葉山海岸通りの赤提灯に誘われて……『炭火串焼き Nagisa』で揚げたてのアジフライに大満足!!

アジと言えばアジフライ！　というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。神奈川県の葉山町にある『炭火串焼き Nagisa』を訪れました。

■海岸通りの赤提灯に誘われて、夕食にランチメニューを堪能？

　美味しいアジフライを求めて、筆者（増井貴光）が愛車のホンダ「CT110」で走ってきたのは、神奈川県の葉山町です。三浦半島をぶらぶら走った帰りに夕景を撮ろうと葉山に来たのですが、残念ながら雲が迫ってきて夕焼けは見られませんでした。

葉山町で夕景をバックに海岸通りのバス停を撮りたかったが、残念ながら曇ってきた……

　そういえば昼食抜きだったなぁなどと考えながら「葉山海岸通り（森戸海岸線）」を走っていると、この辺りでは珍しい赤提灯が見えます。近くまで行ってみると、赤提灯には「やきとり」と書いてあり、屋台風のフードトラックの中で焼き鳥を焼いている人がいます。

　バイクなので焼き鳥で一杯というわけにはいきませんが、焼き鳥でご飯も良いなぁと尋ねてみると「定食もいろいろ出来ますよ」ということで食事をさせてもらうことにしました。

　店の名前は「炭火串焼き Nagisa」です。筆者の記憶ではここはカフェだったと思うのですが、2023年春から炭火串焼きをメインに、ランチから夜まで営業しているそうです。

　本来は15時までのランチメニューを見せてもらうと、葉山らしく「釜揚げしらす丼」や期待通りの「焼き鶏丼」、「スパイシーチキンレッグカレー」など美味しそうなメニューが並んでいます。そしてどのメニューにも「あじフライ」が付けられると聞いて、筆者のアジフライモードが起動しました。

「葉山海岸通り（森戸海岸線）」の森戸海岸近くにある「炭火串焼き Nagisa」。店内は雰囲気のあるカフェ風。外に停めてあるフードトラックで串焼きを焼いている

　写真付きのメニューを見ると「メガフライ盛り定食」が気になってきました。メガと言うだけあって白身フライ、メンチカツ、鶏唐揚げ×2、エビフライにアジフライが2尾という豪華フライ三昧です。オーダーすべきか、しばし悩む筆者です。

　ランチ抜きだったとは言え夕飯に揚げ物祭りは厳しい年齢です。ここで店の吉田さんから助け舟が出ました。「メニューには無いけれど“あじフライ定食”も出来ますよ」とのことで、ほっとしつつお願いする筆者でした。

「Nagisa」は1978年に創業した店で、現在は谷竜一さんが「カフェ Nagisa」を経営していたご親戚から引き継いで、前職の同僚だった吉田圭汰さんと2人で「炭火串焼き Nagisa」として経営しているそうです。

　そんな話を聞いているうちに「あじフライ定食」が出来上がってきました。アジフライが2尾と鶏唐揚げが2個、付け合わせはキャベツです。別皿でサラダと冷奴、普通盛りのご飯、みそ汁と漬物で「あじフライ定食」です。「メガフライ盛り定食」には及びませんが、なかなかのボリュームです。

「炭火串焼き Nagisa」の「あじフライ定食」。アジフライ2尾と鶏の唐揚げ2個でボリューム満点

　まずはアジフライからいただきます。サイズは大きめで厚め。目の前で揚げているので揚げたて熱々のサクサクです。身はフワフワというよりは締まった食感です。唐揚げも下味が良い塩梅で、ご飯のおかずにも酒の肴にもぴったりです。唐揚げ2個目を食べると、ご飯がほぼ空。ご飯に対しておかずが多過ぎて嬉しい誤算、ランチなら迷わずおかわりするところです。

　2枚目のアジフライはさらに大きく厚みもあって、やはりご飯をもらうべきだったかと思いつつ完食します。見た目以上にボリュームがあって大満足でした。

　外に出ると、焼き鳥をテイクアウトする客で賑わっています。

吉田さんの愛車は小学生の頃に憧れていたスズキ「SW-1」

　焼いている吉田さんは、スズキ「SW-1」で通勤しているそうです。小学生の頃に憧れた「SW-1」に乗るために免許を取って7年ほど乗り続けているとか。いまは大型免許を取ってインディアン「スプリングフィールド」が欲しいそうですが、「SW-1」は乗り続けるそうです。そして谷さんも、ホンダ「スーパーカブ」で通っていて、やはり大型免許を取ってハーレーに乗りたいそうです。

　来年の春には、ライダーズカフェならぬ“バイカーズ焼き鳥バー”に変わっているかもしれない「炭火串焼き Nagisa」を後にして、帰路に着く筆者でした。