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気付いてた? いつの間にか徐行や一時停止の標識に追加された英語表記の理由とは

バイクのニュース / 2023年11月9日 9時10分

普段バイクに乗っている際は、無意識に道路標識を確認しながら走っていると思います。そんな道路標識の「徐行」や「一時停止」に、英語が併記され始めたことに気づいていますか?この、英語表記が追加された事に、何か理由があるのでしょうか。

■知らないうちに道路標識に英語が併記されている!?

道路の安全と円滑に交通を整えるために不可欠な「道路標識」。普段何気なく目にしているものですが、いつからか英語表記が追加され始めた事に気付いていますか?

 それが、「止まれ」と「徐行」の標識の2種類。従来どおり逆三角形の形や大きさは変わることなく、「止まれ」と「徐行」の日本語の下に英語が併記されています。

 具体的には、「止まれ」と書かれた一時停止の標識には「STOP」の文字が追加され、「徐行」の標識には「SLOW」の文字が追加されています。さらに「徐行」の標識の赤枠の幅が、従来の8cmから5cmの細いデザインに変わり、見た目がすっきりした印象となりました。

 この2種類の標識は一体なぜ、いつ頃からデザインが変更されたのでしょうか。

英語表記が追加された一時停止の道路標識英語表記が追加された一時停止の道路標識

 実は標識の切り替え作業が始まったのは、2017年7月1日から。近年の外国人観光客の増加や2020年の東京五輪、パラリンピックの開催によって、訪日外国人の増加に対応するために、外国人でも分かるように英語表記をプラスした道路標識の採用が決定されたそう。

 また、道路標識の意味を知らない外国人による交通事故が増加していることも、標識の入れ替え理由のひとつ。とくに日本語が読めない外国人が地方の観光地でレンタカーを借りて事故を起こすケースが増えている点も、要因となっています。

 ちなみに「止まれ」の道路標識は、海外の標識と形がまったく違うため、日本に来た外国人が標識の意味を勘違いして事故が起きているようです。

 海外のほとんどの国では、「止まれ」の標識は国際基準の赤色の八角形で、白色で「STOP」と書かれたものを採用。そのため、日本の逆三角形の「止まれ」の標識は、外国人にとって見落としやすいという理由もあるようです。

海外のほとんどの国で採用されている「一時停止」の道路標識海外のほとんどの国で採用されている「一時停止」の道路標識

 さらにもうひとつ、日本の「止まれ」の標識を勘違いする理由があります。それは、アメリカなどの国では逆三角形に赤枠の標識には「Yield」と書かれており、その意味は「ゆずれ」を示すもの。

 これは、横断歩道に歩行者がいれば譲る、交差点に差し掛かった場合は他のクルマを優先しなければならないという意味。つまり、歩行者や他のクルマがいなければ、止まらずに進むことができるのです。そのため、日本の「止まれ」の標識の意味を外国人が勘違いして、事故が起きている可能性大。

 なお、この「止まれ」と「徐行」の標識の切り替え作業は都内のオリンピック会場周辺から進められており、経年劣化が進んだ標識から交換されて、順次全国の標識が新しいデザインへと変わる予定です。

 また、外国人観光客が多く訪れる観光地をはじめ、空港周辺のレンタカーを借りて運転すると想定される道路の標識を中心に切り替えが進んでいるので、是非チェックしてみてください。

アメリカなどで採用されている「譲れ」を意味する道路標識アメリカなどで採用されている「譲れ」を意味する道路標識

 ちなみに「徐行」の標識の数は、全国におよそ1000本しかありません。一方の「止まれ」の標識は、全国におよそ約170万本あるといわれています。

 つまり、「徐行」の標識の約1700倍の数の「止まれ」の標識が全国に設置されている反面、「徐行」の標識は極端に少なく、平均すると1つの県に21本しかない計算です。

 そんな全国各地にある「止まれ」と「徐行」の標識は、すべて英語表記の入った新しいものに切り替えられる予定ですが、2017年から入れ替え作業が開始されてはいるものの、数が多いため全国すべての標識が入れ替わるには10年ほどかかると言われています。

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