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一体何を運んでいるの? バイク便の仕事とは

バイクのニュース / 2023年11月5日 11時10分

都心でたびたび目にするバイク便は、どのような荷物を運んでいるのでしょうか。また、通常の宅配サービスと比べ、バイク便にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

■バイク便の強みは圧倒的な速さ!

 都心を走っていると、たびたび大きなボックスをつけたバイク便を目にすることがあります。スクーターやネイキッドなどさまざまな車種が活躍していますが、どのバイクもボックスの大きさはほとんど同じ。

 バンやトラックなどのクルマの荷室と比べると、わずかな量の荷物しか運べないように見えるにもかかわらず、バイク便でなければならないという理由で依頼する事業者は一定数存在します。

 そんなバイク便を利用する最大のメリットとしては、他の配送方法と比べて配達が圧倒的に早いという点。郵便や宅急便など通常の配送サービスでは、一部地域内での限定プランを除いて当日配送はおこなっていません。

 そのため最短でも翌日の配達となってしまい、緊急で送りたい品物がある場合は別の配送方法を探す必要があります。

 しかしバイク便はそれらの配送方法と比べて格段に速く、企業によっては注文から30分以内の集荷を売りにしているところも存在。30分で集荷をおこない、バイクで1時間の距離のところに荷物を届けた場合、理論上は1時間30分で配達できることになります。
 
 では、バイク便ではどのような荷物を運ぶことが多いのでしょうか。

バイク便を利用する最大のメリットは速さバイク便を利用する最大のメリットは速さ

 株式会社ロジクエストの担当者は次のように話します。

「書類や部品を主に運んでいます。また、その他にはワクチンや動物検体、臨床検査の検体なども運んでいます」

 ペーパーレス化が進む昨今、多くの書類が電子化されていますが、複製不可能な書類や冊子など、現物でなくてはならないものも数多く残っています。そうした書類を急いで届けなければならない場合などに、バイク便が重宝されているようです。

 また、ワクチンや検体なども短時間で届けなければいけないため、書類と同様にバイク便で運ばれています。そのほか、ある製品の不良品が発見された際に、メーカーの代わりに顧客のところへ取りに行くという依頼がある事も。

 小回りが利き、クルマよりも比較的速く移動することができるバイクだからこそ運べる荷物は、ほかにも多数考えられるでしょう。

■バイク便の前身、「プレスライダー」とは

 現在よりも通信技術が未発達だった1970年代から1990年代ごろには、バイク便の前身である「プレスライダー」が大活躍していました。

 プレスライダーは報道機関専属の輸送業者であり、記事の原稿や写真のネガフィルム、ビデオテープなどをバイクで運ぶ職業。ネイキッドバイクに帆布製の風防や社旗を取り付けたスタイルは、当時多くのライダーの憧れであり、暴走族のバイクのカスタムにも影響を与えたと言われています。

バイク便の前身はプレスライダーという報道機関専属の輸送業者バイク便の前身はプレスライダーという報道機関専属の輸送業者

 いまでは通信技術の発達により、プレスライダーの数は激減してしまいましたが、それと比例する形でバイク便の求人はまだまだ沢山見かけます。バイクに乗る仕事に興味がある人は、求人を探してみてはいかがでしょうか。

 ちなみに、バイク便で使用されているバイクは会社から貸し出されているケースもあれば、自分のバイクを所有するケースもあるとの事。また特別な資格は必要ないため、自分のバイクを持っていなくても、二輪免許さえ所持していればバイク便ライダーとして働くことは可能です。

 なお、排気量が125ccを超える自身のバイクを使用する場合、事業用のバイクとしての登録をし、タクシーのような緑色のナンバーをつける必要があります。

 登録をせず白ナンバーのまま配達業務に使用してしまうと、貨物自動車運送事業法違反になってしまうため注意しましょう。

 なお、前述した担当者によると、バイク便で婚姻届を運んだケースもあるようで、買い物代行や忘れ物のお届けなど、さまざまな業務を請け負っているとの事なので、急ぎの届け物がある際にはバイク便に頼ってみるのもおススメです。 

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