザー選手
「なんというクレイジーなレースでしょう! チームの一員になって2年経ちましたが、これまでもあと一歩と迫りながらバッドラックに見舞われてきました。今年はついに、すべての惑星が一直線に並ぶように条件が整い、世界チャンピオンになることができました。とは言え、選手たちにとっては非常にタフなレースで、スタートで1ラップのリードを築いたあと、そのすべてを失ってしまったときには、今年もまただめなのかと思わざるを得ませんでした。

 しかしチームは見事なもので、決してあきらめませんでした。チームメイトたちは本当に素晴らしかったと思います。私は決勝を走ることはありませんでしたが、チームは大きなファミリーのような感じで、マシンのセットアップやパーツテストなどを通じて彼らを助けることができてとてもうれしいです。YARTチームとヤマハ・ファミリーの一員になることができて最高の気分です。この瞬間をエンジョイします」

■マンディ・カインツ監督
「なんて言ったらいいのでしょうか。とにかく非常に特別な感情です。これまで何度もあと一歩まで近づきましたが、そのたびに何かが起こり辿り着けませんでした。最終戦の最後の1時間でタイトルを逃してしまったこともあったのです。しかし今日はついに、長年の目標を達成することができ感慨無量です。

 私たちのマシンはライバルより遅く、厳しい戦いになりました。エンジンへの負担が大きいコースなので、トライし続けながらも、最後までエンジンをもたせるために慎重でなければなりませんでした。このことでストレートでは他のマシンに比べて遅くなり、毎ラップ、コンマ6〜7秒も遅れてしまいましたが、私たちは完走するためにこの方法をとったのです。24時間レースのシミュレーション・テストなどできるはずがないので、とくにボルドールではレースそのものがテストでした。

 ライダーたちは本当によくやってくれました。今シーズンは毎回、レースをリードしました。ル・マンではオイルに乗っての転倒がありましたが、スパ・フランコルシャンは、いくつか問題がありながらも完璧なレースをしました。また鈴鹿でも非常に素晴らしいペースを見せてくれたのですが、ほんの小さなトラブルにより夢の表彰台を逃してしまいました。この大会ではとくに、彼らを誇りに思いました。リタイアしそうなところでしたが、彼らは決して諦めず、最後尾から22位まで挽回。しかもトラブル後に1ラップ半も取り返したのです。

 私にとっては彼らこそがヒーローであり、真の耐久レースライダーです。常にファイティング・スピリットを持ち続け、勇敢で決意にあふれ、ついに今回はその努力を実らせたのです。このタイトルは私たちにとって、さまざまな意味を持ちます。チーム全員が大変な仕事を続けてきたので、今はこの幸せな気持ちを享受し、そのあとで、来年のタイトル防衛法について考え始めようと思っています」。

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