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カワサキ初の電動バイク「Ninja e-1」に追求された走る楽しさ 「エコなだけの乗り物にはしたくない」

バイクのニュース / 2023年10月31日 13時10分

カワサキ初となる電動バイク「Ninja e-1」が、10月26日から11月5日にかけて東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2023」でお披露目されました。どのような電動バイクなのか、現場で話を聞きました。

■EVであっても乗ることの楽しさを追求したい

「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開:10月28~11月5日)で日本初公開されたカワサキの電動バイク「Ninja e-1」(参考出品)は、9月中旬に「Z e-1」とともに発表された、カワサキとしては初の電動バイクとなります。現状、航続距離の短さという課題を持つ電動バイクではスクーターモデルが多く見られますが、カワサキはスポーツタイプを最初の電動バイクとして投入したのです。

カワサキ「Ninja e-1」(参考出品)カワサキ「Ninja e-1」(参考出品)

 車体のベースとなっているのは「Ninja 400」「Ninja 250」(この2モデルの車体は共通)で、海外仕様では車両重量は140kgと、重くなりがちな電動バイクとしては比較的軽量です。

 国内では原付2種区分になる予定で、航続距離は一充電あたり72kmとのこと。ただしWMTCクラス1での計測値のため、実際はより短くなると思われます。回生ブレーキと、それによって得られる回生エネルギーはあるものの、2輪のエネルギー量を考えると航続距離が大幅に変わるほどではないでしょう。

 また、電動バイクならではの機能として「ウォークモード」と「e-boost」を備えています。「ウォークモード」は取り回しをサポートする機能です。一方、「e-boost」は一時的にパワーを向上させるものとなります。

車体は「Ninja 400」「Ninja 250」をベースとしている車体は「Ninja 400」「Ninja 250」をベースとしている

 ちなみに、4輪の電動フォーミュラカーレース、フォーミュラEにも一定時間のブーストが得られる「アタックモード」というシステムがあり、レースの興奮に一役買っているのですが、「e-boost」もまた、電動モビリティならではの機能と言えるかもしれません。このモードの着想はモータースポーツの加速感、爽快感から来ていると、担当者は話します。

「e-boostは消費電力が多いので、バッテリーが著しく消費します。モーターも発熱しますから、無い方が航続距離も伸びます。しかし、カワサキとしてはEVであっても面白い乗り物を提供したいという想いが強いので、e-boostというモードをつけたのです。そういうスポーティな味付けをしたいというのが、カワサキのなかではあります」

「EVであってもハイブリッドであっても、カワサキは乗ることの楽しさを追求していきたい。ですから、こうしたモードも準備しています。エコなだけのつまらない乗り物にはしたくないからなんです」

リチウムイオンバッテリー2個は、ガソリンタンクに見える部分付近に収納されているリチウムイオンバッテリー2個は、ガソリンタンクに見える部分付近に収納されている

「Ninja e-1」において、ひとつの注目はバッテリーの充電方式です。搭載する2個のリチウムイオンバッテリーは取り外し可能。そして家庭用の100Vコンセントで充電が可能となっています。この場合、自宅に特別な工事を必要とせず、充電ステーションを探す必要がないというメリットがあります。さらに、充電時間はゼロから100%まで、1個あたり3.7時間。充電器をふたつ用意できれば、約4時間で走り出せるわけです。

 航続距離としてはロングツーリングには向かないかもしれませんが、近場へのツーリングやバイクの楽しみが加わった日常的な移動手段、あるいはギアチェンジを必要としないのでスポーツライディングの始めの1歩……などなど、可能性を感じられるモデルです。

 果たしてカワサキが送り出す“走る楽しさを追求”した電動バイク「Ninja e-1」は、どのような乗り味なのでしょうか。興味は尽きません。

電動バイクのため、チェンジペダルはない電動バイクのため、チェンジペダルはない

 2023年10月以降、導入国では順次発売。日本国内の発売時期や販売価格、諸元など詳細については、決定次第発表される予定です。

■主要諸元
モーター種類:交流同期電動機
バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー×2
電圧:50.4V
容量:30Ah×2
最高出力:9.0kW(12PS)/2600-4000rpm
最大トルク:40.5N・m(4.1kgf・m)/0-1500rpm
全長×全幅×全高:1980×690×1105mm
シート高:785mm
車両重量:140kg
カラー:メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン×エボニー
※諸元は海外仕様の数値

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