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時代を先取りしすぎた!?不人気だった中型バイク5選

バイクのニュース / 2023年10月1日 9時10分

バイクの長い歴史の中ではさまざまなモデルが販売されてきましたが、あまり販売台数が振るわず生産終了に至ったモデルもあります。いったいどのようなバイクが挙げられるのでしょうか。

■あまり売れなかったのにはワケがある?不人気だったバイク5選

 バイクには、発売当時は不人気だったものの、今出せば人気が出そうなバイクが数多くあります。では人気が出ず販売台数がふるわず生産終了になったバイクとして、どのようなモデルが挙げられるのでしょうか?

⚫︎スズキ「テンプター」

スズキ「テンプター(1997)」スズキ「テンプター(1997)」

「テンプター」は1997年から2000年まで販売されていたバイクで、モデルチェンジすることなく3年という短い期間で生産終了しました。短命で終わった大きな原因は、ロングセラーバイクである「SR400」の存在だと言われています。

 テンプターの大きな特徴は、直立エンジンと前輪のブレーキがツーリーディング式のドラムブレーキになっていること。前傾エンジンが多いなか、直立エンジンを搭載しており、よりクラシカルな雰囲気が醸し出されます。

 また、ツーリーディング式のドラムブレーキは昔使われていたブレーキで、当時でも珍しいものでした。このブレーキによって、昔ながらのイギリス感と高級感を感じられます。

 昔の英国風な見た目と雰囲気が強いテンプターは、クラシックバイクが人気となっている現代であれば注目を集めた可能性がありそうです。

⚫︎ヤマハ「SRV250」

ヤマハ「SRV250(1992)」ヤマハ「SRV250(1992)」

「SRV250」は1992年に発売されたバイクです。発売後もスポーティなデザインの「SRV250S」やビジネス仕様の「SRV250T」が登場したほか、1996年には後継モデルの「ルネッサ」がでましたが、販売台数が伸びずおよそ4年ほどで生産終了となりました。

 発売された1990年代はレーサーバイクが流行していましたが、SRV250は速さというより走りを楽しむためのバイクでした。当時の流行から外れていたため、なかなか人気が出なかったのかもしれません。

 しかし、SRV250は今では珍しいV型エンジンと金属パーツ多めのデザインです。もし現代に復活したら、V型エンジンの独特な鼓動感やレトロ感から注目を集める可能性もあります。

⚫︎ホンダ「ゼルビス」

ホンダ「ゼルビス(1991)」ホンダ「ゼルビス(1991)」

「ゼルビス」は1991年から1997年まで発売されたバイクで、1992年にカラーが追加されたのみで、モデルチェンジはしていません。

 当時の販売計画台数は8000台でしたが、販売台数はふるわなかったようです。これは発売された1990年代前半はスポーツバイクやネイキッドが流行していたものの、ゼルビスはどちらにも当てはまらなかったことが要因と考えられます。

 ちなみにゼルビスは他の250ccのバイクより比較的重く、車体も大きいです。またハーフカウルが備わっており、高速道路でも快適に走ることができます。

 それに加えて荷受けフックやシート下収納が充実しており、利便性にも優れているので、発売当時は人気は出ませんでしたが、長距離走行をする人には需要のあるバイクと言えるかもしれません。

⚫︎ホンダ「CB400SS」

ホンダ「CB400SS(2001)」ホンダ「CB400SS(2001)」

「CB400SS」は2001年から2008年まで発売されたロードスポーツバイクです。CB400SSのSSは「Standard Single」という意味で、その意味通りシンプルな美しさにこだわったスタイリングと装備が特徴です。

 2003年からキックとセルの両方を装備するようにモデルチェンジしましたが、人気車種のSR400と比較されてしまい、不人気車種だと言われています。

 しかしレトロな見た目のバイクが注目されている昨今、クラシカルで飽きのこないシンプルなデザインのCB400SSが人気を集める可能性は多いにありそうです。

⚫︎ホンダ「PS250」

ホンダ「PS250(2004)」ホンダ「PS250(2004)」

 ビックスクーターブームであった2004年に登場し、2007年まで発売されたのが「PS250」です。若者向けの製品を開発する「Nプロジェクト」で開発されたPS250。当時の販売計画台数は4000台でしたがあまりふるわず、販売台数を増やすことはありませんでした。

 販売台数が伸びなかった要因としては、当時は豪華なスクーターが人気だったにもかかわらず、PS250は「ラフ」「タフ」「ブコツ」をキーワードとしていたことが考えられます。

 しかしアウトドアがブームとなっている昨今、可倒式のシートを備え積載性を重視しており、キャンプ用品など大きな荷物も載せられるPS250は注目を集めているようです。

※ ※ ※

 発売した時代に合わなかっただけで、人気を集めずに生産終了となっているバイクは多くあります。時代を経て魅力が出てくるモデルもあるので、中古市場でさまざまな車種を見てみるのも面白いかもしれません。

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