高速道路などで見かける「静かに」の標識…騒音が出やすいバイクはどうすればいいの?
バイクのニュース / 2023年10月7日 9時10分
高速道路などでは、寝ている子どものイラストと共に「静かに」と表記された標識を目にすることがあります。静かに走行すればよいのだろうということはわかりますが、クルマよりも騒音が出やすいとされるバイクの場合は、どのように走行すればよいのでしょうか。
■「静かに」と言われても…バイクはどうやって走ればいい?
道路上にあるさまざまな道路標識は、イラストや文字などによって運転者に規制を呼び掛けたり、注意喚起を促すのが主な役割です。こうした標識に混ざって、高速道路やバイパスなどでは、すやすやと眠る子供のイラストに「静かに」の文字が書かれた青い標識を見かけることがあります。
高速道路やバイパスなどでは、すやすやと眠る子供のイラストに「静かに」の文字が書かれた青い標識を見かけることがある
一般的な道路標識とは異なり、「静かに」の標識にはさまざまなデザインパターンがあるのが特徴です。描かれた子供の寝顔ひとつとっても、表情や髪型などが違ったり、ニット帽をかぶった赤ちゃんが描かれている場合もあります。また背景も、星だと思えば月が描かれている場合もあり、それらの大きさや描かれた位置も標識によってまちまちです。
この標識が設置されている場所は、近隣に住宅街や学校、医療施設などがある場合がほとんど。つまり「静かに」の標識は、運転者に対して最小限の騒音で走行するように注意喚起を促すための標識と言えそうです。
しかしこの標識は、道路標識について定めた標識令(道路標識、区画線及び道路標示に関する命令)に記載されていないため、法定の道路標識ではありません。
それでも「静かに」の標識は、かつてあった旧道路標識令のうちの「指導標識」のひとつとして、法令で定める道路標識の扱いだったようです。しかし現行法令の施行にあたり指導標識が整理されたことで、現在は法令の道路標識からは外されています。そのため現在の「静かに」の標識の設置は、道路管理者の判断に委ねられているのが現状です。道路によってさまざまなデザインのパターンがあるのも、そのような理由が関係しています。
ただ法的な拘束力はないとは言っても、この標識が掲げてある場所では騒音に配慮した運転が求められることに変わりはないでしょう。しかし、制限速度を示す道路標識のように数字で表されているわけではなく、ただ「静かに」と書かれているだけです。そのため、どの程度の騒音に抑えればよいのか、迷ってしまう人もいるかもしれません。
ではこの標識が掲げられた道路を走行する際は、ライダーはどのような運転を心がければよいのでしょうか。
「静かに」の標識には強制力がないので、道路を利用する一人ひとりの常識の範囲内での運転が求められる
そもそも「静かに」の標識には強制力がないので、道路を利用する一人ひとりの常識の範囲内での運転が求められます。つまり特別なことをする必要はなく、普段どおりに運転すれば問題ないといえるでしょう。
ただしイラストから読み取れるメッセージとしては、とくに深夜に近くを走行する際は、騒音が響かないよう十分に配慮する必要がありそうです。またバイクであれば、無駄な空ぶかしやローギアで引っ張るなどの行為や、不必要なクラクションを鳴らすなどをしないことが大切といえます。
よく言われる世間のバイクのイメージには、「うるさい」という意見が必ずといっていいほど含まれます。クルマよりもマフラーを長くできないうえ、エンジンがむき出しのため、バイクはどうしても排気音が大きくなりがちです。
「静かに」の標識が設置されている場所では、道路の利用者へ静かに走行するように協力が求められています。すやすやと眠る子供のイラストを見たら、アクセルを緩めてスマートなライディングを心がけるようにしましょう。
※ ※ ※
ちなみに、「静かに」の標識と同じように子供のイラストを用いた標識といえば「飛び出し坊や」の愛称で知られている看板が有名です。
子供のイラストを用いた標識といえば「飛び出し坊や」の愛称で知られている看板も有名
こちらは50年前に滋賀県で誕生し、現在では全国各地で見かけることができ、今にも飛び出してきそうな子供の絵をかたどった看板を道路の端に設置して、運転手へ注意を呼びかけています。
かわいらしい子供のイラストや、さまざまなバリエーションが存在する点などは、「静かに坊や」と通ずるものがあるかもしれません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「知らないなら免許返納してほしい」の声!?「登坂車線」の正しい使い方…覚えてる?「高速道路」では特に注意! うっかり「交通違反」に該当することも
くるまのニュース / 2024年7月1日 14時13分
-
「!」の道路標識、どんな意味?
マイナビニュース / 2024年6月29日 11時0分
-
突然の「通行止め」見落とすとどうなる? 道路標識と災害規制の「通行止め」何が違う? 支払うのは反則金? 罰金?
くるまのニュース / 2024年6月20日 11時10分
-
いらすとや使用例マニアが「いらすとやマップ」を作成 1400件調査して見えてきた注目傾向
おたくま経済新聞 / 2024年6月15日 19時0分
-
「狭い道30キロ規制化」それでは困る? 生活道路だけじゃない「実態に即して」と国家公安委員長 改正の背景に“コスト削減”
乗りものニュース / 2024年6月14日 9時42分
ランキング
-
1定年後に、見落とすと厄介な出費「3選」とは?
オールアバウト / 2024年7月3日 21時40分
-
210位寝言、6位歯ぎしり、3位常夜灯をつけた…40~60代1012人調査で判明「早死にした人の睡眠特徴ワースト10」
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 17時15分
-
3Q. 納豆をより健康的に食べるには、どのような食べ合わせがおすすめですか? 【管理栄養士が解説】
オールアバウト / 2024年7月2日 20時45分
-
4痩せたい人は注目!実は有能なきゅうりの痩せ効果&食べ方
つやプラ / 2024年7月3日 12時0分
-
5ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)