一体どうすればいい？免許証を無くしてしまった際の対処法

バイクを運転するには免許証が必須です。そんな免許証を紛失してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

■免許証を紛失しちゃった！まずすべきことは何？

　免許証を持たずに運転をすると、運転免許証不携帯の違反となり、罰金を取られてしまいます。また、どこかに落としたまま放置していると、悪意を持った第三者に拾われて悪用されてしまう可能性もゼロではありません。

　では、免許証を紛失してしまった場合、どう対処すべきなのでしょうか。

免許証を無くしたら、最寄りの警察署かネットで遺失物届を提出する

　まず、最寄りの警察署で「遺失物届」を提出しましょう。遺失物届には落とした日時や場所、落とした物の特徴など詳細な情報が必要になるので、落とした時の状況などを事前に整理しておくとよいでしょう。

　オンラインで遺失物届けを申請できる地域もあるので、オンライン申請ができるのであれば、警察署へ出向かずに遺失物届を提出することも可能。自分の住んでいる地域を管轄する警察が、オンライン申請に対応しているか確認しておくと安心です。

　なお遺失物届は無くした事実を証明するものではありませんが、悪用された際にそれが不正利用であることの証拠となります。また遺失物届を出しておくと、見つかった際は警察から連絡がもらえるので安心です。

　ちなみに、警視庁のウェブサイトでは全国の遺失物が公開されているので、定期的に確認するようにしましょう。

免許証を無くしたら信用情報機関にも届け出る

　次に、信用情報機関に連絡をしてください。

　信用情報機関とは、クレジットカードやローンに関わる個人の信用情報を管理する機関のこと。

　免許証はクレジットカード作成などで本人確認書類として使われることが多いため、紛失して誰かの手にわたると悪用されてしまう可能性は拭えません。そうなることを防ぐために、信用情報機関に「本人申告」をしておきましょう。

　ちなみに信用情報機関には、「一般社団法人全国銀行協会」と「指定信用情報機関(CIC)」、「日本信用情報機構（JICC）」の3つがあります。

　それぞれ郵送、もしくはホームページから申告できるので申告方法を確認し、手続きをおこなってください。

■免許証の再発行の手続きも忘れずに！

　警察で遺失物が創作されたり、保管される期間は3か月となっています。バイクに乗る機会が多い人は、この3か月の間に見つからない可能性や見つかるまでに時間がかかることを想定し、免許証の再発行の手続きをおこなうとよいでしょう。

　免許証の再発行の手続きは本人しかできず、代理人は不可。また再発行できるのは、基本的に住所を管轄する警察署や運転免許試験場、運転免許センター、交通安全協会となっています。

免許証の再発行も忘れない

　しかし、都道府県によっては場所が限定されている可能性もあるので、自分の住んでいる地域ではどこで再発行ができるのか、十分に確認しましょう。また免許証を再発行するためには、運転免許証再交付申請書や免許証遺失、盗難てん末書などの書類も必要です。

　そのほかにも免許証に使用する申請写真も必要で、サイズは縦3cm×横2.4cm。申請日前、6か月以内に撮影したものである必要があります。また正面を向いた上三分身が映っており、かつ無背景と、免許証写真の規定を満たしたものでなくてはなりません。

　さらに住民票や保険証、パスポート、年金手帳といった本人確認書類も必要になる場合があります。必要な書類は都道府県によって異なる場合があるので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。

再発行してから無くしたはずの免許証が出てきた場合は最寄りの警察署に返納する

　免許の再発行手続きが終了すると、運転免許試験場と運転免許センターであれば当日に新しい免許証を受け取ることができます。警察署で手続きをした場合は2週間程度かかるので、新しい免許証がすぐ必要な人は運転免許試験場か運転免許センターで手続きすると良いでしょう。

　ちなみに免許証を再発行したあとに、無くしたと思っていた免許証が見つかった場合は、交番もしくは警察署に古い免許証を返納する必要があります。

　どちらが古い免許証かわからなくなってしまったら、免許証番号の末尾の数字を確認すると見分ける事が可能。末尾の数字は紛失した回数を表しているため、最初は「0」ですが、紛失した回数ごとに「1」「2」「3」と増えていく決まりとなっています。