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成人の100人に1人は自転車に乗れない!? いまさら聞けない大人の練習法

バイクのニュース / 2023年11月3日 15時10分

多くの人が当り前のように利用する自転車ですが、じつは乗ることができない大人も一定数存在します。乗れなくても困ることはないかもしれませんが、乗れることで損はありません。「いまさら自転車なんて……」と考える人へ、大人の自転車練習方法を紹介します。

■その気があるなら、勇気を出してペダルを漕ぎ出そう

 少し前の調査ですが、2018年に日本トイザらス株式会社が日本の20~50代の男女1638名を対象に行なったアンケートによると、全体の1.4%の人が自転車に乗れないと回答したそうです。ざっくり言うと、「20歳以上の100人に1人は自転車に乗ることができない」ということです。大人が自転車に乗れるとは限らないのです。

大人であれば誰でも自転車に乗れるとは限らない大人であれば誰でも自転車に乗れるとは限らない

 ガソリン価格の高騰や、高齢者の自動車事故の増加による運転免許の早期返納など、社会環境の変化で自転車が移動手段の選択肢のひとつに挙げられることも無い話ではありません。そんな時、「自転車は乗れないからなぁ……」となると、ちょっと残念な気持ちになるのではないでしょうか。

 大人になって自転車の練習をするのは恥ずかしいかもしれませんが、いくつかのステップを踏むことで、幼少期の自分よりも早く乗れるようになるのです。

 まずは自転車選びですが、多くの人にオススメできるのは、頑丈で機能性を重視したシティサイクル(ママチャリ)です。もちろんタイヤの小さいお洒落なミニベロや、スポーツタイプの自転車でも良いのですが、フレームがU字でまたがりやすい低床タイプや、扱いやすい軽量タイプなど、さまざまな人に会わせた種類が存在するママチャリの方が、自分に合った1台を見つけやすいでしょう。

 次に、練習場所の確保です。最初のうちはどうしてもコントロールが安定しないのでフラついたり思わぬ方向に進むことがあるかもしれません。そのため、公園や河川敷など、他人に危害を与える心配のない広い場所を見つけましょう。

 いよいよ自転車に乗るための練習ですが、その前に、自転車に対して苦手意識がないか、胸に手を当ててみましょう。自転車に乗れない人の原因として「上手に乗ることができなくて諦めた」という挫折感を持っている人も少なからずいるようです。「運動神経が悪いから……」と諦めてしまっているのかもしれません。

 しかし自転車に乗り始める4~5歳の頃とは違って、大人には成長に合わせて積み重ねてきた経験が手助けになってくれます。自信をもって自転車にまたがってみましょう。

 ステップ1は、「バランスを取る」です。最初は地面に足をついて自転車を支えられる位置までサドルを下げます。そしてペダルに足を置かず、両足で交互に地面を蹴って前に進み、ある程度スピードが出たら、両足を宙に浮かせて惰性で進みます。いきなりペダルに足を乗せて漕いで進もうと考えると、どうしてもやることが多くてパニックに陥りがちです。まずは自転車が進んでいる時にどのようにバランスを取っているかを身体で覚えることが肝心です。

 最初はよろけてしまって進む距離も短いと思いますが、何度か繰り返すうちに身体がバランスを覚えて少しずつ長い距離、長い時間を進むことができるようになると思います。ペダルがあると地面を蹴る時にグルグル回って邪魔になるかもしれません。そんなときはペダルを取り外して練習しましょう。

 身体がある程度バランスを覚えたらステップ2です。「ハンドル操作と、ブレーキを使った減速」に進みます。ここでもまだペダルは漕ぎません。焦らずに地面を蹴って惰性で進むなかで、右左折の練習をします。

 この流れでハンドル操作はもちろん、カーブの際の重心移動が身につきます。その際に、合わせてブレーキで減速することも覚えましょう。スピードに乗った状態でカーブすると、恐怖心からハンドルをきつく抑えてしまって曲がれません。カーブ手前でブレーキを軽く握って減速し、曲がり終わったら再び地面を蹴って自転車をスピードに乗せます。最初は頭でアレをやってコレをやって……と考えるかもしれませんが、何度か繰り返せば身体が覚えてくれると思います。

 ここまで進めば最後のステップ3、「ペダルを漕ぐ」です。最初はこれまでと同様に地面を蹴って加速し、ある程度スピードが出てからペダルに足を乗せて漕ぐようにすると慣れやすいと思います。この時、ペダルに足を乗せようと足元を目視すると、視線が下がって姿勢が崩れ、ハンドル操作もおろそかになるので、視線は必ず進行方向に向けるようにしましょう。

 普段、自転車やバイクに乗らない人の中には、スピードを出すほど倒れやすくなると誤解している人がいるかもしれませんが、逆です。前後2輪で走る自転車やバイクは、ある程度のスピードが出ていないと、車体が不安定になるのです。

 サドルを足が地面に届く高さにしていれば、いざという時に足で踏ん張ることができるので、派手に転倒することはないはずです。安心してペダルを漕ぐ足に力を込めましょう。

 以上の3ステップを段階的に進めることで、早い人なら30分もあれば自転車に乗れるようになると思います。個人的な見解ですが、自転車に必要なのは「運動神経」ではなく「慣れ」、乗れば乗った分だけ上達すると思います。

 自転車に乗れるようになれば、「ちょっとそこまで」の移動が格段に楽になり、これまで見ることができなかった景色に出会う機会も増えることでしょう。「いまさら自転車なんて……」と思わず、少しでもその気になったら、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

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