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なんの役に立っているか知ってる? ガードレールなどに設置されている風車のようなオレンジ色の丸い物体

バイクのニュース / 2023年11月19日 15時10分

高速道路や幹線道路を走っていると時々反射板と風車がセットになっているような丸い物体を目にします。いったいどのような役割を持っているのでしょうか。

■正体はお掃除ブラシ!走行風によってすすや汚れを除去する優れもの

 高速道路や幹線道路などクルマどおりの多い道のガードレールには時々、丸型のオレンジ色の反射板に羽が付いたような物体が設置されています。

 これらは、どのような目的で設置されているのでしょうか。

ガードレールなどに装着されている丸い反射板に羽が付いたものの名前は「防じん型デリネーター」ガードレールなどに装着されている丸い反射板に羽が付いたものの名前は「防じん型デリネーター」

 この丸形の反射板に羽が付いたものは、「防じん型デリネーター」。デリネーターは別名を視線誘導標といい、高速道路では一部区間を除いて、原則全ての区間に設置されているものです。また、高速道路の場合デリネーター同士の間隔は最大でも50mまでと定められており、比較的狭い間隔で置かれる決まり。

 デリネーターの色は、白やオレンジ色であることが多いのですが、西日本の高速道路では、濃霧の際でも見やすいように青色のものが増えています。

 そんなデリネーターの役割は、夜間や降雨、降雪時などでも車道の形が分かるようドライバーの視線を誘導すること。デリネーターがあることによって、ドライバーは道路状況を把握しやすくなり、事故や疲労を防止する効果が見込まれています。

 さらにデリネーターは、ヘッドライトの光を反射することでドライバーからの視認性が高められているため、反射板がデリネーターのもっとも大事な部品であることは間違い無いでしょう。

 では、防じん型デリネーターについている羽は、どのような役割を担っているのでしょうか。

羽が付いていないものは「デリネーター」で、夜間や降雨、降雪時などでも車道の形が分かるようドライバーの視線を誘導する事を目的に設置されている羽が付いていないものは「デリネーター」で、夜間や降雨、降雪時などでも車道の形が分かるようドライバーの視線を誘導する事を目的に設置されている

 この羽の持つ役割は、デリネーターの反射性能を維持すること。デリネーターの表面は、汚れがついてもすぐに落ちるような素材で作られているのですが、その汚れの落ちにも、もちろん限界はあります。

 そのため、交通量の多い場所や排ガスのこもりやすいトンネルの中に設置されているデリネーターは、比較的短期間で排ガスのすすが多く付着し、反射性能が低下してしまいます。

 その為、羽にはゴム板やブラシが取り付けられており、隣を走ったバイクやクルマの走行風で風車のように回転し、デリネーターの表面を拭き取るような構造になっています。そのため定期的な清掃の負担が減り、維持が圧倒的に楽になるという訳です

 特に高速道路の場合、トンネル内など特定の場所では清掃作業がしづらく、清掃のために車線規制をおこなう必要があるケースもあります。そのため高速道路では、防じん型デリネーターが設置されているケースが多くなっています。

 なお、ブラシは使っているうちに削れ、短くなってしまうことから、最近ではゴム製のワイパー状のものへの交換が進んでいるようです。

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