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【MotoGP第13戦インドGP】Moto3で日本人がダブル表彰台 鳥羽海渡が2位、佐々木歩夢が3位を獲得

バイクのニュース / 2023年9月25日 18時40分

MotoGP第13戦インドGPが、2023年9月22日から24日にかけてインドのブッダ・インターナショナル・サーキットで行なわれました。Moto3クラスでは、鳥羽海渡選手(ホンダ)が2位、佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が3位を獲得し、日本人ライダー2人が表彰台に立ちました。

■Moto3クラスで2人の日本人ライダーが表彰台に立つ

 MotoGP第13戦の舞台、インドGPはMotoGP初開催のグランプリです。つまり、全てのライダーにとって、MotoGPでは初走行のサーキットということになります。金曜日終了後には暑さと湿度に対するライダーからのフィードバック、初開催のサーキットであることなどから、各クラスのレース周回数が短縮されることが決定しました。Moto3クラスは、17周から16周となっています。

【MotoGP第13戦インドGP】Moto3クラスでは、日本人ライダー同士、チームメイト同士による三つどもえの表彰台争いとなった【MotoGP第13戦インドGP】Moto3クラスでは、日本人ライダー同士、チームメイト同士による三つどもえの表彰台争いとなった

 決勝レースの周回数変更ばかりではなく、金曜日にはトラックコンディションを理由にセッションのディレイがあり、土曜日にはスコールによるディレイがあるなど、たびたびタイムスケジュールが変更される週末となりました。

 そんなインドGPで、Moto3の予選では佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が1列目3番手、鳥羽海渡選手(ホンダ)は2列目5番手を獲得します。迎えた決勝レースは1周目からジャウメ・マシア選手(ホンダ)がトップを快走し、佐々木選手がその背にぴたりとつける形となりました。

 しかしレース中盤になると、佐々木選手のラップタイムが落ち始めます。レース後、佐々木選手が語っていたところによると、フロントタイヤの摩耗がリアタイヤよりも激しく、このためにリアがフロントをプッシュしてブレーキングが苦しい状態だったということです。

 このとき佐々木選手に追いついたのが、鳥羽選手と佐々木選手のチームメイトであるコリン・ベイヤー選手(ハスクバーナ)でした。この3人は2番手争いの集団を形成し、バトルは最終ラップに持ち越されます。

 佐々木選手、鳥羽選手、ベイヤー選手はコーナーのたびにポジションを入れ替えるような激しいバトルを展開していましたが、12コーナーでベイヤー選手が前を走る佐々木選手と接触。転倒を喫してリタイアとなり、佐々木選手も鳥羽選手にかわされ、鳥羽選手が2位、佐々木選手が3位でゴールしました。

インドGPのMoto3クラス決勝レースで優勝したジャウメ・マシア選手(ホンダ/中央)、2位の鳥羽海渡選手(ホンダ/左)、3位の佐々木歩夢選手(ハスクバーナ/右)インドGPのMoto3クラス決勝レースで優勝したジャウメ・マシア選手(ホンダ/中央)、2位の鳥羽海渡選手(ホンダ/左)、3位の佐々木歩夢選手(ハスクバーナ/右)

 カタルーニャGP、サンマリノGPで表彰台を逃している佐々木選手にとっては、3戦ぶりのポディウム登壇となりました。

 レース後半にラップタイムが落ちたとき、佐々木選手の頭にあったのはチャンピオンシップのことでした。タイトル争いを展開中であるランキング2番手の佐々木選手は、前戦サンマリノGP終了時点でランキングトップのライダーに4ポイント差にまで詰めていました。レース中に何度か転倒の危険を感じ、佐々木選手は「これ以上はやめておこう」と冷静に判断したのです。佐々木選手はMotoGP.comのインタビューで、こう語っています。

「“僕はチャンピオン争いをしているんだ。チャンピオンシップのポイント的にマシアは僕にかなり接近するけど、ポイントを獲得することが大事だ”と思ったんです。だから、それ以上プッシュしませんでした。後ろから迫っているライダーがいるとわかっていましたが、レースを完走することにしたんです」

 レース後、チャンピオンシップはランキングトップのダニエル・ホルガド選手(KTM)とマシア選手が同点で、佐々木選手はランキング3番手に後退したものの、2人との差はわずか1ポイントという状況になりました。

■鳥羽海渡選手は2022年開幕戦以来の表彰台

 2位を獲得した鳥羽選手は、2022年開幕戦カタールGPの3位以来となる表彰台獲得です。鳥羽選手は今季、チームを移籍してKTMからホンダに戻り、ホンダは「自分のライディングスタイルに合っている」と感じていましたし、「今年は今まででいちばん安定して走れている」とも感じていました。ただ、そのフィーリングが結果につながらないレースが続いていたのです。それがここ数戦は上り調子で、前戦サンマリノGPでは予選で3番手を獲得しています。ちなみにこのときの予選2番手は佐々木選手です。

2022年開幕戦以来となる表彰台に立った鳥羽選手2022年開幕戦以来となる表彰台に立った鳥羽選手

 約1年半ぶりの表彰台に立った鳥羽選手は、MotoGP.comにインタビューで「表彰台に戻ってこられてとても嬉しいです」と語り、体調不良を抱えていたことを明かしました。「じつは今週末は胃の具合が悪かったんです。でも、なんとか集中をキープしました。今はただ、ソファで眠りたいです」

 また、こうも語っています。

「この表彰台は、僕にとってとても重要だったと思います。自分が表彰台に戻ってこられるのだと、みなさんに示したわけですから。来年について、状況が良くなることを願っています」

チャンピオン争いを展開中の佐々木選手は、3戦ぶりに表彰台に復帰したチャンピオン争いを展開中の佐々木選手は、3戦ぶりに表彰台に復帰した

 2人の日本人ライダーが表彰台に立ったインドGP、そして連戦となる翌戦は、日本GPです。日本GPは9月29日から10月1日にかけて、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行なわれます。

■Moto3クラスとは……

 Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で参戦するライダーの年齢層が最も低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。

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