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EV化を強行する国がある一方、日本のライダーで良かったとつくづく思う

バイクのニュース / 2023年10月25日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、EV化が進む時代に、日本のライダーで良かったと言います。どういうことなのでしょうか?

■高価な車体をはるかに上回る資金が必要

 中国が世界屈指のEV大国にのしあがってから久しく、「内燃機関では勝てないからEVで覇権を握る」と、国のトップの号令で数々の法改正が行なわれ、街からガソリン車の姿が消えつつあると、僕(筆者:木下隆之)は感じています。

中国の電気自動車メーカー「BYD」のEV中国の電気自動車メーカー「BYD」のEV

 ちなみに、EV化が最も進んでいる上海では、グリーンナンバー(EV車のナンバープレート)がほぼ無料で交付されるのに対して、ブルーナンバー(ガソリン車用ナンバープレート)は、競売で競り落とした者だけが取得できるようです。日々落札価格は変動するものの、およそ150万円が必要だと言いますから、開いた口が塞がりません。

 しかもその落札日は月2度、落札率は5%から10%で、運の悪い人は、1年から2年待たなければならないのです。

 さらには、EVには税制上の恩恵があり、ガソリン車には重課税が伴います。上海の街中にEV車が溢れているのも納得です。上海の人々がEV好きだからなのではなく、一部の富裕層を除けば、EVしか買えないわけです。

 とは言うものの、ガソリンエンジン車のバイクからすればはるかに常識的に思えます。ガソリンバイク(スクーターを除く)に必要なナンバープレートの取得には、クルマよりもさらに高い落札価格が設定されています。交付するナンバープレートの数と希望数にもよりますが、コロナ禍前に上海へ訪れた時より高騰しており、なんとガソリンバイク用のナンバープレート取得には約1000万円が必要らしいのです。あの頃はたしか500万円ほどだったと記憶しています。落札確率は限りなく1%に近いようです。

 それでも時折、大排気量エンジンの響く音がしますから、中国の富裕層は底しれぬ資金力があるのでしょう。1000万円など小遣いにも満たない感覚というわけです。

 その豊富な資金力と、経済発展にある上海には憧れることもありますが、エンジンの鼓動や匂い、躍動感の好きな僕が我慢できるかと言えば……やっぱりライダーにとっては、日本の方が良いのかもしれません。

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